中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

自社は成熟期か衰退期のどっち??

2017年01月19日 05時01分33秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)307ページ「第 2-5-34 図 成長のための経営課題」をみましたが、今日は308ページ「第 2-5-35 図 資金繰りを経営課題と考えている企業と成長の段階別に見た経常利益率、負債比率の平均」をみます。

下図について白書は、資金繰りを経営課題として考えている企業を成長の段階別に見ると、起業段階から成長段階、成熟段階と成長の段階が進むにつれて資金繰りを経営課題として挙げる割合が低下していくが、衰退段階には上昇している。

さらに、企業の成長の段階別に経常利益率、負債比率の平均を見ると、経常利益率の平均は、起業段階では▲2.37%と赤字だが、成長段階には4.55%となり、成熟段階では4.28%に鈍化し、衰退段階では1.78%と大きく低下しているとあります。
次に下図について白書は、起業段階では赤字であるが、経営が安定し始める成長段階には黒字化し、成長が鈍化してくる成熟段階では利益率も低下し、衰退段階に入ると利益率が更に低下していくことが分かる。

また、負債比率は、起業段階の38.9%から成長の段階が進むにつれて低下し、成熟段階では30.5%まで借入負担が減少するが、その後衰退段階に入ると33.1%に上昇し、再び借入負担が増加している。

これらを踏まえ、白書は、このような企業の成長の段階に応じた経常利益率の状況や借入負担の度合いを見ると、中小企業の「資金繰り」に対する認識の推移が分かる、とあります。

創業後に資金繰りが楽になってきたら、成熟段階で、その後、苦しく感じたら「衰退期」ってことなんですね。悩ましいですね。。。!

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