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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

やわらかいこころ

2010-04-19 16:17:32 | 好きな本
この10日間。新年度の始まりと、自分の楽しみのお出かけが重なって、
あわただしい日々でした。

滑り込みで、石井桃子展に行ったのは、まだ先週の日曜日だったのですね~
それから「サンドイッチ」の週末がやってきて、昨日は、美容院の後に、30年来の
友だちと会って‥起伏に富んだ毎日は楽しいのですが、その揺れ幅に
時々、自分自身がついていけなかったりして・笑。

そんな中、発売日の午前中に、予約した1Q84・BOOK3も届いて、気持ちは
さらにそわそわですが、読みかけの本を読んでからでないと、ページは開くまいと
決めて、箱の中にまた(BOOK3は)戻しました。



早く読み切って、早くBOOK3に取り掛かりたいと焦って読んでいたのが、この本なんです。
あたらしい図鑑』  長薗 安浩 作

昨年の夏に、こももさんや、琴子さんのブログでレビューを読んで気になっていて。
やっと今読み終わりました。

やっつけ、みたいな感じで読み始めて、読み進めて‥申し訳ないなと思う間もなく
どんどん惹きつけられていき、最後には、気持ちのよい涙がぽろぽろこぼれました。

本を読んで泣くことはしばしばですが、涙の出方は色々で‥絞り出すような
時もあれば、喉までこみあげているのに、泣けなくてつらい時もあるし、
今回のようにぽろぽろって泣けたときは、後味がとても清々しいです・笑。

13歳の、中学1年生男子が主人公の話なので、rにも読んでもらいたいなあと
思いますが、彼女が中学生の間に、この本を読むことはないんじゃないかなとも
予測しています。
私が、読んでみて、と強く勧めれば、rのことなので「いいよー」とは言うかもしれませんが、
本は、どんな内容の本でも、自分から選んだものを読むのがいいと思うので、
「おもしろかったよ」と言うだけに、今回も留めておこうと思っています。

受け留める気持ちというか、心が柔軟であれば、中学生のうちに
読めなかったとしても、いつでも感動することはできるはずで‥
だから、だいじにしてもらいたいのは、今この時期に、って限定してしまうことよりも、
今この時期も、そしてこれからも、やわらかい心を持ち続けることなんじゃないかなと、
気持ちよく涙をこぼしながら、そう思っていました。

お肌や体は、年齢とともに固くなるのはしかたないとしても(笑)、心は、
自分次第ですものね。
石井桃子展や、スピッツコンサートに一緒に行ってるのは決して「学習」
してもらうためではなく、あくまでも私が行きたくて、その次に、仲の良い友だち
みたいな感じでrを誘っているのですが‥やわらかい心を持つことが大切だってこと
自然に感じとってくれるといいなあとは、願っています。



『あたらしい図鑑』の191ページ、とってもいいこと書いてありました。

何かをわかるためには、何がわからないかを知っていることが大切で、
そのためには、わからないことをわからないと認める勇気、もしくは、
度胸が必要なんだ。



表紙の濃いブルーにひまわり。
なんで「ひまわり」なんだろう?と思っていたけど‥
今年の夏は、どこかで揺れているひまわりを見るたびに、この本のこと
思いだすと思います。






コメント (4)
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