ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ETC2.0,ちょっとわかったこと

2014年07月03日 | ITS
朝日新聞の記事を読んだら,ちょっとわかった。

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ゲートバーのないタイプを導入する方針を明らかにした。時速20キロ以下の制限も緩め、一定速度で走りながら通過可能にする。来年度末以降の開通区間から始め、既存のものは改修時などに更新する。車載器はそのまま使えるという。
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ということで,車載器はそのまま使えるということは通信方式のバージョンアップ等ではなく,単にゲートの仕様を変えるだけのようだ。
本来,ETCの通信能力は時速80キロ程度までOKだったと記憶する。(エラー率は多少上がってくるだろうが)
現在20キロに制限しているのは,読み取れないからじゃなくて,バーが閉まった時に止まれないから。

前にもこのブロクで主張したように,そもそも「ノンストップ」「だけど不正通行はバーを閉める」というやり方に無理があったのだ。カード挿し忘れや車載器の不調などでゲードが開かない場合,運転者は予測していないからパニックブレーキになる。
これによる後続車の追突も発生する。

バーを閉めるなら,全車一旦停止,もしくは区間を長くして,かつその中に2台以上侵入できない仕組みが必要だったのだ。
私は,ETCゲートで発生する事故はすべてその仕組の設計に起因してると思っている。

だから,今回ゲートを閉めなくするのは2.0なんて大仰な冠をつける話ではなく,当然されるべき改善というレベルの事だろう。

ポイントは故意,善意にかかわらず発生する不正通行の事後処理をどうするか。

これについても昔何回も書いたが,カメラでナンバーを撮影しているんだから登録住所に通知を出し,期日内に支払えば罰則なし,その後倍々ゲームのような延滞金を課すようにして,最終的には車両差し押さえなどができるような制度を作ればいい。あと,WEBSITEで簡単に支払える仕組みは絶対に必要。

車載器を付けず,ナンバープレートも細工して通過する車両に対しては打つ手が無いけど,ゼロリスクを求めてたらなんにもできないからね。