瓦

Ｙ氏が来て瓦そばを作ってくれると言う。

瓦そば？
名前はよく知ってるけど、そういやまだ食べた事なかったな。
でも瓦なんて持ってんの？

と聞くと
ホットプレートで出来ると言う。

へ？

ホットプレート？
瓦そばって温かいやつなの？
知らなかった。

ただ単に冷たいそばを瓦の上に置いてあるってだけのものと思っていたよ。
瓦が皿代わりになっているってさ。
そうじゃなかったのか。
瓦自体が温かくて、冷めないようにとかって工夫の為だったんだね。

今まで、なんでわざわざ瓦の上に乗せてるんだろう。
気取りやがって。
と思っていた。

瓦に乗せるだけで小洒落た高級そうにみせかけて、少しでも高くもらおうとしているんだろう。
とも思っていた。

瓦を皿に使うってアイデア凄いでしょ？
という制作者の自慢げな意図が見え見えで、いけすかない感じがしていた。

違ったのか。
ちゃんと意味があっての瓦だったんだね。
人を見かけで判断しちゃいけないって事だ。
失礼しました。

という事で瓦そば。
ホットプレートの上で温めてるそばに、甘辛くしたお肉とか卵を乗せてある。
これに麺つゆをつけて食べるらしい。

おお。
こりゃなかなか美味しいじゃないですか。
どうりで瓦そばって名前をよく聞くわけだ。
今まで、いけすかないヤツと思っていたけど、食べてみてもう一気にファンになったね。

今後も機会があったら食べてみよっと。

ま、我が家で作る事はないだろうけどさ。
「こんなの簡単に作れる」
とＹ氏は言うけど、
「甘辛くするって何？」
って愚妻は言ってたもんね。

こりゃダメだわ。

その後は劇団の稽古へ。
稽古が続くのでみんな疲れ切ってヨロヨロになっていたけどそれでもしっかり稽古をし、その帰り道。

いつものようにコンビニに寄ると…

ん？

Ｋ氏がいるじゃん！

中学からの同級生なんだけどね。
たぶん会うのは２年ぶりくらいかな。
ちょうどかごに何か入れていたから、こっそり近づいてボクの持っていたのも投入してやりましたよ。
バレてしまい、突き返されたけどさ。
その後、カップラーメンが大量に入ったカゴを渡されるという意味不明な仕返しもされちゃいましたわ。

まあでも２年ぶりくらいでもお元気そうで何より。
ボクのほうも元気っぷりをアピールするためアイスボックスの中に入ってみようかと思ったけど、何かと問題ありそうなので今日のとこはやめておきましたよ。

やっぱ、昔っから知っている人は気を使わなくていいね。
なかなか機会もないし、言い出しっぺもいないから集まる事ないけど、また当時のみんなで集まりたいものだ。