おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は中小企業白書(2016年版)の309ページ「第 2-5-36 図 金融機関から成長に向けた課題解決のための資金調達の意向」をみましたが、今日は310ページ「第 2-5-37 図 成長のための課題解決に必要な資金の調達先」をみます。
下図から成長のための課題解決に必要な資金の調達先を、金融機関からの借入れの状況別に見ると、普段から金融機関から借入れを行っている企業の8割強は、資金調達先として「金融機関からの借入れ」を挙げており、次いで「内部留保」、「経営者等の個人資金」となっていることが分かります。
他方、金融機関からの借入れが無い無借金企業では、「内部留保」と回答した企業が最も多く、次いで「経営者等の個人資金」、「親会社・関係会社からの借入れ」となっています。
この結果について白書は、このように、金融機関から借入れのある企業は外部からの資金調達に積極的であるが、無借金企業では、内部性の高い先からの資金調達を重んじている。
また、全ての企業において、「出資(増資)」と回答した企業はほとんどおらず、中小企業においては直接金融へのニーズが低く、間接金融が主流であることが分かる。
このように、市場から資金を直接調達することが困難な中小企業にとっては、引き続き金融機関に対する資金調達ニーズは強いものの、無借金企業においては内部留保等の内部資金への依存度が高く、金融機関からの借入れの必要性が低いことが分かる、とあります。
中小企業の直接金融へのニーズは低いのではなく、そのやり方が分からず、手間を考えると、間接金融に走ってしまうということにあるのではないでしょうか。
こういう考え方を変えるようにできると、中小企業経営者にも喜ばれるような気がしますね!
昨日は中小企業白書(2016年版)の309ページ「第 2-5-36 図 金融機関から成長に向けた課題解決のための資金調達の意向」をみましたが、今日は310ページ「第 2-5-37 図 成長のための課題解決に必要な資金の調達先」をみます。
下図から成長のための課題解決に必要な資金の調達先を、金融機関からの借入れの状況別に見ると、普段から金融機関から借入れを行っている企業の8割強は、資金調達先として「金融機関からの借入れ」を挙げており、次いで「内部留保」、「経営者等の個人資金」となっていることが分かります。
他方、金融機関からの借入れが無い無借金企業では、「内部留保」と回答した企業が最も多く、次いで「経営者等の個人資金」、「親会社・関係会社からの借入れ」となっています。
この結果について白書は、このように、金融機関から借入れのある企業は外部からの資金調達に積極的であるが、無借金企業では、内部性の高い先からの資金調達を重んじている。
また、全ての企業において、「出資(増資)」と回答した企業はほとんどおらず、中小企業においては直接金融へのニーズが低く、間接金融が主流であることが分かる。
このように、市場から資金を直接調達することが困難な中小企業にとっては、引き続き金融機関に対する資金調達ニーズは強いものの、無借金企業においては内部留保等の内部資金への依存度が高く、金融機関からの借入れの必要性が低いことが分かる、とあります。
中小企業の直接金融へのニーズは低いのではなく、そのやり方が分からず、手間を考えると、間接金融に走ってしまうということにあるのではないでしょうか。
こういう考え方を変えるようにできると、中小企業経営者にも喜ばれるような気がしますね!