韓国産のバンパイア映画だ。牙もなければ、十字架や銀の銃弾で倒せるのかどうかも分からないが、太陽に弱いところだけはヨーロッパ産バンパイアと共通だ。
パク・チャヌク監督だから並みのバンパイア映画ではない。異様に高いテンションはジャンルの枠組みをも破壊し尽くす。時にコメディなのかとも思えてしまう。
宗教映画のように始まり、ウィルスがらみのSFかと思わせたうえで、官能ラブストーリーを絡ませ、バンパイア・ホラーへ行き着く。まさに聖から俗まで、SからMまで、ホラーからコメディまで何でもありの凄まじいエネルギーだ。
そこを面白いと思うか、その分裂気味に戸惑いを覚えるか、で評価は分かれるだろうが、異色のバンパイア・ムービーとしてカルトの道を歩むことだけは確かだ。
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