2年前に出張用に日本で買ったダイナブックの安いノートパソコンがあまりに使えないので、「今なにかと話題の」Huawei製SSDノートMatebook13(中国国内版)を購入した。
メールとウェブブラウザ程度しか使わないから安いのでいいと思い購入したダイナブックは結局銭失いにしかならなかった。
ちょい乗りだからスポーツカーは要らない、軽自動車でというのは正しい選択だが、パソコンでは事情が違う。単にCPUの処理速度だけの問題ではなく、安いパソコンはメモリー容量やディスクへのアクセス速度などのパフォーマンスが劣るのですぐにヒープする。
クルマに例えれば、スポーツカーは高速道路を走れるが安い軽自動車は町中の酷く渋滞した道しか走れないのでそもそものエンジン性能すら発揮できない、ということになる。
ということで購入したのがHuawei Matebook13。まだ中国でも発売されたばかりの機種で日本未発売。
MacBookに似た名称からも分かる通り、SSD搭載のアルミボディ薄型のMacBook Air 真っ向対向商品。ただしデザインにパクリというほどの類似性はない。
アルミボディは高級感があり、ディスプレイもフレームが狭く13インチといっても筐体はコンパクト。重量は1.3キロほど。盤面右上に配置されたブートボタンは指紋認証付き。キーはストロークはないがタッチは良い。欲を言えばEnterをもう少し大きくしてほしかったが、それ以外ブラインドタッチには支障がない。タッチパッドの感度、使い勝手も良好。
入出力ポートはUSBタイプCが2つのみ。通常のタイプA用アダプターが付属するが、現時点ではたいていの機器に必要となるため常に持ち歩く必要があるだろう。HMDIやVGA端子もついたアダプターも別売されている。(270元程度。アメリカ仕様では同梱)
充電器はUSBタイプCでHuaweiスマホと共用できる。
私が購入したのはi5プロセッサー版の256GB独立グラボ付きモデル。上位にi7版、下位にi5のオンボードグラフィック版がある。
液晶は2K相当ということで、MacBook Airでいえば13インチ非Retinaディスプレイモデルに相当する。これはメモリー128GB、OFFICEソフトなしで税抜き98,800円に対してMatebookは256GB、OFFICE HOMEプレインストールで税込み5300元(85000円程度)。かなり割安。
なお、アメリカ仕様にはタッチ対応液晶が搭載されているようだ。
さて、届いてから予定外だったことはWindows10が家庭版という、システム言語が中国語に固定されていて変更できないOSだったということ。
まあ中文でも良いんだけど直感的に操作できないので日本語化した。
多分世の中で最初の日本語対応Matebook13だとおもう。
マイクロソフトのサイトからWindows国際版をダウンロードし、USB起動ディスクを作成しインストール。もともとの家庭版のプロダクトキーが有効になり特に認証操作なくインストール可能。これはしま氏のブロク「Xiaomi Mi Notebook Pro 日本語化手順」を参考にさせていただいた。
しかしMatebook特有のハードウェアのドライバーがないので、HuaweiのサイトからMatebook13用ドライバーをすべてダウンロードしインストール。このページの軟件下裁を全部インストール。ドライバーだけじゃなく、マネージメントソフト「Matebook管家」も入れたほうが便利。起動したら自動判定で日本語化されていた。
以上でディスプレイ解像度や指紋認証などの機能が正常化した。
ただ、プレインストールのOFFICE HOMEはなくなってしまった。同封の説明書などにもOFFICEのプロダクトキーは記載されておらず、多分復活は難しいかもしれない。
筆者は有料版をダイナブックにインストールしていたので、それの入れ替えということでダイナブックからアンインストール後プロダクトキーを引き継ぎダウンロード・インストールしたので、それ以上は突っ込んで調べていない。また、ウリ文句の一つであるHuaweiスマホとのNFC接続(Huawei Share)は使えていない。なにかソフトダウンロードで行けるのかもしれないがまだ確認できていない。
以上の感じで支障なく使えるようになった。日本語化には多少(とはいっても丸一日はかかる)の作業が必要だが、それを苦にしないのなら中国住在の方は購入の選択肢にいれて損はないパソコンだと思う。