SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画 「さよなら。いつかわかること」

2008年05月21日 | 映画(サ行)
 静かな語り口の作品。

 母親が軍人としてイラク戦線で戦っている一家の物語。夫を戦場に送っている妻の集まりに、この一家の場合は夫が出席している。

 妻の死を、たまたま自分だけが知ることとなった夫が、二人の娘たちにそのことを告げるまでの話だ。学校を休ませて娘たちの行きたいところに旅をする。その非日常の中で、何か変だという心の準備が娘たちにも出来てくる。その微妙な旅をロードムービーで見せていこうという趣向だ。

 家の留守電では、今でもその死んだ妻の声が相手にメッセージを求めてくる。夫は旅の途上で度々電話をしては妻に旅の報告を入れている。

 「そこまでの時間」を描くところに主眼があるためか、すべてを知っている観客にとってはそれがとても長い。映画らしいメリハリの利いたエピソードの積み重ねがなく、むしろ淡々と時間が流れていく。まじめな映画なのであまり文句を言いたくはないのだが。

 特筆すべきはクリント・イーストウッドが音楽スコア書いていることだろう。


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