浪花千栄子といえば、1950年代、木下恵介、豊田四郎、黒沢明ら当時の名監督の作品で重用された名バイプレイヤーとして記憶にある。
シャキシャキしたおばさんで、その大阪弁が気持ちよい役者だった。
「おちよやん」は、その浪花千栄子の一代記だ。
主演の杉咲花は、イメージとしてはちょっと違うが、演技でカバーしている。
ただ、朝ドラは、映画出演よりもっと前の芝居小屋の話が中心だ。
したがって、浪花のゲイ達者たちの芸比べの感がある。
たとえば、星田栄利(見たことあると思ったらほっしゃんだ)。すごみのあるゲイが見事。
板尾創路、喜劇の巨人を見事に演じている。
その他、上方芸人が多数出演。
お千代やんの相方は、芸達者の成田凌。
まだまだこれからが佳境、楽しみだ。