中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

起業するベストなタイミングを待つ!

2014年07月31日 05時08分06秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)199ページ「第3-2-17図 起業のパターン」をみましたが、今日は201ページ「第3-2-19図 起業の準備に踏み切らない理由」をみます。

下図により、起業の準備に踏み切らない理由を見ると、全体として、「収入、やりがい、プライベートの面で現状に満足している」、「事業失敗時のリスクを考えると、起業の準備に踏み出せない」を選択する割合が起業を踏み出さない理由として高くなっていることが分かります。

仔細に特徴に見ると、女性は「自身のやりたいことの実現方法がわからない」、 若者は「周囲に自営業者や起業家がいないので「起業」することに現実味がない」、シニアは、「事業失敗時のリスクを考えると起業の準備に踏み出せない」となっています。

白書はこの状況について、起業に伴うリスクを低減する必要があることはいうまでもないが、「ハイリスクハイリターンな起業」ばかりではなく、小さく事業を始めて、失敗しても損害を最小限にとどめるような「小さな起業」も立派な起業であるというメッセージを打ち出していく必要があるのではないかとしています。

私は個人的に「自分の「やりたいこと」をどうしたら事業化できるか分からない」の相談に乗るのが非常に好きです。

その方法としては、やりたいことを整理してあげ、自分では気がつかない強みや弱みを掘り起こしてあげるという作業です。時間を置いて何度か見直すことにより、一貫性のあるビジネスモデルが構築できるようになります。

ビジネスモデルはじっくりと組み、起業するベストなタイミングを待つ!
これが「小さな起業」であっても重要と思います!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

資金と時間の流れを学ぶ!

2014年07月30日 04時49分49秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)198ページ「第3-2-16図 起業家が感じる不安」をみましたが、今日は199ページ「第3-2-17図 起業のパターン」をみます。

下図により、起業のパターンを見ると、全体として、「前職で勤務していた企業を退職し、その企業とは関係を持たない形で起業」が5割近くを占め、「前職で勤務していた企業は退職したが、その企業との関係を保ちつつ独立して起業」が次に高いことが分かります。

白書は、女性や若者、シニアとの起業パターンの違いについて検討していますが、女性の特徴として、「他社での勤務経験はなく、独自に起業」を選択する割合が相対的に高いことに注目しています。

そこで、女性、とりわけ主婦等の職務経験が乏しい者が起業を成功させるためには、その経験不足を補うような、例えば「創業スクール」のような起業を支援する取組が必要と考えられる、としています。

起業スクールとは、全国300か所で行われ、創業支援の専門家による起業・創業に必要なノウハウを詰め込んだカリキュラム・テキストを使用して、地域の支援機関が起業・創業を支援する制度のことです。

起業する業務に勤務経験があれば、仕事や営業のノウハウに加えて、この時期はカネがなくて当然という期間を通じた資金の流れも分かります。また、繁閑の時間の流れが分かっていると、閑散期を充実した休みとすることができます。

「他社での勤務経験はなく、独自に起業」は現状や将来に対して不安になることが多いので、起業スクール等を通じて、同業種の先輩から資金と時間の流れを学ぶことができると良いですね!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

楽観的という考え方が成功の鍵!?

2014年07月29日 04時54分01秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)197ページ「第3-2-15図 起業の段階ごとに抱く不安」をみましたが、今日は198ページ「第3-2-16図 起業家が感じる不安」をみます。

下図により、起業家の不安を見ると、全体として、「収入の減少・生活の不安定化」、「事業の成否」、「社会保障(医療保険・年金等)」が高い割合を占めていますが、とりわけ、若者は、全ての項目について不安を感じる割合が高く、シニアは、不安を感じる割合が少ないことが分かります。

これについて白書は、若者ほど社会経験が少なく、また、その後の人生も長いことから、収入や社会保障、失敗した場合のリスク等に不安を感じる者が多いということが推察される、としています。

事業の成否について不安を抱える方も多いですが、稲森和夫氏は『生き方』の中で、「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」と述べています。

確かに周りの経営者を見ても、楽観的に構想し、実行している方は成長の確率と速度が高いように感じているので、楽観的という考え方が成功の一つの鍵のような気がします!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

本来の悩むべき不安と向き合う!

2014年07月28日 05時18分16秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)196ページ「第3-2-14図 起業を志した理由」をみましたが、今日は197ページ「第3-2-15図 起業の段階ごとに抱く不安」をみます。

下図により、起業の段階ごとに、起業に関してどのような不安に直面するかを見ると、全ての段階に共通して、「収入の減少、生活の不安定化」、「事業に失敗した時の負債の返済(借入金の返済、個人保証)」と回答する割合が高いことが分かります。

そして、起業の段階が進展するごとに、感じる不安の変化を見ると、段階が進むごとに、「事業の成否」に不安を感じる者が増え、事業を実際に開始した場合の具体的な不安が増加する傾向にあります。

また一方で、「自分の能力・知識・経験のなさ」と回答する割合は減少しており、起業の初期段階におけるこうした漠然とした不安が起業の段階が進展するにつれて減っていくことが分かります。

この図を踏まえて確実に言えることは、「収入の減少、生活の不安定化」と「事業に失敗した時の負債の返済」は、事前に”入念”な準備を行うことで回避することができると言うことです。

創業当初は想定以上の出費が伴う上、事業が計画通りに行ったとしても、売上の現金化には一定の時間を要することから、手持ち資金が大きく減少します。

こうなると、経営者は資金繰りに追われ、本来の仕事ができなくなる悪循環に陥ってしまいます。

不安が現実にならないためにも、年商なら1年分以上、収入なら3年分を目途に創業前に確保しておく。これくらい”入念”の準備があれば、本来の悩むべき不安と向き合えると思います!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

起業は前向きな気持ちで!!

2014年07月27日 04時39分40秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)193ページ「第3-2-13図 起業を意識したきっかけ」をみましたが、今日は196ページ「第3-2-14図 起業を志した理由」をみます。

下図により、起業を志した理由を見ると、全般的に、「自分の裁量で仕事がしたいから」、「年齢に関係なく働くことができるから」、「仕事を通じて自己実現を図るため」と回答する割合が高い一方で、「就職先がないため」、「職場の賃金が不満だったため」と回答する割合は低いことが分かります。

また、女性起業家の特徴として、「性別に関係なく働くことができるから」、「趣味や特技を活かすため」、「家族や子育て、介護をしながら働けるため」を選択する割合が高く、昔の職務経験や趣味を通して培った技能を活かして、家事と両立しながら起業する傾向が見えきます。

白書は、この結果について、我が国においては、現状の就労環境への不満を理由とする消極的な起業に比べて、裁量労働や自己実現といった積極的な理由により起業を志す割合が高いことが分かる、としています。

いずれにしても、「職場の見通しが暗い」、「職場の賃金が不満だった」、「就職先がない」というマイナスな理由からの出発しているのであれば、気持ちを前向きに変えなくてはなりませんね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

収入を目的として起業するのも良いが・・・

2014年07月26日 04時51分24秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)190ページ「第3-2-10図 起業環境の国際比較」をみましたが、今日は193ページ「第3-2-13図 起業を意識したきっかけ(複数回答)」をみます。

下図により、起業を意識したきっかけを見ると、全体として、「働き口(収入)を得る必要」が高くなっていますが、女性や若者、シニアごとに詳細に見ると、女性は、「時間的余裕(介護や子育て等が一段落)」や「家庭環境の変化(結婚・離婚、出産等)」といった家庭面に関する要因を挙げる者が多く、若者の特徴として、「周囲の起業家の影響」や「本やテレビ、インターネット等の影響」を受ける者が多く、シニアは退職を期に起業を意識する者が多くなっていることが分かります。

これについて白書は、女性の起業は、家庭とのバランスや両立を求められる度合いが強いことが推察され、若者は身の回りの環境に敏感に反応する傾向があり、シニアは、退職後の第二の人生、すなわちセカンドライフの選択肢の一つとしての起業の役割が高い、としています。

起業の動機づけは人それぞれだと思いますが、私は、収入を目的とすると、仕事がつまらなくなるような気がします。

そこで、収入は提供したサービスに対する対価と考え、ひたすら品質を高めることに注力する。すると、そういう仕事は、不思議と収入も高まってきます。

なかには思惑通り収入が得られない仕事もありますが、これらも踏まえて、コツコツやるのが起業の楽しさなのかもしれませんね!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

起業手続きはムダな時間である!

2014年07月25日 04時47分17秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)188ページ「第3-2-8図 自営業の選好度」をみましたが、今日は190ページ「第3-2-10図 起業環境の国際比較」をみます。

世界銀行が行なった起業環境に関する国際比較によれば、開業に要する手続き、時間、コストを総合的に評価した場合、日本の起業環境は総合順位で120位であることが分かります。

120位というのは、「ASEAN+3」の13ヶ国中では7位、OECD34か国の中では31位と極めて低位に位置している。

白書はこの状況について、起業環境といっても、会社設立に必要な手続きや開業コストを比較しているため、個人事業者の起業に対しては必ずしも当てはまらないものの、「起業大国」を目指す我が国にとって看過しがたい結果といえるとしています。

日本の現状を見ると、定款認証はなぜ公証役場で行わなければならないのかよく分からないし、資本金の払い込みは、残高証明ではダメで、自分で自分の個人口座に資本金の額を振り込まなければなりません。

このような手続きの多さに加えて、それぞれの建物が離れていて、その上、不便な場所にあることも多いので、一日で廻れる数には限界があります。

そのようなことで起業を断念したりしませんが、ムダな時間であることに変わりはないと言えますね!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

多額の報酬を貰うことが悪というイメージ

2014年07月24日 04時51分58秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)187ページ「第3-2-7図 各国の開廃業率」をみましたが、今日は188ページ「第3-2-8図 自営業の選好度」をみます。

下図により、OECDが行なった起業家精神に関する調査をみると、我が国は、欧米諸国に比べて、自営業を選好する割合が低いことが分かります。

この理由として、国際的な起業に関する意識調査の結果を見ると、我が国は、欧米諸国に比べて、周囲の起業家との接点が少なく、事業機会や知識・能力・経験も乏しく、さらに、起業家の地位や職業選択に対する評価も低いことが分ります。

この理由や対策について白書は触れていませんが、全ての項目でこれほど差がある理由の一つは、経営者に対する報酬の考え方ではないでしょうか。

先日、1億円以上の役員報酬を得た人数は190社の356人であることが報道されましたが、豊田社長の報酬がゴーン社長よりも低い現状にある通り、多額の報酬を貰うことが悪というイメージを払拭させることも必要な気がしますね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

開業率の集計方法に問題あり!

2014年07月23日 05時24分58秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)186ページ「第3-2-6図 自営業主の個人所得の推移」をみましたが、今日は187ページ「第3-2-7図 各国の開廃業率」をみます。

下図は、欧米諸国と我が国の開業率・廃業率を比較したものですが、これを見ると、我が国の開業率・廃業率は、欧米の半分又はそれ以下となっており、産業の新陳代謝が進んでいないことが分かります。

政府は、現在、「開業率・廃業率10%台」を目指すという成果目標を掲げていますが、これについて白書は、集計方法に留意点があるとしています。

それはどのようなことかというと、現状は、当該開業率・廃業率は雇用保険を締結している有雇用の事業所数をもとに集計されており、従業員のいない事業所は含まれていない。

しかしながら、我が国を真の「起業大国」にしていくためには、雇用の維持拡大につながる有雇用の事業所数を増やしていくことのみならず、従業員のいない事業所を増やしていくことも併せて必要である。

なぜならば、雇用の維持拡大については、従業員のいない個人事業者、会社であっても、当該経営者については自らを雇用しているといえるし、また、こうした従業員のいない個人事業者、会社が成長していく過程で、従業員を雇い有雇用になっていく可能性も十分にあり、その「種」をしっかりと育てていくことが、我が国を「起業大国」に導くと考えるから、としています。

要するに、開業時に税務署に「開業届出書」を提出しますが、開業率を発表しているのが、厚生労働省の「雇用保険事業年報」であることから、保険関係の成立を起点としているため、単純な開業の合計ではないということです。

このような集計の考え方の違いはあったとしても、日本と欧米諸国とでは起業家精神が異なるようです。これについて明日見ていきます!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

何のために起業するのか?

2014年07月22日 04時14分26秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)185ページ「第3-2-5図 性別及び年齢別の起業分野」をみましたが、今日は186ページ「第3-2-6図 自営業主の個人所得の推移」をみます。

下図により、自営業主の個人所得の推移を見ると、個人所得は年々減少し、直近の2012年では100万円未満が3割超、200万円未満が5割超を占め、300万円未満になると実に7割を占めていることが分かります。

これについて白書は、自営業主の所得が年々減少傾向にあり、このことが、起業して自営業主になりたいと考える起業希望者の数が減少していることの一因となっていると推察される、としています。

独立するのは簡単ですが、起業したそのビジネスモデルで収入を稼ぐことの難しさを象徴する調査結果と思います。

何のために起業するのか?この動機を自問し、それが現状の収入に対する不満等経済的なものであれば、思い直した方が良いという根拠になりますね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

60歳を超えたら起業家としてデビューする!

2014年07月21日 05時54分40秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)184ページ「第3-2-4図 起業希望者及び起業家の年齢別構成の推移」をみましたが、今日は185ページ「第3-2-5図 性別及び年齢別の起業分野」をみます。

下図により、性別及び年齢別の起業分野をみると、性別ごとの違いとして、女性は、男性と比べて子育てや介護等、生活のニーズに根ざした「生活関連サービス業,娯楽業」、また、趣味や前職で特技等を活かした「教育,学習支援業」等の分野での起業が多いことが分かります。

次に、年齢について見ると、60歳以上の起業家については「サービス業」の割合が高くなっていることが分かります。

一方で、若者は、「生活関連サービス業,娯楽業」等のサービス業やITベンチャーに代表される「情報通信業」の割合も高く、新しい流行やトレンド、進展著しいITへの対応力が高いことが特徴といえるようです。

白書は、60歳代の「サービス業」の割合の高さの理由について、それまでの職歴を活かした経営コンサルタントや営業代行等としていますが、中小企業診断士等士業を目指されている方にも、この年代の方が非常に多い印象があります。

専門性と営業力を持って引退後に新人としてデビューする。カッコイイですね!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

アクティブシニアの還暦の祝い!

2014年07月20日 04時54分27秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)183ページ「第3-2-3図 起業希望者及び起業家の性別構成の推移」をみましたが、今日は184ページ「第3-2-4図 起業希望者及び起業家の年齢別構成の推移」をみます。

下図により、起業希望者及び起業家の推移を年齢別に見ると、若者の起業希望者及び起業家の割合が減少している一方で、60歳以上の割合は年々高まっていることが分かります。

この状況について白書は、シニア層は若者に比べて自己資金が豊富であり、社会経験を蓄積しているとともに、退職後も何らかの形で働き続けたいと希望する者が多く、その一つの選択肢として、起業を選ぶ者が存在する。

また、シニア層は起業の動機が明確であり、かつ、その意欲も高いと推察される、としています。

60歳になると、赤いちゃんちゃんこを着て、還暦のお祝いをしますが、これからは、65歳前後の定年退職時に、赤い服を着て新たなビジネスモデルを発表する、このようなアクティブシニアの還暦の祝いが増加するような時代の到来を感じますね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

事業を興すシーズが見当たらないのでは??

2014年07月19日 05時22分02秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)181ページ「第3-2-1図 起業の担い手」をみましたが、今日は183ページ「第3-2-3図 起業希望者及び起業家の性別構成の推移」をみます。

下図により、起業希望者数と起業家数の変化に関して、性別及び年齢ごとに見ると、近年では、女性の起業希望者の割合が79年以降で最も高くなっているが、起業家における女性の割合は最も低くなっていることが分かります。

この理由について白書は、男性に比べて女性が起業家になる際に、家庭との両立や社会経験の不足等、より多くの困難に直面し、起業を希望していても実際には起業に至らないことが考えられる、としています。

しかしながら、「自分で事業を起こしたい」と考える者が、男女ともにこれほど低いというのは、起業はリスクであり、魅力がないということよりも、事業を興すシーズが見当たらないのではないでしょうか。

そうなると、行政による起業支援は切り口を変えないと、起業希望者は一向に増えないような気がしますね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

起業分野で行政が何をすべきか??

2014年07月18日 04時30分59秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)175ページ「第3-1-30図 販路開拓を行う際の課題」をみましたが、今日は181ページ「第3-2-1図 起業の担い手」をみます。

下図により、起業希望者を見ると、1997年以降、減少傾向にあり、2007年及び2012年に激減していますが、その一方で、起業家数は大きく変化しておらず、1979年から2012年にかけて緩やかな減少傾向にはあるものの、毎年20万人から30万人の起業家が一貫して誕生していることが分かります。

こうした状況について白書は、起業希望者の減少は「起業大国」を目指す我が国にとって看過しがたい事実であり、早急な対策が求められる。

起業希望者は大きく減少する一方で、起業家数は起業希望者ほど大きく減少していない。この事実にこそ、起業分野で行政が何をすべきかの方向性が隠されていると考えられる、としています。

ということで、この第2章「起業・創業―新たな担い手の創出―」では、起業の担い手の推移を概観した後、起業分野、自営業主の所得を見ていきます。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

白書の事例は積極的に取り込もう!

2014年07月17日 04時37分51秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)172ページ「第3-1-28図 小規模事業者が相談者に期待する能力・素養」をみましたが、今日は175ページ「第3-1-30図 販路開拓を行う際の課題」をみます。

下図により、小規模事業者の販路開拓を行う際の課題を見ると、「新規顧客へのアプローチ方法」、「販売すべきターゲット市場の選定」、「商品・サービスの PR」が多く回答されていることが分かります。

白書は、最大の課題である「新規顧客へのアプローチ方法」については、小規模事業者を一定数集めて国内外の大企業に対して直接売り込む「技術提案型商談会」というようなアプローチが考えられる、としています。

そして、下表が、石川県庁がトヨタグループに向けた「技術提案型商談会」において実施した際に使用されたシートです。

このシートは自動車向けだから参考にならないというのではなく、地域や自社に併せて改良していくことが白書の活用の仕方ではないでしょうか。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆