ボーイ・ミーツ・ガールのお話。ただし、ラブ・ストーリーではないと断ってあるし、冒頭ですでに男は女に対して暴言を吐いている。
したがって結末の分かった男女の晴れたり曇ったりを、どういう話術で見せてくれるの、というところに興味は湧く。
現在から過去の回想に入るのでもなく、時間を遡って逆回転させて行くわけでもなく、話は行ったり来たりする。そのためのタイムマシンのような役割を果たすのが画面上の日数カウンターだ。(1)から(500)でそれが示される。だから、のタイトルなのだ。
日付カウントのバックに描かれたイラストが四季とともに二人の関係の「晴れたり曇ったり雨だったり」を見事に表現する。
(500)まで来ると、またリセットされて(1)になる。そのとき季節はすでに秋になっているのだ。
映画のようなハッピーエンドは現実にはそうあるもんじゃないよ、と教えてくれる映画だ。地味でどこにでもいそうな配役も好感が持てる一編。
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