おすすめ度 ☆☆★
ハネケ好き、不条理映画好き ☆☆☆★
フランス・ドイツ・オーストリア合作
「白いリボン」「愛、アムール」の2作連続でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した名匠ミヒャエル・ハネケ監督作品。
まず冒頭、スマホの画面。13歳の少女が自分の母親が嫌いで、スマホに撮っている。
ハムスターに、精神安定剤を飲ませ苦しむさまを見て。
母親にも、精神安定剤を飲ませ。
母親が入院したので、別れた母親の夫(父親)の住む、難民の多く住むフランス北部の町カレーにやってくる。
そこは、建設会社を経営する家族の住む高級住宅。
だが、家族一緒に食事をするが、みんなバラバラ。
やがて、少女は、引退した祖父と会話する。
そして、ラストも少女が撮影する携帯の画面。何が、ハッピーエンドだ。
その独特の語り口は、観客に画面をゆだねて。観客は戸惑うのか。なんとと感心してうなるのか?
ジャン=ルイ・トランティニャンの祖父と、ファンティーヌ・アルドゥアンが演じる少女が忘れられない。