北欧発の群像劇で、皆ハッピーになりましたというハリウッド流の陽気さはない。ジワッと来るしみじみ感の佳作だ。巧みな語り口で、ある町の聖夜の情景が綴られる。
この作品に15歳以上の年齢制限が付いている。
ある一つのエピソードの描写によるためだが、仮にそれがなくても、15歳未満の子供たちに、ドンパチのないこの静けさをしみじみと鑑賞できるかどうかは分からない。
人生のあり方、命の連環が北欧の夜空に出現するオーロラで象徴され、すべてが浄化されていくようだ。ラストにクリスマスプレゼントのような、ちょっとした映像トリックが用意されている。
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