産経新聞はソニーの凋落に関し、「原点であるモノ作りの力を取り戻すことが不可欠だ」と言っている。
記事「あせたSONYもの作りの原点を取り戻せ」
本当かな?
この記事で参照されているiPhoneだって、もの作りの力で負けているとは思えない。アップルは生産をEMCに出しているし、デザイン、妥協をしないレイアウトと言った面ではアップルはもの作りにこだわっているが、産経新聞がいうトリニトロンのような傑出した技術で市場を席巻したわけではない。
むしろ、iTunesと直営ストアによる顧客囲い込みや、優れたオーナーシップ経験の提供がヒットの要因だと思う。
SONYだって、ウォークマンやPSをキーにこうしたビジネスモデルの構築にはトライしている。しかし、そのビジネス全体、というか最近の言い方で言えばエコシステム全体を見渡して、こだわりを持ってマネージメントする体制がなかった。簡単にいえば、ジョブスがいなかった。
シャープやパナもそれぞれの問題があるのだろうが、絶対にいえるのは「もの作りをないがしろにしたから」ではなく、デザインの一貫性やカスタマーエクスペリエンスなどを含めた「こと作り」を徹底的にしなかったことが敗因だと思う。
記事「あせたSONYもの作りの原点を取り戻せ」
本当かな?
この記事で参照されているiPhoneだって、もの作りの力で負けているとは思えない。アップルは生産をEMCに出しているし、デザイン、妥協をしないレイアウトと言った面ではアップルはもの作りにこだわっているが、産経新聞がいうトリニトロンのような傑出した技術で市場を席巻したわけではない。
むしろ、iTunesと直営ストアによる顧客囲い込みや、優れたオーナーシップ経験の提供がヒットの要因だと思う。
SONYだって、ウォークマンやPSをキーにこうしたビジネスモデルの構築にはトライしている。しかし、そのビジネス全体、というか最近の言い方で言えばエコシステム全体を見渡して、こだわりを持ってマネージメントする体制がなかった。簡単にいえば、ジョブスがいなかった。
シャープやパナもそれぞれの問題があるのだろうが、絶対にいえるのは「もの作りをないがしろにしたから」ではなく、デザインの一貫性やカスタマーエクスペリエンスなどを含めた「こと作り」を徹底的にしなかったことが敗因だと思う。