中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

社会福祉への満足によるジレンマ

2012年12月18日 05時02分14秒 | 2012高齢社会白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「高齢社会対策に対する評価」をみましたが、今日は「高齢者施策への満足度」をみます。

内閣府が実施した「高齢者の経済生活に関する意識調査」(平成23年)において、60歳以上の高齢者で満足している高齢者施策があると回答した人は44.2%で、「特にない」人は48.4%となっています。

満足していると回答した割合が高い施策は「介護や福祉サービス」(45.2%)、「医療サービス」(41.8%)、「公的な年金制度」(28.4%)となっていますが、逆に特に力を入れてほしい施策も「介護や福祉サービス」(69.6%)、「医療サービス」(64.9%)、「公的な年金制度」(45.2%)となっています。

現状の社会福祉への満足度をこれ以上高めることには限界があり、また高めるためにはその財源を確保するために今以上に増税しなくてはならず、そうなると世代間の不満足が生じることから、高齢者を一律に優遇する政策は控えて欲しいですね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

世論調査でみる「高齢社会対策」への期待

2012年12月17日 05時30分11秒 | 2012高齢社会白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「アメリカにおける高齢者コミュニティ」をみましたが、今日は「高齢社会対策に対する評価」をみます。

内閣府「国民生活に関する世論調査」によると、政府に対する要望としてすべての年代を合計して最も多い回答は「医療・年金等の社会保障の整備」(67.1%)であり、次いで「景気対策」、「高齢社会対策」となっています。

年齢階層別にみると、60~69歳及び70歳以上は「医療・年金等の社会保障の整備」が、60歳未満の年齢階層は「景気対策」が7割を超えて最も高くなっており「高齢社会対策」を挙げる人の割合は40歳以上の年齢階層で5割を超えています。

しかし、これまでみてきたとおり高齢者においても多様性が確認できることから、一律に支援・優遇するような「高齢社会対策」は見直しが必要と思います。

また「少子化対策」が30.7%と最も低くなっていますが、国の成長力を考えると国民の要望とは関係なく政治主導で優先順位を高め、国力強化を実現して欲しいものです。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

「大学連携型コミュニティ」とは?

2012年12月16日 05時12分45秒 | 2012高齢社会白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「高齢者の求人倍率」をみましたが、今日は「アメリカにおける高齢者コミュニティ」をみます。

内閣府の「第7回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」によると、現在、住んでいる住宅への入居時期は日本は30年以上が52.1%と半数以上ですが、アメリカは28.4%と日本の約半分とのことです。

これは日本人が代々同じ家に住む習慣があるが、アメリカ人は子どもが学校を卒業し親元から離れると大きな家では維持する手間や費用がかかるため夫婦で小さな家に住み替えていく習慣があるということです。

この住み替え先には「リタイアメント・コミュニティ」と呼ばれるゴルフ場を中核として住居をはじめ、娯楽、医療等が整備されたアクティブシニアのための街が2,000以上存在しており、このような場所に住み替えることが退職後のアメリカ人の夢と言われているそうです。

しかし、このリタイアメント・コミュニティには世代の偏りという問題が生じることから、近年では、大学の敷地内や近隣に設置する「大学連携型コミュニティ」があり、シニアが大学で学ぶだけでなく、キャリアを持つシニアが講師として学生に教えることで「何かに打ち込んでいる」、「誰かの役に立っている」という生きがいが得られるということです。

過疎化や学生の確保に悩む地域の方向性として参考になる点があるように感じます。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

65歳以上は求人が多い??

2012年12月15日 07時02分25秒 | 2012高齢社会白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「高齢者のボランティアへの参加する方の収入」をみましたが、今日は「高齢者の求人倍率」をみます。

高年齢者の就労実態について年齢階級別の完全失業率をみると、65歳以上はほかの年齢層に比べて完全失業率が低くなっており、有効求人倍率をみてみると65歳以上は求人倍率がほかの年齢層に比べて高くなっていることが分かります。

この理由について白書には記載されていないことからネットで検索すると、別のページに、「最近の年齢不問求人の増加等により、異なる年齢階級に属する求職者間で就職機会を分け合うことが一般的となってきている状況を必ずしも適切に反映しておらず、求職者数が相対的に少ない65歳以上階級の求人倍率が著しく高くなる」という記載がありました。

つまり、企業からの求人票には年齢制限がなく、65歳以上は仕事を求める人が少ないことから、求人倍率が高くなるということです。

何か原因があるのかと思ってワクワクしただけに残念です。。。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

真摯な姿勢と感謝の姿勢

2012年12月14日 06時41分01秒 | 2012高齢社会白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「高齢者のボランティアへの参加条件」をみましたが、今日は「高齢者のボランティアへの参加する方の収入」をみます。

地域活動やボランティア活動について「参加したい活動がある人」の割合を、1カ月あたりの収入(配偶者がいる場合は夫婦の収入)別にみると、65歳以上では男女とも収入が多いほど「参加したい活動がある人」の割合が上がっていることが分かります。

ボランティア活動への参加意欲は、時間や場所等の条件や活動内容のみならず、収入面も影響していると考えられることが分かります。

収入が安定している人には心に余裕があり、その余裕が社会貢献に向かうという好循環が定着するには、活動する人には真摯な姿勢、支援を受ける人には感謝の姿勢が求められることはいうまでもありませんね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

高齢者のボランティアへの参加条件

2012年12月13日 05時06分29秒 | 2012高齢社会白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「高齢者のボランティア参加状況」をみましたが、今日は「高齢者のボランティアへの参加条件」をみます。

地域活動やボランティア活動への参加意向と参加率のかい離が大きい55~59歳、60~64歳について、「どのような条件があれば参加しやすい(したい)と思うか」をみると、男女とも「時間や期間にあまりしばられないこと」及び「身近なところで活動できること」を重視する傾向が確認できます。

これに次いで多い回答は、55~59歳は男女とも「金銭的な負担が少ないこと」であり、60~64歳の男性は「若い世代と交流できること」、「同世代と交流できること」及び「活動拠点となる場所があること」が55~59歳の男性に比べて高くなっています。

また60~64歳の女性は「身体的な負担が少ないこと」が55~59歳の女性に比べて高くなっています。

60~64歳になると、男性は人との交流や居場所となる活動拠点を重視し、女性は同世代との交流や友人等と一緒に参加できることを重視するようになる傾向があるということですね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

ボランティア活動への参加意欲

2012年12月12日 05時17分41秒 | 2012高齢社会白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「高齢者のボランティア活動」をみましたが、今日は「高齢者のボランティア参加状況」をみます。

年齢階層別に地域活動やボランティア活動への参加意向と参加率をみると「参加したい活動がある人」の割合は若いほど高く、55~59歳及び60~64歳では男女とも6割を大きく超えていることが分かります。

これに対して55~59歳及び60~64歳で「過去1年間に参加した人」の割合は、同年代の「参加したい活動がある人」の割合と比べて14~24ポイント低くなっており、特に高齢期に入る前の世代で、地域活動やボランティア活動への参加意欲が必ずしも実際の活動に結びついていない状況が伺えます。

この参加したいが参加できない理由とは何でしょうか?明日、みていきたいと思います。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

ボランティア活動に積極的に参加する高齢者

2012年12月11日 04時29分49秒 | 2012高齢社会白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「高齢者の仕事を選ぶ基準」をみましたが、今日は「高齢者のボランティア活動」をみます。

高齢者の地域活動やボランティア活動の参加状況を内閣府「高齢者の経済生活に関する意識調査」(平成23年)でみると、60歳以上の高齢者のうち過去1年間に何らかの活動に参加した人の割合は47.0%(男性51.5%、女性43.0%)となっています。

活動内容をみると、男女とも「自治会等の役員・事務局活動」(自治会・町内会・老人クラブ・NPO団体等の役員・事務局活動)が最も多く(男性32.9%、女性24.0%)、これに次いで「地域の環境を美化する活動」(男性20.5%、女性14.4%)、「地域の伝統や文化を伝える活動」(男性14.3%、女性7.2%)となっています。

特に女性に比べて男性が多く参加している活動分野は「交通安全など地域の安全を守る活動」や「災害時の救援・支援をする活動」であり、逆に男性に比べて女性が多く参加している活動分野は「見守りが必要な高齢者を支援する活動」や「介護が必要な高齢者を支援する活動」となっていることも分かります。

ボランティア活動は就労と並んで高齢者の活躍が期待される分野であり、少子高齢化に直面している過疎地域においては地域を支える重要な担い手でもあります。

高齢者の方に気持ちよく参加してもらうにはどのようなモティベーションが求められるのか、明日から詳しくみていきたいと思います。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

高齢者が働くモティベーションとは?

2012年12月10日 03時48分40秒 | 2012高齢社会白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「高齢者の就労」をみましたが、今日は「高齢者の仕事を選ぶ基準」をみます。

内閣府「高齢者の経済生活に関する意識調査」(平成23年)から60歳以上の人が「仕事を選ぶ際に最も重視すること」をみると、男性は「経験が生かせること」(28.3%)が最も多く、女性は、「体力的に軽い仕事であること」(23.2%)が最も多いことが分かります。

白書によると、この結果を5年前(平成18(2006)年)と比較すると、男女とも「収入(賃金)」が増加しており、男性は9.9%から20.7%へと倍増しているとのことです。

この「収入(賃金)」を最も重視するのは全ての年齢で大きく増加しており、とりわけ60歳から74歳まで年齢階級別にみると、60~64歳では「収入(賃金)」が25.7%となり、「経験が生かせること」(24.3%)を上回っているとのことです。

高齢者は自分の経験を生かせる仕事をしたいと考える人が多いものの収入を重視する人が増えていますが、生活のためというよりも、先日みたとおり充実した余暇を過ごすための活動資金と考えてもよいと思います。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

元気な高齢者の高い就業継続

2012年12月09日 05時07分46秒 | 2012高齢社会白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「定年到達者の状況」をみましたが、今日は「高齢者の就労」をみます。

厚生労働省「中高年者縦断調査」(平成22年)において高齢者の就業に対する意向をみると、65歳以降に「仕事をしたい」人は44.0%で「仕事をしたくない」人(31.4%)を上回っています。

「仕事をしている人」のうち56.7%が65歳以降も「仕事をしたい」と考えており、「仕事をしたくない」人(16.6%)を大きく上回っていることが分かります。

また、内閣府「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」(平成20年)で高齢者の退職希望年齢をみると、65歳までに退職したい人は3割に満たず、残りの約7割の人は「70歳以降まで」または「働けるうちはいつまでも」働きたいと考えています。

このように日本は元気な高齢者が高い就業継続意欲を持っているものの必ずしも実際の就業に結びついていないことは大きな問題といえます。

よって、若者の雇用を阻害せず高齢者でしかできない新たな市場を開拓することを検討したいものですね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

現役時代にやるべきことは??

2012年12月08日 04時52分28秒 | 2012高齢社会白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「介護・看護を理由に離職・転職した人の年齢」をみましたが、今日は「定年到達者の状況」をみます。

厚生労働省「平成23年「高年齢者の雇用状況」集計結果」から定年到達者の状況をみると、平成23(2011)年6月1日時点において、過去1年間の定年到達者のうち継続雇用された人の割合は73.6%となっています。

次に、週間就業時間別の就業者数をみると、全産業では15~34 時間が196万人(35.8%)で最も多く、次いで35~42 時間が118 万人(21.5%)となっています。

次に、職業別の就業者数をみると、「生産工程・労務作業者」が148万人(26.0%)で最も多く、次いで「農林漁業作業者」が113万人(19.8%)となっています。

これらを俯瞰すると、現役時代に働いていた職場で継続雇用される場合には、高齢者の体力に応じた就業時間が設定され、安心して働く様子が感じ取れます。

他方、継続雇用されなかった高齢者も一定数いる上、今後はその門がさらに狭くなることから、定年後も働ける職場選定とともに、普遍的に通用する技能や技術を現役時代に涵養することの重要性を感じてしまいます。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

家族の介護のために離職する働き盛り!

2012年12月07日 05時47分58秒 | 2012高齢社会白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「要介護度別認定者数の推移」をみましたが、今日は「介護・看護を理由に離職・転職した人の年齢」をみます。

家族の介護や看護を理由とした離職・転職者数は平成18(2006)年10月から19(2007)年9月の1年間で144,800人であり、前年から40,500人増加しており、とりわけ、女性の離職・転職数は119,200人で、全体の82.3%も占めています。

これを男女・年齢別にみると、下図のとおり、男性は50代及び60代、女性は40代及び50代の離職・転職がそれぞれ約6割を占めています。

この理由について、同居している主な介護者が1日のうち介護に要している時間をみると、「必要な時に手をかす程度」が40.2%と最も多い一方で、「ほとんど終日」も22.8%となっており、要介護度別にみると、要支援1から要介護2までは「必要な時に手をかす程度」が最も多くなっているが、要介護3以上では「ほとんど終日」が最も多くなっており、要介護4以上では約半数がほとんど終日介護しているためです。

40代、50代という働き盛りが家族の介護や看護のために離職や転職するということが本人、家族、社会にとって良いことなのか、ここにより多様な第三者を受け入れる余地がないのか、より検討しなければならない高齢者先進国の課題のように感じます。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

75歳になると思い通りに動かなくなる?

2012年12月06日 05時27分29秒 | 2012高齢社会白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「健康についての意識(国際比較)」をみましたが、今日は「要介護度別認定者数の推移」をみます。

介護保険制度における要介護者又は要支援者と認定された人、「要介護者等」は、平成21(2009)年度末で484.6万人となっており、13(2001)年度末から186.3万人増加しています。

そのうち、65歳以上の人の数についてみると、21(2009)年度末で469.6万人となっており、13(2001)年度末から181.9万人増加しており、第1号被保険者の16.2%を占めていることが分かります。

これを65~74歳と75歳以上の被保険者について比較してみると、65~74歳で要支援の認定を受けた人は1.2%、要介護の認定を受けた人が3.0%であるのに対して、75歳以上では要支援の認定を受けた人は7.5%、要介護の認定を受けた人は21.9%となっています。

つまり、自分の体が思い通りに動かなくなるのは概ね75歳と読むことができる訳ですね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

健康と病院は関係は弱い?

2012年12月05日 04時52分10秒 | 2012高齢社会白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「高齢者の健康」をみましたが、今日は「健康についての意識(国際比較)」をみます。

健康についての高齢者の意識を韓国、アメリカ、ドイツ及びスウェーデンの4カ国と比較してみると、60歳以上で「健康である」と考えている人の割合は、日本は65.4%でスウェーデン(68.5%)に次いで高い結果となっています。

意外にもアメリカは61.2%と低く、さらに韓国は43.2%、ドイツに至っては33.5%と3人に一人しか健康でないという考えていないということです。

この結果は医療機関の充実、つまり、通院回数と関連があるのか読み進めていくと、日本は「ほぼ毎日」から「月に1回くらい」までの割合の合計が61.6%で最も高くなっています。

スウェーデンは通院回数が少ない上に健康の割合が高いことから、最も福祉に成功している国と言えそうですが、その反面、韓国は日本と同様に頻繁に病院に行き、ドイツはスウェーデンと同様にあまり病院に行かないにもかかわらず健康である割合が低いことから、健康と病院は関係が弱いと読んで良いかもしれませんね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

高齢者の5人に一人が日常生活に問題あり!

2012年12月04日 05時40分10秒 | 2012高齢社会白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「ホームレスの年齢分布」をみましたが、今日は「高齢者の健康」をみます。
65歳以上の高齢者の日常生活に影響のある者率(人口1,000人当たりの「現在、健康上の問題で、日常生活動作、外出、仕事、家事、学業、運動等に影響のある者」の数)は、22(2010)年において209.0
となっています。

この日常生活への影響を内容別にみると、高齢者では、「日常生活動作」(起床、衣服着脱、食事、入浴など)が人口1,000人当たり100.6、「外出」が同90.5と高くなっており、次いで「仕事・家事・学業」が同79.6、「運動(スポーツを含む)」が同64.5となっています。

65歳以上の高齢者の5人に一人が健康面で何らかの不安を持っているということです。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★