中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

ソフトウェア業の展望 と課題

2012年02月25日 06時06分18秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日に引き続き、今日も付論の「主要製造業の課題と展望」にある288ページの「ソフトウェア」を見てみます。

現在の経済社会システムはソフトウェアへの依存度が高く、あらゆる産業分野にとって不可欠の存在となっています。

強みとしては、携帯電話、デジタル家電や自動車などの組込みシステム機器は、高機能かつ高付加価値製品として我が国産業が国際競争力を有する分野ですが、これらの機器の付加価値の源泉といえる機能の多くは、そこに組み込まれる「組込みソフトウェア」よって実現されていることです。

弱みとしてはこれまで日本語及び日本の商習慣の壁の中で、下図にあるとおり世界第2位の国内市場での競争を念頭においた企業活動を行ってきたことで、世界に向けて提供するビジネスのノウハウが不足していることです。

ソフトウェアといえば、中国、数学に強く英語も堪能なインドといったアジア市場が大きく拡大すると見込まれていますが、白書はこれについて、中国やインドの企業とのアライアンス強化、新たなビジネスパートナーの発掘を進めるべきとしています。

日本人のきめ細かくガラパコスな発想に中国やインドの知見を加味することで、米国市場と成長が見込まれるアジア市場に打って出るということでしょう。

さて、これで12月7日から読み続けてきた「ものづくり白書」は読破となります!

経済産業省、厚生労働省、文部科学省に絡むだけに読み応えがあり、非常に勉強になりました。

ありがとうございました!!

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デザイン産業の展望と課題

2012年02月24日 07時42分16秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日に引き続き、今日も付論の「主要製造業の課題と展望」にある288ページの「デザイン産業」を見てみます。

デザイン産業の市場規模は、約2兆2,000億円と推計され、我が国には約16万5,000人のデザイナーがいます。

その内訳は、企業に所属する「インハウス」デザイナーが約10万人、デザイン事業所などに所属して個別に活動を行う「フリーランス」デザイナーが約6万5,000人いるとのことです。

下の図の通り、デザイン事業所は小規模なものが多く、10人未満の事業所が全体の9割を占めています。

強みとしては、海外の有名な自動車や高級家具などのデザインを我が国出身のデザイナーが行う例やデザインに人材や資金を投入し成功している企業も数多く見られます。

その一方、デザイン部門の企業内での位置付けが相対的に低く、経営者自らがデザインの重要性を認識し、取組を進めることがデザインの領域が拡大していく中で強く求められているとあります。

中国ではデザインを「新資源」と位置づけ、デザインの教育機関を増設することを国家戦略としているようです。

稼げるデザイナーを育成することが我が国でも求められているということでしょう。
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自動車の販売台数は既に5割が新興国である!

2012年02月23日 06時14分46秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日に引き続き、今日も付論の「主要製造業の課題と展望」にある279ページの「自動車産業」を見てみます。

我が国自動車産業は、構成部品点数が2~3万点にも達する大規模な加工組立産業であり、鉄鋼、化学をはじめとする素材産業から、電機・電子など、その関連産業は多岐にわたっています。

そのため、関連産業を含む就業人口は多く、出荷額及び設備投資額は、国内製造業の中で
約2割を占めるなど、我が国経済のけん引役として重要な役割を担っています。

しかしながら、下図を見ると、世界では、中国、インド、ブラジルをはじめとする新興国の存在が高まりつつあり、取り巻く環境は激変していることが分かります。

日米欧3極の市場は、2000年以前の世界市場で世界自動車販売の約9割を占めていましたが、現在では新興国が約5割の水準を占める状況になっているとのことです。

2009年に世界の自動車販売台数で中国が米国を抜いて世界第1位の市場になったことは周知と思いますが、ブラジルは4位に、インドは6位に急上昇しているとのことです。

自動車は新興国の強さを感じますね。
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世界でスマホは60%増。しかし・・・

2012年02月22日 04時08分01秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

今日は付論の「主要製造業の課題と展望」にある275ページの「スマートフォン市場の拡大」を見てみます。

白書には2010年の世界出荷台数は、対前年比約60%増の約3億台となり、先進国のみならず、途上国でもPCの代わりにスマートフォンが使われるなど、本格的な普及が始まっているとあり、スマホ人気は日本だけのことではないことが分かります。

しかし右図の通り、世界5位の中に日本企業は入っていません。

中小型液晶パネルやメモリなどは高性能な電子部品には日本製部品が多く使われているだけに、非常に残念なことです!

そこで、国内の携帯電話メーカーは高付加価値なスマホ市場の急拡大に合わせ、世界市場へ再挑戦するための体力を蓄えるべく、国内外との連携・再編などを進めているところということです。

スマホのような小さい電子部品は日本の得意技だと思うので、是非、頑張って欲しいですね!
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大学(工学系)の人材育成の取り組み

2012年02月21日 04時55分45秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

今日はものづくり白書第4章「ものづくりの基盤を支える教育・研究開発」の表411-1の「工学関連学部の状況」を見てみます。

これを読むと、2009年度の卒業生8万9,623人のうち約47%が就職していることが分かりますが、残りの約40%は大学院等に進学しているとのことです。

職業先の産業別では製造業に就職する者が約29%、ものづくりと関連が深い機械・電気分野を始めとする専門的・技術的職業従事者となる者が約74%を占めていることが分かります。

この状況について、白書は我が国の大学教育は必ずしも産業界のニーズに応える人材を
育成できているわけではなく、一方で産業界も大学に対し、求める人材像を明確に提示できているわけではないとしています。

このため大学と産業界が連携し、産業界で活躍できる技術人材の養成に向け、お互いの問題意識を共有しながら、実践的な技術者教育を進めていくことが求められるとしています。

そこで各大学においては、現在、産業界と連携した実践的な工学教育が進められており、例えば、実際の現場での体験授業やグループ作業での演習、発表やディベート、問題解決型学習 (PBL) など教育内容や方法の改善に関する取組が進められている他、教員の指導力を向上させるための取組などが進められているとのことです。

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ジョブカードとは?

2012年02月20日 07時54分07秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

今日はキャリア形成支援について見てみます。

フリーター等の中には、能力を高めて正社員になりたくても、その能力を高める機会に恵まれないため正社員にもなれないという悪循環に陥り、非正規労働の形態にとどまらざるを得ない状況に置かれている者も少なくないようです。

このような事態に対応するため厚労省が提唱するのが「ジョブカード制度」です。

ジョブカードとは「履歴シート」「職務経歴シート」「キャリアシート」のことで、
これらを作るメリットには・・・

 1.自分の能力や職業意識を整理することができる。
 2.資格以外にも自分のPRポイントが明確になる。
 3.目標が明確になり、応募書類の準備など就職活動に活用できる。

とあります。

また、ものづくり白書の204ページに「ジョブカードの概要」という図があります。


これに基づき、政府は2010年6月の成長戦略で「ジョブ・カード取得者300万人」が盛り込まれていると記載されています。

ジョブカードについては何となく耳にしたことはあるのですが、この目標数については驚きですね。

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ハローワークに頼り、頼りすぎない!

2012年02月19日 06時10分33秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業に応募しない理由を見ましたが、今日はこのような現状に対する取り組みを見てみましょう。

ものづくり白書199ページの図313-2に「製造業に興味をもってもらうための重点」というグラフがあります。

これを見ると、「小・中学校等において、ものづくりの現場に触れ、技術者や技能者から話を聞く機会を増やす」を挙げる企業が多くなっています。

これはハローワークの依頼が多く、またハローワークに配置されたジョブサポーターも地域の大学生や高校と中小企業間の日常的な情報疎通や相談活動を実施していたり、地域中小企業を対象に就職面接会やマッチングの促進を図っています。

白書はこれらのハローワークの取組の意義は非常に大きいとしていますが、中小企業においてもハローワークからの待ちの姿勢ではなく、中小企業側から主体的にテーマやイベントを提案するような姿勢が期待されているのでしょう。

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中小企業に応募する理由、応募しない理由

2012年02月18日 07時19分54秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

今日はものづくり白書の198ページ、新規学卒人材の確保に向けた取り組みを見てみます。

図313-1に「 中小企業への応募についての大学生の考」というグラフがあります。

これを見ると中小企業に応募した理由として「やりたい仕事に就ける」、「企業として独自の強みがある」、「会社の雰囲気がよい」、「出身地・地元に本社がある」が挙げられています。

一方、中小企業に応募しなかった理由としては、「知名度が低い」が「安定性に欠ける」とともに最も多く挙げられています。

地域の中小企業が就職先として大学卒業予定者に知られていない。

この課題に関しては、全国中小企業団体中央会が「地域中小企業の人材確保・定着支援事業」という事業で解決を図ろうとしています。

この事業に採択された大学等の実施機関と連携して新規学卒人材の確保を図ることも一つの解決先になると思います。

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学びへの意欲を上げるには!

2012年02月17日 05時39分54秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業は若年技能系正社員育成のために職場の管理・監督者を対象とした取組を特に行っていないことを見ました。

今日はものづくり白書の197ページの図312-15に「若年技能系正社員の育成・能力開発がうまくいっていない理由」のグラフを見てみます。

これを見ると否定的に評価しているものは、中小企業で3割、大企業で2割弱ですが、その理由については、大企業のほぼ7割、中小企業のほぼ6割が「育成を担う中堅層の従業員が不足しているから」を挙げています。

これは分かりますが、中小企業の3割半ばが「若年正社員に新しい技能や知識を身につけようとする意欲がないから」を挙げています。

非常に残念な回答ですが、では学びたくなるようにするためにはどうしたらよいのか?

これがまた永遠のテーマですね。

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育成計画は自分で立てる!

2012年02月16日 06時17分18秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は企業規模で教育に差があることを見ました。

ものづくり白書では195ページ以降、大企業と中小企業におけるOFF-JTや自己啓発の取り組み状況について記載されています。

今日は196ページの図312-13に「若年技能系正社員育成のために職場の管理者・監督者を対象に実施している取組」というグラフを見てみます。

これを見ると大企業ではほぼ半数が「管理者・監督者に部下の育成計画を立てさせる」、「部下の教育・管理に関する研修」を実施しているとしています。

しかし、中小企業でもこれらの取組を実施しているものもあるものの、「管理者・監督者を対象とした取組は特に行っていない」とするものが最も多くなっています。

経営者は教育訓練の重要性を認識していない訳ではなく、手が回らないのが現実だと思います。

教育には企業規模があることを自覚し、自分で意識を高めて自己啓発する姿勢が望まれるということですね。

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教育には企業規模の差が出る!

2012年02月15日 06時32分48秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は若年技能系正社員に身につけて欲しい能力を見ましたが、今日は企業側の取り組みを見てみます。

ものづくり白書の194ページの図312-6に「若年技能系正社員の育成・能力開発のために実施している取組」というグラフがあります。

これを見ると、大企業は作業標準書や作業手順書、OJT、改善、小集団活動を積極的に行っていますが、中小企業は「やさしい仕事から難しい仕事へと経験させる」が6割弱で最多です。

中小企業には教育担当者を配置する余裕が無い場合が多く、それ故に、標準書、OJT、QC等計画性が必要な教育には弱くなるということだと思います。

予想以上に企業規模の差があることに驚きましたが、中小企業の経営者は大企業は教育訓練を計画的に行っているという意識を持たなければならないし、中小企業の従業員は自ら積極的に自己啓発に取り組まなければならないという示唆と受け止めましょう。

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コミュニケーションよりも責任感!

2012年02月14日 06時17分59秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日の人材の続きです。

今日は若年技能系正社員に身につけて欲しい能力を見てみます。

ものづくり白書の193ページに「若年技能系正社員に身につけてほしい、重視している項目」というグラフがあります。

これを見ると、大企業、中小企業ともに、「仕事の遂行能力」、「達成意欲・チャレンジ精神」、「担当業務に必要な専門知識・技能」であることが分かります。

興味深いのは、「責任感」は中小企業が高く、「コミュニケーション能力」は大企業の方が高いことです。

大企業にいると横並び意識を重要視されますが、中小企業では一日も早く一人前になることが求められるということですね。

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やりがいのある職場

2012年02月13日 06時02分07秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日の人材の続きです。

次は若年技能系正社員の能力水準を企業がどのように評価しているかを見てみます。

ものづくり白書の192ページに「若年技術系正社員の平均水準の評価」があります。

これを見ると、「理解力」、「仕事の遂行能力」、「責任感」等は、大企業、中小企業ともに過半数が「期待する水準以上」と評価していることが分かります。

しかし、「トラブルに対処する能力」、「発想力・立案力」、「リーダーシップ」、「関連業務や全社業務に関する幅広い知識」については、大企業の過半数が「期待する水準以上」と評価する一方、中小企業では過半数が「期待する水準より低い」と評価しています。

また、全体的に中小企業は大企業より満足度が低く、より厳しい評価をしていることも分かります。

これは想像ですが、中小企業はトラブルの頻度は高く、そのトラブルに対して迅速に対応できる発想力やリーダーシップが常に求められる。

それ故に一人ひとりに対する責任感は重く、やりがいがある職場であることを表しているようにも読み取れます。

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”一人前”と呼ばれる日はいつ来るの?

2012年02月12日 07時26分57秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日の人材の続きです。

人材を確保したら次の課題は育成です。誰もが早く一人前になりたいと思いますが、ではどのくらい教育期間をかけると一人前になるのでしょうか。

ものづくり白書の192ページに「図312-2若年技能系正社員を「一人前」にするための育成期間」があります。

これを見ると、大企業、中小企業ともに8割強が10年未満となっています。

しかし、この育成期間について大企業の7割強が「想定どおり」としており、「長い・やや長い」は2割強ですが、中小企業では4割弱が「長い・やや長い」としています。

ここでいう、一人前とは「単独で仕事をこなせるレベル」です。

自分も一人前になるのに10年以上かかった記憶がありますが、経営者の立場からすると10年も育成しなければならない人材は困りますね(笑)。

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中小企業の厳しい定着率

2012年02月11日 07時50分22秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日の人材の続きです。

昨日は「中核人材」「即戦力」となる人材を追い求める企業の姿が読み取れましたが、問題はその定着率です。

1月3日のブログで若年層の離職率の高さについて記載しましたが、ものづくり白書の189ページに「若年技能系正社員の採用後3年超定着率」があります。

これを見ると、6割超の企業が採用した若年技能系正社員の3年後の定着率は8割以上としており、定着状況は3年前と比べて悪化していないと認識しています。

しかし大企業に比べて中小企業の離職率は高く、「5割未満」と回答している割合が2割弱確認できます。

若年層の離職率低下を目指す取組が求められていることが、改めて、確認できます。

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