最初の一冊~松村比呂美

自著の宣伝のために始めたブログですが、今では、風景や食べ物の写真が主になっています。

『猫に引かれて善光寺』新津きよみ(著)

2023-12-14 | 小説
昨夜は、ふたご座流星群がピークということで、庭に20分ほど出て観察しました。
夫は3個、私は1つ見ることができましたよ。感激しました。

そんな嬉しい気分で、新津きよみさんの新刊『猫に引かれて善光寺』(光文社文庫)を読了しました。


善光寺と猫の写真の装丁、インパクトがあっていいですね!
作中に登場するハチワレ猫のニシンちゃんが、またかわいいんです。ニシンという名前の由来も、なるほど、と思いました。


主なテーマはマウントです。
友人同士、夫婦間、兄弟、姉妹、ご近所さん、住んでいる土地や出身地。リアリティのあるマウンティングやマウントの取り合いに頷いてばかりでした。
自分が優位に立っている事柄だけではなく、病気の数や不幸の数でもマウントを取ることがあるのですね。
強烈な個性の登場人物がいますが、若い頃に、その人に似たご近所さんに悩まされた経験があるので、他人事とは思えませんでした。
早い段階で、思ってもいない人が殺人事件に巻き込まれて…。
読み始めたら途中でやめられず、一気に読んでしまいました。
長野市と松本市はなぜライバル関係にあるのかも、『猫に引かれて善光寺』を読んで、初めてわかりました。歴史の勉強にもなります。
ミステリーなので、読書の楽しみが減らないように、感想はこのくらいにしておきますね。


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