SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画 「ハンニバル・ライジング」

2007年05月07日 | 映画(ハ行)
 「羊たちの沈黙」に連なるシリーズ第4作。

 「スター・ウォーズ」はもともとエピソード4だったので、その前史を描く1~3があることは暗黙の了解時であった。少し古くは「ゴッド・ファーザー」がpartⅡで若き日のドン・コルレオーネを描いていた。

 ヒット作は「バットマン」も「エクソシスト」もビギンズやビギニングで、そもそも何故そうなったのかを続編で描き始めた。順序正しく描かれたのは「スパイダーマン」くらいか?

 で、今回「ハンニバル」誕生の秘話が明かされるわけだ。幼少から青年期の話なのでアンソニー・ホプキンスは出てこない。その分コクはないが、若きギャスパー・ウリエルは美しく、その顔の下にヌルリとした不気味な感触がある。

 続編とは言うもののほとんど独立した作品として鑑賞可能で、前作を知らずとも支障はない。逆に美的に洗練されたアンソニー・ホプキンス・ハンニバルの趣味、教養がこの環境から生まれえるだろうか、というギャップがありそうだ。

 配役ではあのコン・リーがハンニバルの叔母に当たる日本人の未亡人を演じている。ジャポニズムが日本人の目から見ると少し違和感ありだ。
 凶暴なホプキンス・ハンニバルが噛み付き防御のためにかぶせられていたマスクは、日本の鎧とヴィジュアル的なイメージを重ねている。

 5月1日、連休谷間の映画ファンサービスデーにしては少し入りが悪かった。皆「スパイダーマン3」に行ってしまったんだ。


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