
おすすめ度 ☆☆☆★
NHK BS プレミアム 鑑賞 2011年製作
FBI(アメリカ連邦捜査局)の初代長官を務めたジョン・エドガー・フーバー(J・エドガー)の半生を、クリント・イーストウッド監督とレオナルド・ディカプリオの初タッグで描くドラマ。
FBIの初代長官であり、クーリッジからニクソンまでの8代の大統領に仕え、最も長く政府機関の長を務めたジョン・エドガー・フーバーの波乱と栄光と欺瞞に満ちた人生を描いた作品。
イーストウッド監督らしく、エドガーの功績やスキャンダルな部分はしっかり描きつつも、彼の仕事だけではない素の部分の人間性にも深く切り込んだ作品になっていた。
全米の犯罪者たちの指紋の採集や、事件を整理するために細かく関連事項をファイリングするなど、犯罪捜査の時代を先取りしたエドガーの辣腕ぶりは見事だが、面の顔の下に隠れた彼の素顔は猜疑心と自己顕示欲が強く、マザコンでヒステリックな只の臆病者だ。
老年に達した彼が部下に回顧録を書かせるシーンから始まるのだが、過去と現在を交互に映し出す演出は見事だ。
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