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「プリンセスチュチュ」ファンページ

生ブリンv

2009-07-31 00:30:26 | その他
なにやら美味しそうなタイトル...(笑)

昨年のBBCプロムス・ラスト・ナイト・コンサートでの好評を受けてか、当サイトの一押しバス・バリトンでウチの捏造キャラ『ザックス』の外見上のモデルである、ブリン・ターフェルの「トスカ」(違)が再演されましたので、聴きに行ってきました。

タイトルロールのトスカが直前でキャスト変更になったにも関わらず、会場は満席。
そりゃまあ、オペラハウスのマガジンでも写真はブリンのスカルピア(敵役)だったし、どっちかというとお目当てはブリンて人の方が多いのかも...

皆様よく御存知のオペラとは思いますが、一応、お話を超要約しておきますと―
画家のカヴァラドッシと歌姫のトスカ(気の強い黒髪美人。るうちゃん系? 笑)は恋仲。今日も呑気に痴話喧嘩をしてます。
と思ったらカヴァラドッシは政治犯の友人を匿って警視総監のスカルピア男爵に取っ捕まる破目に。(捕まったのはトスカの嫉妬のせい...)
拷問にかけられる恋人の叫び声を聞かされたトスカは、スカルピアに政治犯の隠れ場所を教え(この結果その友人は自殺)、命乞いをしますが、トスカに横恋慕中のスカルピアは、チャンス!とばかりに自分のものになるようトスカに迫ります。(ここで困っちゃったトスカが歌うのが、有名な「歌に生き、恋に生き」)
したたかなトスカはスカルピアの言いなりになると見せかけ、偽の処刑(弾を込めない)をする約束と、国外に出るための通行証を取り付けた後、スカルピアを彼の食事用ナイフで(...)刺し殺しちゃいます。
それから、トスカを残して死ななければならないと悲嘆に暮れているカヴァラドッシ(これが「星は光っていた」)のところに駆けつけ、「見せかけの処刑が終わったら二人で逃げようね」と話してトスカは物陰から処刑を見てますが(「何をぐずぐずしているの!」とまで言います)、案の定というか何というか、処刑は実際に行われ、スカルピア殺しを咎められたトスカは、スカルピアを呪いながら城壁から身を投げる―という、主要人物総死亡の悲惨なお話。(でも、ある意味さっぱりし過ぎてるので、ドロッセルマイヤー好みじゃない気がします...)

で、変更前のトスカは新人みたいでちょっと楽しみにしてたんですが、聴けなくて残念でした。
変更後のトスカも悪くなかったですが、私が聴きたいトスカの声質じゃなかったので...
やはり急なキャスト変更だったためか、最初ちょっと声が不安定な感じがしましたしね。第2幕「歌に生き、恋に生き」の辺りからは、ちゃんとのってきてましたが。(余談ですが、このアリア"Vissi d'arte, vissi d'amore"を「神への愛」と書いてあるサイトがありますが、amoreは基本的に、肉体関係(への欲求)を伴う愛を指す言葉です...と思います)
カヴァラドッシは伸びの有る若々しい声で、高音も滑らかで、とても良かったです。でも最後の二重唱では寝かかっちゃいましたが(笑)

(つづく...)