あー、天候不順のせいでしょうか、風邪引いちゃったよ。喉が痛くなったり熱が出たり。おかげでここの更新も滞っております。
以前、ブルースギター弾きの吾妻光良が、風邪で発熱状態にある際のステージにおけるギター・ソロの考察、みたいな事を書いていたんだが、ここはもうヤケだから病床におけるワールドミュージック。つーか、なんの文章にもなっていなかったらすみません。
上の吾妻の文章にもあったけど、そのそも体調悪い際に音楽はあんまり必要ではありません。静かに寝かせといてくれよ~ってなものですな。それでも何も聞こえていないのは寂しいんで、とりあえず取り出したのがハワイアン関係。これならあんまり体力衰えた身には堪えないだろうし。
つーか。笑ってしまいますねえ。そもそもワールドミュージックのファンと言うだけでも世間を狭くしているのに、その好みの中心にあるのがタンゴとかハワイアンってのは、どうしようもないんじゃないか。普通のワールドミュージックファンは、そんなの聴かないし。これじゃ二重のゲットーみたいなものでね。んん、まあしょうがないんだけど。
で、取り出したのがゴンチチの二人組みが選曲したとかのスラックキー・ギターのコンピレイション、”ゴンチチ・レコメンズ・スラック・キー・ギター”です。これなどはのどかな演奏が収められていて、病身の昼寝の共にはちょうどよいですな。アコースティック・ギターがのどかに古きハワイの調べを奏でて行きます。よく聞けば結構複雑なテクニックを使ってるんだが、だれていれば聞き流してしまえる。
ここでもう一枚のスラックキー・ギターのコンピレイションを思い出しました。”ハワイアン・スラック・キー・ギター・マスターズ vol.2 ”
これも、結構定番の一枚みたいですが、アメリカ人の編集ということで、ゴンチチ編集盤に比べると、12弦ギターがやかましく鳴り渡ったり。おなじみボブ・ブロズマンがドブロを弾きまくる曲があったりで、ずいぶんギラギラした出来上がりとなっております。どっちがハワイの本質を捉えているのか知りませんが。
そういえば、この間の”ミュージックフェア”にアラン・トゥーサンが出たみたいだよな。見逃しちゃったけど。あ、すみません、テレビ番組の話ですが。
先に、ワールドミュージックのファン、とか書いたけど、その状態に踏み込む寸前でよく聞いていたのが彼、トゥーサンの”サザンナイト”ってアルバムだった。元々はルーツ志向のアメリカンロックを愛好していたんだけどね、私は。それが、その辺のミュージシャン連中が南部志向を強め、ニューオリンズの街の魔力などを垣間見せてくれたり、そんなこんなで、ニューオリンズの向こうに広がるカリブ海には、どんな音楽があるんだろうな、さらにその先には?とか、興味は広がっていったんだよなあ。それが祝福か呪いだったかは、まあ、考えようですがね。
そんなわけで。ニューオリンズの街と、そこに生きるミュージシャンは、私がワールドミュージックの大海に泳ぎ出る母港みたいな感覚がある。で、トゥーサンも、かの地のある面を代表するようなミュージシャンである訳で。
まあでも、出る番組が”ミュージックフェアー”ですからね、そんな現地直送のドロドロを演ずる筈もなし、まあ、見逃したのをそれほど後悔することもないかな。
という訳で、何もまとまっていませんが、そろそろ寝といたほうが無事みたいなんで、これで。