中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

事業性をどのように評価するのか??

2017年01月31日 05時01分46秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)323ページ「第 2-5-49 図 企業が現在利用している融資手法と今後借入を希望する融資手法」をみましたが、今日は324ページ「第 2-5-50 図 金融機関が現在重視している融資手法と、今後重点を置きたい融資手法」をみます。

下図から金融機関が現在重視している融資手法と、今後重点を置きたい融資手法について見ると、現在は「信用保証協会の保証付融資」を最も重視しており、次いで「事業性を評価した担保・保証によらない融資」、「不動産を担保とする融資」となっていることが分かります。

また、今後重点を置きたい融資手法としては、「事業性を評価した担保・保証によらない融資」が最も高く、次いで「売掛債権の流動化による融資」、「動産担保による融資」と続いています。

この結果を踏まえ白書は、現在は信用保証協会を利用しつつ、事業性評価に基づく融資にも力を入れているが、今後は事業性評価に基づく融資により重点を置きたいという意向が見られ、今後の中小企業のニーズと金融機関の方針が合致している、とあります。

ビジョンは大口と捉えることもできるし、現実的な計画は弱気に感じてしまうことがあります。

このように経営者が抱く事業性を評価することは、我々、経営コンサルタントにとっても非常に難しいことですので、経営者の考えを理解するために、コミュニケーションを密に取る、これしか方法はないように感じますね!!

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自社の事業性を評価されるためには??

2017年01月30日 04時39分19秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)322ページ「第 2-5-48 図 金融機関が担保・保証以外に考慮している項目と企業が担保・保証以外に考慮して欲しい項目」をみましたが、今日は323ページ「第 2-5-49 図 企業が現在利用している融資手法と今後借入を希望する融資手法」をみます。

下図から中小企業が現在利用している融資手法と、今後借入れを希望する融資手法を見ると、現在利用しているものは、「代表者等の保証による融資」が最も多く、次いで「信用保証協会の保証付融資」、「不動産を担保とする融資」となっていることが分かります。

この結果について白書は、今後借入れを希望する融資手法は、「信用保証協会の保証付融資」、「事業性を評価した担保・保証によらない融資」(以下、「事業性評価に基づく融資」という。)が高くなっている。

このことから、信用保証協会の保証付融資へのニーズは根強いものがあるが、現在の利用度合いとの比較を見ると、事業性評価に基づく融資へのニーズが強まっていることが分かる、とあります。

要するに、事業性が評価されるのを待つのではなく、中小企業にはそのプレゼンテーション力が求められているということですね!!

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中小企業が評価されるポイントはどこだろうか??

2017年01月29日 06時48分24秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)320ページ「第 2-5-47 図 中小企業が考える、金融機関との接点を深めるために必要なこと」をみましたが、今日は322ページ「第 2-5-48 図 金融機関が担保・保証以外に考慮している項目と企業が担保・保証以外に考慮して欲しい項目」をみます。

下図から金融機関が中小企業に融資する際に考慮している項目と、中小企業が金融機関から融資を受ける際に、担保・保証以外に考慮して欲しい項目を見ると、中小企業、金融機関共に、「財務内容」、「事業の安定性、成長性」の項目が上位二つを占めており、回答が一致していることが分かります。

この結果について白書は、中小企業は、次いで「返済実績・取引振り」、「営業力、既存顧客との関係」が回答されている一方で、金融機関は「代表者の経営能力や人間性」、「会社や経営者の資産余力」と回答している。

このことから、中小企業は自社と取引先や金融機関との取引振りを重視している一方で、金融機関は経営者の資質等を重視していることが分かり、両者の視点に違いが見られる、とあります。

ちょうど昨日、「小規模事業者持続化補助金」の申請が終わりましたが、補助金の申請書においても書くべき内容はまさにこれらなので、経営者はこれらを強く意識した経営を行わないといけないということを感じてしまいますね!!

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金融機関との接点を深めるには??

2017年01月28日 07時06分11秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)316ページ「第 2-5-44 図 企業が金融機関から収集している情報」をみましたが、今日は320ページ「第 2-5-47 図 中小企業が考える、金融機関との接点を深めるために必要なこと」をみます。

下図から金融機関が企業との接点を深めるために必要だと考えていることを見ると、「担当者交代時の、自社情報の丁寧な引き継ぎ」、「担当者の自社の業界知識の修得」の項目が高くなっていることが分かります。

この結果について白書は、日常の取引の中で蓄積された企業の情報を金融機関内部で綿密に引継ぎを行い、担当者が企業の属する業界の知識を深めることで、企業の動向や将来見通し等の更に一歩踏み込んだ情報提供が可能になると考えていると推察される。

また、「担当者との面談機会や面談時間の増加・拡大」の項目は、企業の成長の段階が進むにつれて低下する傾向にあり、起業段階や成長段階の企業には、金融機関が自社との面談機会を増やし、事業内容の知識を深めて欲しいという意向があることがうかがえる、とあります。

これは金融機関に限ることではないと思うのですが、今更聞けない!ということがないように、交代時に丁寧に情報を仕入れておかないといけませんし、企業側もそうなるように働きかけることが必要なのでしょうね!!

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金融機関にはどのような情報を渡しますか??

2017年01月27日 04時42分33秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)314ページ「第 2-5-43 図 金融機関の業態別に見た店舗数等」をみましたが、今日は316ページ「第 2-5-44 図 企業が金融機関から収集している情報」をみます。

下図から企業から金融機関へ提供している情報を見ると、「財務・収支の状況」と回答した企業が最も多く、次いで「事業の将来見通し」となっていることが分かります。

この結果について白書は、「経営課題」の情報を提供している企業は、3割に満たず、明示的に経営課題を金融機関に提示している企業は少ない、とあります。

続いて、金融機関からの視点を見ると、「資金ニーズ」と回答した金融機関の割合が最も高く、次いで「財務・収支の状況」、「競合他行の動向」となっていることが分かります。

この結果について白書は、「資金ニーズ」や「競合他行の動向」は、企業の回答と乖離があるが、金融機関は企業との会話の中で自然と企業の資金ニーズを把握しており、企業にとっては情
報を提供していると意識していないためと考えられる。

また、金融機関の業態別に見ると、政府系金融機関は「財務・収支の状況」と回答した割合が100%に近くなっている。

また、「経営課題」を確認している金融機関は、都市銀行と政府系金融機関の割合が他の業態に比べて高くなっている、ことが分かります。

金融機関とどのような情報を共有することが求められるのか、この結果を見ると分かりますね!

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取引先数と融資残高で銀行の違いをみる!

2017年01月26日 05時02分31秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)313ページ「第 2-5-41 図 メインバンクの業態別にみたメインバンクの管理職との面識」をみましたが、今日は314ページ「第 2-5-43 図 金融機関の業態別に見た店舗数等」をみます。

下図について白書は、金融機関の数は信用金庫が267で最も多くなっているが、国内店舗数、職員数は地方銀行がそれぞれ7,491店舗、130,818人と最も多くなっている。

中小企業向け貸出における渉外担当者一人当たりの取引先数、一人当たりの融資残高を見ると、金融機関の規模が小さくなるにつれ、取引先数が増加する一方で、融資残高は減少する傾向にある。

ただし、政府系金融機関については、取引先数、融資残高共に突出して高くなっている。

これは、民間金融機関においては預金業務や投資信託・保険商品の取扱い等の融資業務以外の業務が多分にあるためである一方で、政府系金融機関では融資業務に特化していることや、融資業務の比率が高いことが要因として考えられる、とあります。

都市銀行の一人当たりの取引先数と融資残高を見ると、中小零細企業への対応が冷たくなる理由が分かりますね!

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「地方銀行」は顧客志向のようです。。。

2017年01月25日 04時51分16秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)312ページ「第 2-5-40 図 売上規模別に見たメインバンクの業態」をみましたが、今日は313ページ「第 2-5-41 図 メインバンクの業態別にみたメインバンクの管理職との面識」をみます。

下図からメインバンクの業態別に見た、メインバンクの管理職との面識について見ていくと、最も多く「支店長まで面識がある」と回答した企業は、「地方銀行・第二地方銀行」がメインバンクの企業であり、次いで信用金庫・信用組合をメインバンクにしている企業、都市銀行をメインバンクにしている企業に続いていることが分かります。

他方で、政府系金融機関をメインバンクにしている企業の約半数は、支店長まで面識がないと回答しており、「担当者のみ面識がある」と回答した企業が24.2%と他の業態に比べ最も高くなっていることが分かります。

支店長との面識がどのような効果を持つのか、よく分からないのですが、要するに「地方銀行」は顧客志向ということなのでしょうね!

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メインバンクはどこですか??

2017年01月24日 05時00分35秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)311ページ「第 2-5-39 図 成長の段階別に見たメインバンクとの面談頻度」をみましたが、今日は312ページ「第 2-5-40 図 売上規模別に見たメインバンクの業態」をみます。

下図から企業の売上規模別にメインバンクの業態を見ていくと、「地方銀行・第二地方銀行」をメインバンクにしている企業が最も多く、その割合は企業の売上規模が変化しても大きく変わっていないことが分かります。

この結果について白書は、売上規模が大きくなるにつれて、「都市銀行」をメインバンクにしている企業が増えていく一方で、「信用金庫・信用組合」をメインバンクにしている企業が減少していくことが分かる、とあります。

東京にいると、銀行が多すぎてどこを選べば良いか、よく分からず、最寄りの都市銀行になっている方が多いと思いますが、どこでも一生懸命に考えてくれる銀行を選びたいものですね!

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メインバンクとの面談頻度は増えていますか??

2017年01月23日 05時08分07秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)311ページ「第 2-5-38 図 自社の経営課題についての金融機関の理解度」をみましたが、今日は311ページ「第 2-5-39 図 成長の段階別に見たメインバンクとの面談頻度」をみます。

下図からメインバンクとの面談頻度を企業の成長の段階別に見ていくと、成熟段階までは企業と金融機関との面談頻度が増加するものの、衰退段階に入ると面談頻度が減少していることが分かります。

この結果について白書は、このような企業と金融機関との関係の希薄化が、経営課題の理解度の低下につながっていると推察される、とあります。

私が起業した直後、某都市銀から運転資金の融資を受けたのですが、そのときに、担当の方さんから何度も何度も電話がかかってきました。

もしかして、融資できない!、何かトラブルが発生したのか!!と思って、折り返しに電話したら、元気よく「カードを作ってくれ」といわれました。

面談の回数よりも中身を求めちゃいますよね。。。

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金融機関は自社のことを理解していますか??

2017年01月22日 05時53分44秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)310ページ「第 2-5-37 図 成長のための課題解決に必要な資金の調達先」をみましたが、今日は311ページ「第 2-5-38 図 自社の経営課題についての金融機関の理解度」をみます。

下図から企業の経営課題について、どの程度金融機関が理解しているかについて、企業側の視点より見て見ると、金融機関が自社の経営課題を「十分に把握している」と回答している企業は1割程度にとどまっていることが分かります。

この結果について白書は、「ある程度把握している」までを含めれば、5~6割の企業が経営課題を金融機関に理解されていると感じている。

「ほとんど把握していない」、「把握していない」と回答している企業の割合は、起業段階と衰退段階の企業が高くなっている。

このような企業の成長の段階に応じた経営課題への理解度の違いは、企業と金融機関との日常の中での接点の度合いや情報交換の内容等によって生まれてくると考えられる、とあります。

私は現場では金融機関の担当者と会うことはあるのですが、自社では全く関わりがないので、この結果を見ても感覚がつかみづらいというのが本音です。

ですが、資金調達を金融機関に頼るのであれば、日頃の密なコミュニケーションが重要ということが読み取れますね!

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資金調達はどこで行っていますか?

2017年01月21日 07時14分08秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)309ページ「第 2-5-36 図 金融機関から成長に向けた課題解決のための資金調達の意向」をみましたが、今日は310ページ「第 2-5-37 図 成長のための課題解決に必要な資金の調達先」をみます。

下図から成長のための課題解決に必要な資金の調達先を、金融機関からの借入れの状況別に見ると、普段から金融機関から借入れを行っている企業の8割強は、資金調達先として「金融機関からの借入れ」を挙げており、次いで「内部留保」、「経営者等の個人資金」となっていることが分かります。

他方、金融機関からの借入れが無い無借金企業では、「内部留保」と回答した企業が最も多く、次いで「経営者等の個人資金」、「親会社・関係会社からの借入れ」となっています。

この結果について白書は、このように、金融機関から借入れのある企業は外部からの資金調達に積極的であるが、無借金企業では、内部性の高い先からの資金調達を重んじている。

また、全ての企業において、「出資(増資)」と回答した企業はほとんどおらず、中小企業においては直接金融へのニーズが低く、間接金融が主流であることが分かる。

このように、市場から資金を直接調達することが困難な中小企業にとっては、引き続き金融機関に対する資金調達ニーズは強いものの、無借金企業においては内部留保等の内部資金への依存度が高く、金融機関からの借入れの必要性が低いことが分かる、とあります。

中小企業の直接金融へのニーズは低いのではなく、そのやり方が分からず、手間を考えると、間接金融に走ってしまうということにあるのではないでしょうか。

こういう考え方を変えるようにできると、中小企業経営者にも喜ばれるような気がしますね!

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借金するか?無借金でいくか??

2017年01月20日 05時26分16秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)308ページ「第 2-5-35 図 資金繰りを経営課題と考えている企業と成長の段階別に見た経常利益率、負債比率の平均」をみましたが、今日は309ページ「第 2-5-36 図 金融機関から成長に向けた課題解決のための資金調達の意向」をみます。

下図について白書は、経営課題を解決するために、今後投資を計画した際、資金調達の必要性の有無を見ると、現在借入れのある企業の6割超は、「必要がある」、「場合によって必要となる」と回答しており、こうした課題解決のために資金調達が必要と考えていることが分かります。

他方で、現在借入れの無い企業は、「必要はない」と回答した企業が8割近くとなっており、無借金企業は今後の投資に対しても、金融機関から資金調達を行う意思が低いことが分かります。

こういう結果を見ても、資金調達に積極的な企業は元気であることが分かりますね!

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自社は成熟期か衰退期のどっち??

2017年01月19日 05時01分33秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)307ページ「第 2-5-34 図 成長のための経営課題」をみましたが、今日は308ページ「第 2-5-35 図 資金繰りを経営課題と考えている企業と成長の段階別に見た経常利益率、負債比率の平均」をみます。

下図について白書は、資金繰りを経営課題として考えている企業を成長の段階別に見ると、起業段階から成長段階、成熟段階と成長の段階が進むにつれて資金繰りを経営課題として挙げる割合が低下していくが、衰退段階には上昇している。

さらに、企業の成長の段階別に経常利益率、負債比率の平均を見ると、経常利益率の平均は、起業段階では▲2.37%と赤字だが、成長段階には4.55%となり、成熟段階では4.28%に鈍化し、衰退段階では1.78%と大きく低下しているとあります。
次に下図について白書は、起業段階では赤字であるが、経営が安定し始める成長段階には黒字化し、成長が鈍化してくる成熟段階では利益率も低下し、衰退段階に入ると利益率が更に低下していくことが分かる。

また、負債比率は、起業段階の38.9%から成長の段階が進むにつれて低下し、成熟段階では30.5%まで借入負担が減少するが、その後衰退段階に入ると33.1%に上昇し、再び借入負担が増加している。

これらを踏まえ、白書は、このような企業の成長の段階に応じた経常利益率の状況や借入負担の度合いを見ると、中小企業の「資金繰り」に対する認識の推移が分かる、とあります。

創業後に資金繰りが楽になってきたら、成熟段階で、その後、苦しく感じたら「衰退期」ってことなんですね。悩ましいですね。。。!

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成長するための経営課題は何ですか??

2017年01月18日 05時10分48秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)306ページ「第 2-5-33 図 企業の成長の段階のイメージ図」をみましたが、今日は307ページ「第 2-5-34 図 成長のための経営課題」をみます。

下図から、中小企業が成長するための経営課題について見ていくと、「従業員の確保」が54.2%、「販路の開拓」が50.1%と半数を超えており、売上の増加や人材の確保に課題を抱えている企業が多いことが分かります。

この結果について白書は、「設備投資」、「事業承継」、「製品・サービス開発」、「資金繰り」と回答した企業もそれぞれ2割半ばおり、それぞれの企業の財務状況や成長の段階に応じて経営課題を抱えていると考えられる、とあります。

この結果は正しいのですが、該当しないのではなく、諦めている経営者が多いということも理解しないといけませんね。。。

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企業の成長の段階と資金供給の必要性について

2017年01月17日 04時44分23秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)305ページ「第 2-5-32 図 地域金融機関の不良債権比率の推移(都道府県別)」をみましたが、今日は306ページ「第 2-5-33 図 企業の成長の段階のイメージ図」をみます。

下図について白書は、企業の成長の段階とは、「起業段階」、「成長段階」、「成熟段階」、「衰退段階」の四つの段階とする、とあります。

この図について白書は、企業はそれぞれの成長の段階に応じた経営課題を抱え、そうした経営課題を解決するために多様な経営資源に投資を行っていくと考えられる、とあります。

今までに数えられないくらい見たり、自分でも作ったりしているこの図から、中小企業の成長投資やリスクの備えに向けた資金供給の必要性について分析を行っていくようです。

明日から見ていきましょう!!

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