行こうと思ってたけどなかなかタイミングが合わずに行けなかった貝掘りに行った。
貝掘りというより、正式には『マテ貝引っぱり』だけどね。
最近は、くまでで砂を掘って貝を取るようなのは、余程穴場か、有料の施設のとこにいかない限り難しい。
手軽に行ける近場のとこでは、マテ貝くらいしか取れないのだ。
でもまあいい。
マテ貝引っぱりもなかなか楽しいもん。
クワで軽く砂を掘って穴を見つけ、そこに塩をパラパラっと入れると、ニュ~って出てくるマテ貝。
と言っても必ずしも出てくるわけではなく、出てきたとしても簡単に取れるわけではない。
あの緊迫感と緊張感。
それがたまらないのだ。
せっかくだからお向かいのH氏一家も誘って一緒に行く事にした。
干潮予定時刻の1時間前くらいに到着。
さ~て。
早く潮引いていけ。
引いたらもう根こそぎマテ貝を引っ張りまくっていくんだからな!
と、鼻息荒くしながらクワを持って待ち構える。
けど…
全然引かないぞ?
おかしい。
決して潮干狩りに最適ではないにしろ、でも潮の予報を見る限りではある程度は大丈夫のハズだ。
けど、待てど暮らせど砂地が現れる気配がない。
これは…
今日はダメなのか?
他に待っていた人達も帰り始めている。
我々も諦めるしかないのか?
しかしもうヤル気まんまんの息子(5歳)やYちゃんは「まだ?まだなの?」と、とても『帰ろう』とは言いだせない雰囲気だ。
残された道はただ一つ。
ちょっと変則的な海岸で、50メートルくらい先に砂地があるんだよね。
そこでなら掘っている人が数人いるから、ボクらも行けば出来るのだろう。
でも…
当然その手前には海水。
比較的浅いようだけど、果たして息子を抱えて歩いて行けるものなのか?
たかがマテ貝のために、ズボンやパンツが濡れる覚悟で行くのか?
行きましたよ。
息子の為というよりも、ボクもH氏もここまで来たらやっておきたかったからね。
浅瀬とはいえ途中から深くなり、股下あたりまで海水がきてズボンがビショビショになりながらもどうにか到着。
ふぅ。
着いてしまえばこっちのものだ。
時期や場所的に、そんなにウジャウジャいるってほどじゃないけど、でも結構取れたね。
マテ貝に飽きた子供達が「ほら!こっちにカニがいるよ!」なんて言ってくるのを完全無視しながら、必死で取りましたわ。
ハマグリなんかも取れたりしたから、結果的には満足ですよ。
しかしこの海岸。
去年も来たんだけど、その時はぬかるみに足を取られて完全に身動き取れず、ボクのサンダルが両足とも無くなっちゃったんだよな。
1年後の今日、掘ってたらあのサンダルが出てきたらミラクルだろうなぁ。
と思っていたが、当然そんな感動的な再会はなく。
まあ、無くなった場所と掘った場所が全然違うとこだったしね。
潮がよけりゃその辺りを探せたんだけどなぁ。
それだけが心残りの一日でしたわ。
来年こそはあのサンダルと2年ぶりの再会をして、号泣したいものだな。