半分まで読むのに、2週間近くかかったのに、半分を過ぎたら
加速度的に面白くなり、残り5分の1くらいになったら読み終えるのが
もったいなくなり、最後の最後に来たときに、熱に浮かされたような
自分がいました。大袈裟じゃなくって。こんな本ってあるんですね。
12歳の少女、フランキーの夏の物語。
兄の結婚式に出席することを境に(いや、出席だけではなく、兄と
義姉と自分の3人がひとつの<グループ>となることで)
今までの自分とは別の自分になれることを信じている‥。
現実と非現実の間をふらふらしながら、それを言葉や態度に出して
いることがとても痛々しい。
前半にページが進まなかったのは、そんなフランキーに感情移入が
できなかったからで、後半から突然面白くなってきたのは、そういう
フランキーを受け入れることができたからだと思う。
黒人の家政婦ベレニス、従妹のジョン・ヘンリー。
フランキー以外の、おもな登場人物はその二人で、物語の大半は、
フランキーの家の薄暗い台所で、三人が食事をしたり話をしたりしている
場面のような印象があるが、最後まで読み通すと、とてもうまく、
ストーリーが組み立てられていたことに驚く。
終わり方も、とても見事。
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