中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

日本は新陳代謝が進んでいない

2016年06月30日 04時11分55秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書116ページの「図123‒22 管理的職業従事者及び役員に占める女性の割合」を見ましたが、今日は135ページの「図123‒53  開廃業率の比較」を見ます。

下左図から我が国の開廃業率をみると、英米の約半分程度であり、新陳代謝が進んでいないのが現状であることが分かります。

次に上右図をみると、米国では経済を牽引する代表的な企業の約3分の1は、1980年以降設立の新しい企業であり、こうした新しい企業の時価総額は約3.8兆米ドルと米国 GDP の2割を超える規模になっていいますが、一方、我が国では、企業数は約8分の1、民営化・合併・ホールディングス化などの新規設立以外の企業を除いた時価総額は約700億米ドルにしか満たない状況であることが分かります。

白書は、この結果について、ベンチャー企業が次々と生まれ、世界をリードする新産業が創出され、経済のメインプレーヤーとして十分に活躍していくことが経済の好循環を回すうえで極めて重要である、とあります。

私が中小企業診断士の勉強を始めた20年前に「開廃業率」という言葉に強いインパクトを感じた記憶がありますが、残念ながら、その後変わっていないということですね。

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役員・管理職の女性比率は先進国で最低水準にある!

2016年06月29日 04時11分08秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書113ページの「図123‒20 製造業における職業別就業者数」を見ましたが、今日は116ページの「図123‒22 管理的職業従事者及び役員に占める女性の割合」を見ます。

下図をみると、我が国における役員・管理職の女性比率は、「管理的職業従事者」が11.2%、「役員」が2.1%と先進国の中で最低水準となっていることが分かります。

白書はこの結果について、フランスやノルウェーが上場企業に対し、取締役会のクォータ制(女性比率30~40%)を導入するなど各国が積極的な取組を進める中、我が国も女性活躍推進に向けた取組を加速させていく必要がある、とあります。

政府は、女性の活躍推進を最重要課題の一つに掲げ、「2020年までに、女性が指導的地位に占める割合を30%にする」ことを目標に様々な施策に取り組んでいるようです。

中小企業では女性が活躍している例は多いように感じますが、指導的地位にある管理職の女性は少ないと思います。政府や大企業が率先して女性を登用して行くことが求められるということででしょうね!

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ものづくり企業における女性の活用

2016年06月28日 04時13分00秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書109ページの「図123‒15 大企業のOB等人材を採用する際の課題」を見ましたが、今日は113ページの「図123‒20 製造業における職業別就業者数」を見ます。

下図から職業別就業者数をみると、製造業では、特に、「生産工程従事者」、「事務従事者」、「運搬・清掃・包装等従事者」に女性就業者がみられるが、「事務従事者」、「運搬・清掃・包装等従事者」は男性就業者と同等の水準であるものの、「生産工程従事者」は男性に比べて低い水準となっていることが分かります。

また、「販売従事者」、「専門的・技術的職業従事者」、「管理的職業従事者」については女性が非常に少ない状況となっています。

次に、新規学卒採用者に占める女性の割合を業種別にみると、女性の採用がない「製造業」企業は54.3%にも上り、「建設業」の73.1%に次いで高くなっていることが分かります。

この結果について白書は、「宿泊業・飲食サービス業」では約7割が採用の80% 以上が女性となっており、業種によって女性採用の割合が大きく異なっており、製造業は女性の採用が増える余地が大きいと考えられる、とあります。

このように製造業における女性の就労については、まず、女性の割合が圧倒的に少なく、採用段階から大きな男女差が生じていること、次に、女性はほとんど従事していない職種が存在しているということなどが課題として挙げられることから、白書はこの後、女性の活用について述べています。明日からみていきます!

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大企業のOB等人材を採用する際の課題はありますか??

2016年06月27日 04時12分18秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書109ページの「図123-14 大企業のOB等人材に対する期待」を見ましたが、今日は109ページの「図123‒15 大企業のOB等人材を採用する際の課題」を見ます。

下図から大企業の OB 等人材を採用する際の課題をみると、中小企業では「適当な人材を見つけにくい」が55.2% と最も高く、「報酬・処遇の決め方が難しい」が54.4%と続いており、大企業では「(中小企業と)企業文化があわない」が53.5%と最も高く、「報酬・処遇の決め方が難しい」が46.5%と高くなっていることが分かります。

この結果について白書は、大企業の OB 等人材の活用にあたり、適当な人材を見つけにくいという中小企業側と、中小企業と企業文化があわないとする大企業側のマッチングに関する環境整備が求められていると指摘できる、とあります。

また、白書は、我が国製造業の国内生産基盤の維持強化の観点から、中小企業の生産性向上が求められている。中小企業ではリードタイムの短縮、在庫削減等の取組余地が大きく残っていると考えられ、中小企業の生産管理能力の向上として、ものづくり現場におけるカイゼン活動を通じた生産性向上に取り組む中小企業を増やしていくことが重要である。

しかしながら、中小企業においては、カイゼン活動のノウハウなど、生産管理能力の向上に資する社内人材が不足しており、大企業の OB 等人材が活躍できる仕組みが必要になっていると考えられる、とあります。

こういう課題は事前に想定されているので、大企業のOB等人材の能力を発揮できる環境形成が迎える中小企業の側には求められるということでしょうね!

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大企業のOB等人材に期待していますか??

2016年06月26日 05時06分50秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書108ページの「図123-12 大企業のOB等人材の必要性」を見ましたが、今日は109ページの「図123-14 大企業のOB等人材に対する期待」を見ます。

下図から大企業の OB 等人材に対して期待する項目をみると、大企業では「マネジメント力の向上」が29.7%と最も高く、「技術開発力の向上」と「営業力・販路開拓力の向上」の18.9%が続いていることが分かります。

中小企業では「技術開発力の向上」が26.4%と最も高く、「マネジメント力の向上」が23.8%で続いており、企業規模に関わらず人手が不足する技能人材、経営人材に関して、大企業の OB 等人材の活用を考えている企業が多くみられます。

また、白書は、中小企業の大きな特徴として、「生産管理能力の向上」が23.1%と大企業と比較して大幅に高くなっている。

大企業が生産管理は社内人材で対応できていると考えている一方、中小企業では生産管理能力の向上に取り組むにあたり、社内人材ではなく、大企業の OB 等人材を活用する必要があると考えている企業が多いことがうかがえる、とあります。

OB等人材への期待の高さと中小企業の人材不足がうかがい知れる結果といえますね!

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OB 等人材を活用していますか??

2016年06月25日 05時37分09秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書103ページの「ものづくり日本大賞受賞企業の特徴と受賞効果」を見ましたが、今日は108ページの「図123-12 大企業のOB等人材の必要性」を見ます。

下図からものづくり企業における大企業の OB 等人材の必要性をみると、大企業では「必要としている」が22.4%であり、そのうち「すでに採用実績がある」が76.1%となっており、関心の高い大企業において OB 等人材の活用が既に進んでいることがうかがえます。

中小企業では「必要としている」が25.4%であり、必要性を感じている企業の割合は大企業より少し高くなっており、このうち「すでに採用実績がある」は64.8%であり、大企業に比べると低くなっていますが、中小企業では「今後採用を検討している」が21.8%と大企業を大幅に上回っていることが分かります。

白書は、人材不足を見据えた取組として、定年延長や定年廃止による自社のシニア、ベテラン人材の活用を考える企業が多くみられたが、社内人材にかぎらず、知識や経験が豊富な大企業の OB等人材を活用した取組が広がりつつある。

今後、高いスキルを有する大企業の OB 等人材の活用が進むことになれば、意図せざる海外への技術流出を防ぐという効果も期待できると考えられる、とあります。

OB等人材は即戦力であることから、中小企業の活用は珍しいことではありませんが、では、 OB 等人材の期待や課題には何があるのでしょうか?明日、みていきます!!

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ものづくり日本大賞に応募してみよう!!

2016年06月24日 04時23分36秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書102ページの「図123–11 製造業における人材育成・活用」を見ましたが、今日は103ページの「ものづくり日本大賞受賞企業の特徴と受賞効果」を見ます。

下図からものづくり日本大賞受賞企業の受賞効果をみると、「従業員の意欲向上」において効果があったとの回答は企業規模を問わず9割を超えていることが分かります。

他にも「マスコミからの取材が増加」や「企業信用力の向上」も中小企業では8割以上が効果を実感しており、また、「売上高の増加などの業績向上」や「求人・採用面でのメリット」も約半数が効果があったとしており、全体的に中小企業の方が高い効果を感じていることが分かります。

私もかつて「ものづくり日本大賞」の申請を目指す中小企業を受賞までお手伝いしたことがありますが、申請書を書き上げるまでに100時間は要した記憶があります。

申請する企業はいずれもレベルが高いので、ここまで頑張っても受賞するかしないかは運の要素が多いと思いますが、受賞後の従業員のモチベーションの増加は顕著でした。

よって、ものづくり経営者はトライしてみても良いかと思います!

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従業員の人材育成に悩んだときに・・・

2016年06月23日 04時04分48秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書101ページの「図123‒10 国内の従業員の年齢構成」を見ましたが、今日は102ページの「図123–11 製造業における人材育成・活用」を見ます。

下図について白書は、製造業における就業者数が減少し、製造業に求められる人材が変化する中で、製造業において必要となる人材育成・活用のあり方も、多様化することが求められている。

今後、企業の基礎的体力の維持・強化から成長する海外市場を見据えたグローバル人材の育成までの幅広い視点に関して、若者・学生や現役世代から企業の OB 世代までを対象として、多様な人材育成・活用の取組を進めていくことが重要となっている、とあります。

経営者が従業員の人材育成に悩んだときに、この図から年代で検討するとやるべきことが見えてきますね。わかりやすいので、参考にしたいですね!

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従業員の年齢構成はバランスがとれていますか?

2016年06月22日 04時11分11秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書101ページの「図123-9 新卒採用・教育の課題」を見ましたが、今日は101ページの「図123‒10 国内の従業員の年齢構成」を見ます。

下図から国内の従業員の年齢構成に対する認識をみると、「各世代の均等がとれた、バランス型」と感じている企業は21.5%であり、全体の6割強の企業が不均等な年齢構成となっていると認識していることが分かります。

「平均年齢が高く、シニア世代中心の逆ピラミッド型」という企業が31.1%と最も高く、「30~40歳代の中堅世代が不足している、世代断絶型」が22.8%と続いていますが、各世代のバランスをはかることは難しいと分かっていても、その年の景気に左右されてしまうのが経営というものなのでしょうね!

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中小企業経営者が抱える従業員の悩み

2016年06月21日 04時05分55秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書101ページの「図123-8 人材不足を見据えての取組」を見ましたが、今日は101ページの「図123-9 新卒採用・教育の課題」を見ます。

下図から新たな人材確保の観点から各企業における新卒採用や若手の教育における課題をみると、「自社の知名度が低く、応募者が集まりにくい」、「採用基準に達する応募者が少ない」が企業規模にかかわらず多くなっていることがわかります。

中小企業では「入社後の教育に時間やコストをかける余裕がない」が31.1%、「採用活動に時間やコストをかける余裕がない」が20.9%となっているなど、中小企業は大企業に比べると課題を感じている企業の割合が高くなっています。

中小企業の経営者と話をしていても同様で、経営者は常に人材を求めていますが、その一方で「資質の低さ」と「定着率の悪さ」にも思い悩んでいます。

中小企業は自力では体系的な教育訓練の実施が困難であることから、白書は課題を顕在化させるだけでなく解決のヒントにも触れて欲しいですね。

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人材不足をどう克服しますか??

2016年06月20日 04時11分07秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書100ページの「図123-6 不足している人材」を見ましたが、今日は101ページの「図123-8 人材不足を見据えての取組」を見ます。

下図から人材不足を見据えての企業の取組状況をみると、企業規模にかかわらず、「定年延長や定年廃止によるシニア、ベテラン人材の活用」が約7割と最も多くなっています。

白書は、大企業では「女性が長く働き続けることができる職場環境の整備」、「多様な働き方の導入による介護や育児などの時間制約への配慮」、「IT の活用や徹底した合理化による業務プロセスの効率化」に取り組む企業の割合も高く、大企業が中小企業に比べて人材不足に対応した取組を進めている状況がうかがえる、としています。

この結果を見ると、大企業と中小企業の差が大きいのが、「女性が長く働き続けることができる職場環境の整備」、「多様な働き方の導入による介護や育児などの時間制約への配慮」です。

中小企業の経営者は、現在の人材が貴重な戦力であり、なんとしてでも働き続けて欲しいという気持ちの表れなのでしょうね!

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製造業に不足している技能人材

2016年06月19日 04時11分23秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書96ページの「図122-77 産業分類別の研究開発費」を見ましたが、今日は100ページの「図123-6 不足している人材」を見ます。

製造業における就業者数が減少傾向にある中で、下図から、実際に不足している人材をみると、「技能人材」を挙げる企業が最も多く、中小企業では78.4%、大企業においても59.5%が不足していると感じていることが分かります。

また、大企業・中小企業ともに「経営人材」や「IT 人材」の不足を感じている企業の割合も高い一方で、「期間工」の不足を感じている企業の割合は10%以下となっています。

次に実際に不足している人材として最も多く挙げられた技能人材に関して、技能人材のタイプ別の過不足感をみると、「高度熟練技術者」(特定の技能分野で高度な熟練技能を発揮する技能系正社員)、「技術的技能者」(開発・設計・品質管理などに携わる技能系正社員)が「不足」又は「やや不足」と感じている企業は全体の約6割となっていることが分かります。

また、「管理・監督担当者」(製造現場のリーダーとしてラインの監督業務などを担当する技能系正社員)も約半数の企業が不足を感じているのに対し、「一般技能者」(上記3つのタイプに当てはまらない一般的な技能正社員)は6割以上の企業が「適切」と感じており、約15%の企業が「やや過剰」又は「過剰」と感じていることが分かります。

企業は不足している人材を採用後の教育訓練で育成しているわけですが、中小企業はここが不得手であるので産学が連携した取り組みが求められている訳ですね!

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研究開発費はリーマンショックの落込みから戻っていない!

2016年06月18日 06時05分01秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書93ページの「図122-75 米国、中国に研究開発拠点を設置する理由」を見ましたが、今日は96ページの「図122-77 産業分類別の研究開発費」を見ます。

下図から我が国製造業における研究開発費を見ると、2007年には約12.2兆円あったのに対し、2012年には10.7兆円と減少していることが分かります。

この結果について白書は、

リーマンショック時の落込みを経て、その後、全体額は回復傾向にはあるが、以前の水準には戻っていないのが現状である。
産業分類別に見てみると、2007年と比較して「情報通信機械」の研究開発費は28.4% 減少しており、「電子部品・デバイス・電子回路製造業」においても21.1% 減少している。
他の産業についても、横ばいで推移している「医薬品」を除いては、微減傾向にあることが分かる、としています。

次に、今後3年間の国内研究開発投資の見通しを聞いてみると、最終製品の業種にかかわらず、横ばいとの回答が多くなっているが、「医療機器・医薬品業種向け」は44.4% が増加の見通しを
立て、減少の7.3% を大幅に上回っており、今後も研究開発に力を入れていく様子がうかがえます。

白書は、近年、研究開発投資の全体額が減少傾向にあった情報通信機器においても、「電気機器業種向け」は最終製品が B to B、B to C にかかわらず約3割が増加と回答しており、研究開発投資額が以前の水準に近づくことが期待されるがあることが見て取れる、とあります。

研究開発はすぐに成果をもたらさないので経営には短期的に大きな負担となることから、中小企業には手を出しにくい領域です。
また、支援施策も単年度の成果が求められるので、思い切った事業申請は難しい状況にあると思います。
中長期的な視点で安心して取り組めるよう考え方を変えていかねばなりませんね。

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中国に研究開発拠点を設置する理由は??

2016年06月17日 04時14分22秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書92ページの「図122‒72 国内/海外の研究開発拠点数の推移」を見ましたが、今日は93ページの「図122-75 米国、中国に研究開発拠点を設置する理由」を見ます。

下図から米国と中国に研究開発拠点を設置する理由を見ると、「海外市場の獲得」が一番多く、「海外の人材や情報の獲得」、「海外企業との共同研究の推進」と続いていることが分かります。

次に、米国、中国において注目している技術領域を見ると、「自動車」や「産業機械」は両国ともに高くなっているが、米国においては「医療機器」や「デバイス」が続いて高くなっており、中国は「素材・材料」が高いなど国ごとに注目している分野に特徴があることが見て取れます。

中国に対する関心は全ての分野で確認できるので、この分野をリードするコンサルティングはニーズが強いと思いますね!

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憧れの研究開発拠点を持つ中小企業は1.7%である!

2016年06月16日 04時12分43秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書86ページの「図1 海外における事業運営上の課題」を見ましたが、今日は92ページの「図122‒72 国内/海外の研究開発拠点数の推移」を見ます。

下図から2012年度の研究開発拠点数の割合を見ると、国内が96.5% となっており、2009年度から横ばいの状況が続いていることが分かります。

また、右図から事業規模別に海外に研究開発拠点を持っている割合を見ると、「大企業」においては22.7% が海外に研究開発拠点
ある一方で、「中小企業」は1.7% となっていることが分かります。

この結果について白書は、国内拠点の絶え間ない技術革新による高付加価値化・効率化を実現するためには、製造業のサービス化や IT・ビッグデータの活用などが必要である。これらの活用を通して従来にない付加価値を創ることで、稼ぐ力を強化していくことが必要である。そのためには、研究開発拠点の強化などを通じて技術力を高めることが求められる、とあります。

研究開発拠点を有するのは、中小企業経営者の憧れのように感じますが、これを具現化している企業が1.7%もあるとは、驚きですね!!

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