おすすめ度 ☆☆★
エミリ・ディキンスン好き ☆☆☆★
1830年12月10日 - 1886年5月15日、アメリカの詩人。生前は無名であったが、1700篇以上残した作品は世界中で高い評価を受けており、19世紀世界文学史上の天才詩人という名声は今や不動のものとなっている。
政治や教育の世界で勢力のあった有名な家庭に生まれ、教育にも恵まれたが、一生その家を離れることなく過ごしている。
したがって、その付き合いの範囲も狭い。
こんな女性の一代記を映画化するのは、大変な苦労だと思う。
一方、詩に興味がない人にとっては、退屈な映画かもしれない。
生きている間は、詩をほとんど発表していないが、死後妹たちが、整理をし日の目を見ている。
そこで、本作は、死後発表された詩を中心に、彼女の半生を描いている。
エミリの詩には官能的なものが含まれているが、お相手は不明だ。
映画では、既婚者の牧師が、エミリの詩を理解してくれ、エミリのあこがれのように描かれている。
しかし、晩年は家にこもりがちで、病気も進行、孤独な半生といえる。
しかし、その独特の詩は、死後世界で認められ、後世の芸術家たちに大きな影響をもたらしたとされている。。
詩に造詣の深い向きには、垂涎の映画だろう。
エミリ・ディキンスンをシンシア・ニクソンが演じ、その品を保っている。