リチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードルと豪華配役のポリス・ストーリー。3人が主役の3つのストーリーで構成される短編小説集の味わいだ。
それぞれに、良く言えば重厚なタッチだが、ユーモアのかけらもなく息が詰まる。
タイトルどおりの「交錯」を期待したが、オムニバス形式でまったく独立した3つの話にしてもそう印象は変わらないものになったと思う。同じ映画に出ているというだけで3人の競演らしい競演はない。
3つのストーリーが、同じような時間に、同じ集合住宅周辺でそれぞれに決着をみる。優れた群像劇の思わずうなってしまう鮮やかな収束を経験していると、やや肩透かしを食う。各ストーリーもストレートで、捻りもなければ、いわゆるいい話でもない。
刑事も辛い職業だな。
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