下の人

こないだ、下の階に住む住人が引っ越していった。

単身赴任で大分に来ていたオジさんなんだけどね。
わすが１年くらいで引っ越していった。

となるとこちらは、久々に下の階に誰もいない生活だ。
いくら物音を立てようが、誰にも迷惑をかけない。

さぁ～て。

では仲間を集めてコサックダンス大会を開催しましょうかね。
いつにしよっかな。

なんて考えていると、早くも次の入居者が来てしまった！

もうかよ！
早すぎるぞ！
だってまだ３日くらいしか経ってないもん。

あ～あ。
もうちょっとこの期間を満喫したかったなぁ。

下の人に気兼ねなく家の中を歩き回る快感。
オシッコを思い切り音をたてて出来る快感。
好きな時に好きなだけ家の中でジャンプ出来る快感。

それがわずか３日で終わってしまった。

これはたぶんアレだね。
同じ会社の人が、単身赴任してきてんだね。
だってまた同じ年頃の男性が１人だもん。

会社が借りるようになっちゃっんだろうなぁ。
部屋のメンテ作業も入っていないから、まず間違いないだろう。
ということは、この人が引っ越してもまたすぐに次の人が越してくるのだろう。

あ～あ。

となるとボクは一生、下の人に気を使って生活しなくちゃいけないのか。
忍び足で歩き、音を立てず慎重にオシッコをする日々。

当然それは息子にも受け継がれ、彼もまたそんな生活になるのだ。
将来通知表に「忍び足で歩くのはやめましょう」なんて書かれるのだろう。

やだなぁ。

せめて家の中にいるときくらい誰にも気兼ねせずに生活したいもんだね。