実家にて

実家に行った。

ご飯を食べてドラえもんを見ている息子（６歳）に母・美智子が近づいていき

「ちょっと右手見せて右手！」

と、強引に右手をとって見始めた。

手相占いか？
どうやら、図書館で手相占いの本を借りてきたらしい。
いい歳して、何で急に手相占いなんかやっちゃってんだよ。

「おっ！この線とかあんまり見た事ないで。これは珍しいで」

と、本を開いて調べだした。

「まだ～？もういい？」

と、やられている側は全く興味ない様子だが、そんなのお構い無しに調べている。

真剣にドラえもん見てるんだから、邪魔してやるなよな。

「えっと…これは…何かな？この線は意味あると思うけど…」

しばらく本と手相を見比べてるがなかなか見つからないようで

「えっと…えっと…」

と言いながら、そのまま本を元に戻してしまった。

分からんのかよ！

手相なんて興味ないけど、でも中途半端に調べられたら気になってしまうわ！
ったく…。

そんな実家には、テーブルの上に「太極拳大会」のパンフレットが置いてあった。

こないだ開催されたみたいなんだけどね。
何故か太極拳が趣味の母・美智子が毎年出場している大会だ。
色んな団体が出ていて、去年の大会の様子がパンフレットに写っていたんだけど…

「さて、この中に３つ写っています。どこにいるでしょうか！」

突然始まった母クイズ！

なんだよそれ！
ど～でもいいわ！
これほど答えに興味が湧かないクイズはなかなかないぞ！

ボクが無反応でいると、今度は息子に「この中に婆ちゃんが写っています。どこにいるでしょうか！」と言ってましたわ。

そんな実家には、息子がオモチャのカタログを持っていっていた。
婆ちゃんからクリスマスに買ってもらうのを決めるらしい。
２つ希望するのがあって、一個はサンタ、一個は婆ちゃんからにするとの事。

交渉の結果、無事に希望するのを買ってもらえる事になって喜んでいた息子。

すると母・美智子がボクに

「あんた、こっち（サンタから）のやつ、いつ買うん？一緒に買ってて」

と言い出すではないか！

おいおい！
何言っちゃってんの！
息子の前でそんな事言うんじゃないって！

一応まだサンタを信じさせてんだから！

必死で話題をそらそうとするボクに対し、「なぁ？これいつ買うん？」としつこく聞いてくる！

ああ！
もう！
だから、黙ってろっての！

困った人だ。
どうにか今日のところは誤摩化せたけど、サンタの正体がバレるのは時間の問題だろうなぁ。

内部の配線

デスクトップパソコンの掃除をした。

フタを開けて中のホコリをとったりする作業ね。
簡単なのはちょこちょこやっているんだけど、本気でやるのは久しぶりだ。

ま、本気といっても、たいした作業じゃないんだけどさ。

ボクのパソコンはあちこちにファンが付いていて、その前にホコリ取るフィルターがある。
で、他の場所は片方のフタを開けたらすぐに掃除出来るから定期的にやってるんだけど…。

問題は前面のフィルター。

これが邪魔くさい。

まず、両方のフタを開けなくちゃいけない。
さらに、中にあるネジをたくさん外さなくちゃいけない。
その上、色んな配線が繋がっていて簡単には掃除出来そうにない。

だから今までそこは手つかずでいたんだよな。
そしたら外から見てもホコリが付いているのが分かるようになり、ここ最近ずっと気になってたんだよね。

それを急に今日思い立って、掃除する事にしたのよ。

そもそもパソコンの内部って、あんまり触りたくないものだ。
正体不明の配線がいっぱいあって怖いもん。
危険な匂いがプンプンする。
というか、危険な匂いしかしない。
もし余計なとこ触ってしまったら、取り返しのつかない事になっちゃいそうだ。

だから両方のフタを外してフルオープンになる状況ってのはかなりイヤなんだけど、前面フィルターはこうしないと掃除出来ない。

このパソコンを買って半年になるけど、ここまで掃除するのは初めてだな。

前面のパネルをそのまま前に引っ張り出して、中にあるフィルターを引っ張り上げるような感じだ。
今までどうやってやるのか分からなかったけど、こうやるのか。
しかし前面のパネルを引っ張り出すのって、結構後ろの配線がキッチキチだな。
これ抜けたりしないだろうな？
と不安になりつつも、どうにかなんとか掃除完了。

ふぅ。
綺麗になった。
思ったほど汚れてなかったけど、でもやっぱり綺麗になったら気持ちいい。

清々しい気持ちで、引っぱり出してた前面パネルを戻そうとした

ら！

あれ？
１つ何か抜けてる配線がありますよ？

大変だ！

これがどこに繋がっていた線なのかサッパリ分からない。
何の特徴もない同じような端子がいっぱいあって、どこにさせばいいのかサッパリだ。

あ、もしかしたら元々どこにも繋がってない線だったのかもしれないな。
そうに違いないよ。
そうであってくれ。
と、試しに電源を入れてみたら…

動いておらず！

うは～。
やっぱりどこかに刺さなくちゃいけないんだ。
こりゃヤバいぞ。
今の時期、このパソコンを使えないのは痛過ぎる。

ええい！
適当に色んなとこに刺してみるしかないな。
それによってさらに壊れる可能性もあるけど、一か八か仕方ない。

とりあえず適当なとこに刺して電源を入れてみると…

動いた！

いきなり正解！

あ～、よかった。
あ～、ホッとした。

今度から掃除する時は気をつけよっと。
もうこんな事がないように、全部の配線に色分けでもしておいたほうが良さそうだな。

恐怖のチラシ

朝起きたら…

血だらけのティッシュが枕元に２つ！

うげ！
なんじゃこりゃ！

と思ったら、ボクの指にも血がべっとりついているではないか！

なんじゃこりゃ！

寝ている間にボクに何があったんだ？
ちょっとした殺人現場のようだよ。
死ぬのか？
ボク死ぬのか？

慌てて洗面所に行って手を洗おうとすると…

鼻の周りも血だらけ！

うへ～！
こりゃひでぇ！

でも原因は分かったよ。
単に寝ている間に鼻血が出たってだけだったか。
そういえば、寝てる時に鼻水をかんだっていう、おぼろげな記憶があるな。
あれ、鼻水だったんだな。

しかし、寝ていただけなのに鼻血が出るとはどうしてだ？
寝ている間に鼻をどこかにぶつけたのか、思い切りホジッたのか、もしくは何かよからぬ事を考えていたのか…。
理由はよく分からない。

まあ、奇跡的に床や服には全く鼻血がついてなかったからよかったよ。
しかしまあ朝から血だらけの顔や手を洗うって、なかなか心地よくない目覚めだね。
明日からは鼻ガードして寝るようにしたほうが良さそうだな。


そういえば。
また今年も恐怖の広告が届いた。

トイザらスから送られてくる、クリスマスのオモチャ特集だ。
数ページに渡って色んなオモチャが紹介されているという、冊子のようなチラシ。
こっちが望んでいないのに勝手にポストに入れられているもんだから、どうしても息子（６歳）の目に触れてしまうよ。



これを見つけた息子は早速どれをもらうかを選んでいやがった。

困るんだよな。
この中からどれか確実にサンタが持ってきてくれると思っていやがる。
もちろん高いのは全力で拒否するんだけど、それでもどれもそこそこいい値段しやがるからタチが悪い。

せめてさぁ。
その家の経済状況に応じたチラシを入れてくれればいいのにね。
やっすいオモチャだけのチラシとか作ってさ。

あ、いっその事、ダイソーとかセリアもクリスマスオモチャ特集のチラシ作ってくれればいいんだよ。
あそこもなかなかオモチャが充実してるもんね。
子供のクリスマスプレゼントには、ああいうのでも充分だ。

で、チラシ配達する人が、この家はトイザらスのにするか、ダイソーのにするか判断してポストに入れればいいと思う。

「このボロアパートはダイソーのほうでいいな。安っぽい車に乗ってやがるし」
とか
「ここは家も大きいし、窓にクリスマスの飾りなんか付けちゃってるから、トイザらスのほうね」
とか考えていれるのだ。

そしたら受け取るほうも助かるよ。

ま、実際にダイソーのほうが入ってたら腹立つんだろうけどね。
バカにすんな！って思っちゃうんだろうけどね。

とりあえずまだクリスマスまで日があるから、それまでに息子にはダイソーもオモチャの素晴らしさを説く事にしよっと。

黒い塊

朝。

愚妻が出かけた後、台所に行ってみると…

黒い塊が落ちていた。

え？
なにあれ？
レーズンほどの大きさの黒い塊だけど…

もしやウンコか？
ウソだろ？
でもそう思えばそう見えなくもない。

けど誰が？

さすがに愚妻ではあるまい。
いくら愚妻とはいえ、台所のあんな目立つとこにウンコするほどのものではないだろう。
じゃあ息子（６歳）か？

いやいや。
どう見ても、あれは人間のものじゃないよ。

うさぎのウンコの大きさにピッタリだ。


じゃあうさぎか？
どこからか入ってきちゃってんのか？

しかしアパートの２階の我が家に突然うさぎが入ってくるとは考えにくい。

だとしたら、ネズミの仕業かなぁ。
こんなレーズンみたいなウンコをするネズミとなると、そこそこ大きいやつだろう。
我が家にネズミなんて出た事ないけど、ああいうのは突然出たりするもんだしね。

怖いな。

まあとりあえずこのレーズンみたいなウンチを処分しておくか。
と、ティッシュで掴もうとしたら…

あ、これレーズンだわ。

台所の棚をよく見ると、レーズンパンがあった。
朝、レーズンパンを食べていて愚妻が落としたんだな。
いい歳してレーズンこぼしながら食べるとは…
さらに、台所のど真ん中に落ちていても拾う事なく放置していくとは…

困った人だ。

夜。
そんな愚妻が、テーブルで何か書類を書いていた。

あまり気にせずに隣の部屋にいると…

「うわぁ～！」

という叫び声。

なんだなんだ？
どうせ、くだらないミスでもしたんだろう。

「スティックのりと思って塗ったら、ポケムヒだった～！」

って。



やっぱり、くだらない事だった。

しかしまあ形が似ているから間違えて手に取るのは仕方ないとしても、塗る寸前に気付かないものかねぇ。
全然のりっぽくないだろうに。

書類を匂ってみたら、強烈なムヒ臭。
まあ、虫は寄ってこなくなったからいいのかもね。

予定がない日

何にも予定がない一日。
土日に限っていえば、この時期ではかなり貴重な日となる。

ボクだけじゃなく、愚妻も息子（６歳）も予定がないらしい。
じゃあ何かしなくっちゃな！
せっかくの一日なんだから、有意義に使わないと勿体ないぞ！

という事で、地獄へ行った。

お前の家は、何もなければ地獄へ行くのか？
と言われてしまうかもしれないが、本当はもっと遠出したかったんだよ。

色々と作業していたらお昼になっちゃって、さらに息子が公園に行くというので連れていったら１４時になっちゃってたからさ。
そんな時間から遠出するのもキビシい。
でもせっかくの一日なのでどっか行っておきたい。

という事で結局、大分県民の憩いの場である地獄巡りに行ったんですわ。

正直、そこまで行きたい場所ではないけど、愚妻が地獄巡りマニアだからね。
ボクや友達らと年に１度くらいは行っているので、今年の分という事で行く事にしたんだよ。

時間が遅かったので、今日行ったのは３つの地獄だけ。

まずは単にワニがいっぱいるってだけの鬼山地獄へ行き、大量のワニを眺める。
巨大ワニ・イチロウも元気そうだ。

次は、単に池が青いってだけの海地獄を見て、名物である温泉たまごを３個食べる。



そして単なるミニ動物園のような山地獄へ行き、動物をいっぱい見た。
あれ？
以前いたはずの象がいなくなってるなぁ。
と思ったら、群馬県かどこかに引っ越したと言っていたよ。

象の世界でも転勤なんてあるんだね。
飼育料がかかっちゃうのかなぁ。
山地獄のメインって象とカバだと思っていたけど、そのうち１匹がいなくなるとは寂しいものだ。
おやきや高崎パスタを食べて、あちらでも頑張っていただきたいものだな。

カバのほうは健在だった。
相変わらず口を大きく開けて、上から落とされるエサを食べている。
１００円で売られているニンジンをね。



いいよなぁ。
口を開けると上からご飯が降ってくるなんて、夢のような生活だよ。

そしてさぁ。

認めたくはない。
決して認めたくはないが、ボクより遥かに稼いでいるんだよね！

だって、観光客がひっきりなしにやってきては、ひっきりなしにニンジンを与えているんだもん。
２分に１個は確実に売れている。
時給３０００円だよ。
すげぇなぁ。
昼間の仕事で時給３０００円って、なかなかないと思うよ。

もうプライドなんて捨ててもいいから、このカバのヒモになって生活したいものだな。
相談してみよっと。