SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画 「ミルコのひかり」

2008年03月24日 | 映画(マ行)
 今回も子供の映画が続く。
 実在のイタリア映画音響デザイナーの少年時代を描いた感動作。10歳で失明し、全寮制の盲学校に入れられた少年が自分の世界を見つけ出すまでの物語。

 規律によって管理された世界とそこに納まりきれない個性の対立は、例えばミロス・フォアマン監督の「カッコーの巣の上で」にも見られる。その少年版といっても良いかも知れない。

 イタリアの法律では「・・・の子供は盲学校に入らなければならない」と規制されていたが、この出来事きっかけにという訳でもないだろうが、1970年代に法改正されたそうである。

 子供たちが実に生き生きとしている。
 盲学校の生徒たちは実際に視覚的障害を持つ子供たちが扮しているが、みんな達者で見事なものだ。

 主役のミルコは視力を失う役だがその目力(めぢから)が素晴らしい。見えようが見えまいが、夢を実現するものの目はこうでなくてはいけないという見本のようだ。


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