乳酸菌

夕方。
家に帰ると、新しいカーペットが敷かれていた。

おお。
助かった。

いや、昨日ね。
息子が嘔吐しちゃって前のカーペットがダメになっちゃってたんだよ。
ボクはいつもリビングで寝るので、カーペットがないのはキツかったの。

でももう大丈夫だ。
新しいからまだフワフワだし、もう今夜は大丈夫だな。

と思っていると…

息子がヤクルトを飲もうとして手を滑らせた！

ヤクルト落下！

おお～～！！

買ったばかりのやつが～！！

しかもまだ全く飲んでいない、満タンの状態のが全てカーペットにぶちまけられてしまったぞ！

おいおい。
勘弁してくれよなぁ。
こんな早く汚すかねぇ？
カーペットに対して怨みでもあんのか？
それともなんかの抗議か？

綺麗に拭き取ったつもりだけど、明らかにヤクルト臭がするよ。
ここで寝るのイヤだなぁ。

ま、乳酸菌を全身から吸収出来そうでいいけどね。


そういえば昨日借りてきたＤＶＤが、どうしても再生出来ない。
息子のドラえもんが。

あらら。
ちょっと遠い場所だから面倒だけど、交換に行ってこようかな。

ボクはこういう事には寛大だ。
ＤＶＤってキズがなくっても再生出来なくなっている場合とかあるんだよね。
だからなかなか確認出来ないのよ。
かといって全種類確認するわけがないから、レンタル屋さんにそれほど落ち度はないのよね。

かなり面倒に感じながらも、２０分ほどかけてレンタル屋さんに到着。
若そうな店員さんに「これ見れなかったんで交換してもらっていいですか？」と丁寧に言う。

と！

ポケーッとしたままで止まっているではないか。

あれ？
思ってた反応と違うぞ。
すぐに謝ってくれるかと思ってたのに、何だか不服そうな顔をしているんだよね。

しばらくしてようやく口を開いたかと思ったら「これが見れなかったって事でよろしいですか？」って…。
何だかよく分からない答え。

謝ってくれ～！

別にバカ丁寧に謝る必要はないんだよ。

一言でいい！
心なんかこもってなくてもいい！

「すいません」とちょっとでも言ってくれたら、こっちは納得するんだよ。

するとその横から。
先輩らしき店員が登場してきた。

おっ。
この人が謝ってくれるんだな。

と思ったら、「同じのが無いんで、他のと交換でいいですか～」って言ってきただけ。

謝ってくれ～！
この際「さーせんでした～」って感じでもいいよ。

結局、誰からも一言も謝られず。
むしろ、カード忘れちゃってたからちょっと文句を言われたほどでしたわ。

寛大な気持ちで行ったのになぁ。
困ったもんだ。