中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

急増する商店街の空き店舗率!

2014年06月30日 04時18分29秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)129ページ「事例 2-2-1:山形県東根市「県全体で人口減少が進む中、子育て支援等により、人口増加に成功した自治体」をみましたが、今日は132ページ「第2-2-18図 商店街の空き店舗率の推移」をみます。

下図は、商店街の空き店舗率の推移を示したものですが、これを見ると、商店街の空き店舗の割合は、2003年に7.3%であったのが、2012年には14%を超えており、商店街はますますその活力を失っていることが分かります。

白書はこの理由について、百貨店の台頭、1998年に成立した「まちづくり三法」の一部である「大規模小売店舗立地法」、モータリゼーションの進展、郊外への大規模小売店舗の出店、さらに情報技術の進展によるEC市場の拡大としています。

また、店舗数が減少した結果、アーケードの維持・修繕費を賄えなくなって、アーケードが消滅の危機に陥っている商店街やアーケードを建設した際の融資が返せなくなり自己破産した商店街振興組合は、地域を問わず存在しているとあります。

では、商店街が抱えている課題は何でしょうか。明日、詳しく見ていきます!

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トップの的確で明確なビジョン

2014年06月29日 04時27分41秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)120ページ「第2-2-9図 都道府県別人口増加率(2005-2010年)」をみましたが、今日は129ページ「事例 2-2-1:山形県東根市「県全体で人口減少が進む中、子育て支援等により、人口増加に成功した自治体」」をみます。

白書によると、少子高齢化が全国的に進展する中で、山形県東根市は、県内35市町村で唯一、2005年から2010年にかけて人口が増加している自治体とのことです。

この東根市は、「子育てするなら東根市」というキャッチフレーズのもと、2005年に開設した屋内型の遊び場のある「さくらんぼタントクルセンター【写真】」を拠点に、2008年度からは、従来の子育て関連事業を大幅に拡充した「子育て応援5つ星事業」を実施、妊産婦の検診費用助成の拡充、未就学児の医療費無料化、小学生の入院医療費無料化などを通じて、市内子育て環境の整備を図るなど、様々な支援策を展開してきたとあります。

さらに、現在では、2016年4月の開校に向け、山形県初の県立中高一貫校の整備が進められているようです。

この取り組みから、トップがビジョンを明確にして、それをキャッチフレーズにすることで、コンセプトが共有され、一連の具体策に繋がっていくことが確認できることから、トップの的確で明確なビジョンの重要性を感じますね!

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地域における人口減少の理由

2014年06月28日 04時34分55秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)119ページ「コラム2-2-1図 九州と北陸の人口移動(2012年)」をみましたが、今日は120ページ「第2-2-9図 都道府県別人口増加率(2005-2010年)」をみます。

下図は、厚生労働省の「人口動態統計」により中小企業庁が作成した2005年から 2010年にかけての都道府県別人口増減率を自然増加率と社会増加率に分けて見たもので、これを見ると、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、滋賀県、大阪府、福岡県で社会増加が起こっており、福岡県を除いて、三大都市圏及びその周辺都市で人口の社会増加が起こっていることが分かります。

白書は、地方圏は社会移動により、15-29歳の若者が男女共に流出しており、大幅な人口の社会減少が起こっている。また、若者、とりわけ若年女性が流出することにより、15-49歳女性人口割合が下がり、高齢比率は増加する。その結果、出生数が下がり、死亡数が増加するため、人口の自然減少が起こることとなる、としています。

このように、社会減少と自然減少の「ダブルの人口減少」により、地方圏の人口減少はそのスピードを増しており、事態は極めて深刻といえますが、このような状況を克服している地域があるので、明日はそれを見ていきます!

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福岡県と石川県の人口の動き

2014年06月27日 04時54分27秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)115ページ「第2-2-5図 自治体の地域が抱える課題への取組内容」をみましたが、今日は119ページ「コラム2-2-1図 九州と北陸の人口移動(2012年)」をみます。

白書は、地域の人口減少・少子高齢化、とりわけ、東京圏への人口の一極集中を取り上げていますが、その一方で、福岡県と石川県の人口の動きについてもコラムで注目しています。

九州の中心地である福岡県は、東京圏には人口が流出していますが、福岡県以外の九州やその他の地域からその流出をはるかに超える人口流入が起こっており、合計すると社会移動により人口が増加しています。

一方で、北陸の中心地である石川県は、石川県以外の北陸からは人口が流入していますが、東京圏やその他の地域に対しては人口の流出が起こっており、合計すると社会移動により人口が減少していることが分かります。

福岡県のように九州の他の地域から人口が流入することを「ストロー効果」と言いますが、石川県は新幹線の開業を控え、今後、人口の動きが注目されると思います。

また、東京圏への人口の一極集中をみても、地方の人口の流れにいくつかのパターンがあるということが分かり、このような着眼点が白書の面白さと感じますね。

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地域活性化の「鍵」は内部にある!

2014年06月26日 05時01分53秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)113ページ「第2-2-3図 地域が抱える課題への対応状況(中小企業・小規模事業者)」をみましたが、今日は115ページ「第2-2-5図 自治体の地域が抱える課題への取組内容」をみます。

下図は、中小企業庁の委託により三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2013年11月に実施した「自治体の中小企業支援の実態に関する調査」ですが、これを見ると、都道府県では「企業誘致」などによる外部の需要を獲得することで、地域が抱える課題に対応しようとしているのに対し、市区町村では、「観光客の誘致」、「商店街活性化」、「地域ブランドの発掘・育成」などの内部からの需要創造型の施策により、地域が抱える課題に対応しようとしていることが分かります。

次に、自治体の地域が抱える課題への取組に対する中小企業からの認知度を見ると、「よく分からない」と回答した中小企業が最も多く、「取り組んでいない」と答えた中小企業も約1割おり、自治体の地域が抱える課題への取組に対する認知度は低いことが分かります。

白書はこの状況について、今ある中小企業・小規模事業者の活力をどう活用していくか、今ある地域資源や地域ブランドをどう活用していくか、地域活性化の「鍵」は外部ではなく、むしろ内部にこそあるのではないかということに、市区町村を中心に気付き始めたということは、大いに注目すべき変化といえるとしています。

地域活性化に限らず、経営戦略の中核は自分の強みの棚卸しにありますが、これは自分では気がつきにくいために、必然性のない取り組みを行ってしまうことがあるように感じます。よって、これには強く納得しますね!

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「人口減少」、「少子高齢化」、「商店街の衰退」という三つの課題!

2014年06月25日 04時30分41秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)110ページ「第2-2-1図 地域が抱える課題(中小企業・小規模事業者)」をみましたが、今日は113ページ「第2-2-3図 地域が抱える課題への対応状況(中小企業・小規模事業者)」をみます。

下図は、中小企業庁の委託により、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2013年11月に実施した「自治体の中小企業支援の実態に関する調査」ですが、これを見ると、地域の課題に対して、「対応は実施していない」と回答した中規模企業は5割強、小規模事業者では7割強となっており、地域が抱える課題に対して、規模の小さな企業ほど対応できていないことが分かります。

また、自治体の対応状況を見ると、、「もはや、自治体のみで対応できる状況ではない」と回答した自治体も、都道府県で約1割、市区町村で約2割存在していることが分かります。

この背景として、白書は「人口減少」、「少子高齢化」、「商店街・繁華街の衰退」の三つの課題が、特に深刻であるとしています。

では、この問題に対して、どのような取り組みにより課題に対応しようとしているのでしょうか。明日、見ていきます!
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地域が抱える課題とは??

2014年06月24日 04時29分50秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)108ページ「第2-1-34図 従業者規模別の新規求人数の推移」をみましたが、今日は110ページ「第2-2-1図 地域が抱える課題(中小企業・小規模事業者)」をみます。

下図は、中小企業庁の委託により、帝国データバンクが2013年12月に中小企業・小規模事業者が認識している地域の抱える課題を調査したものですが、これをみると、中規模企業、小規模事業者共に、「人口減少」、「少子高齢化」、「商店街・繁華街の衰退」と回答した企業が多いことが分かります。

また、自治体が認識している地域が抱える課題をみると、市区町村では、「商店街・繁華街の衰退」と回答した割合も多くなっており、中小企業・小規模事業者の認識と同じ傾向を示していることが分かります。

小規模事業者については「大規模工場等の製造業の不在」と回答した企業も多く、都道府県の「その他」には、「震災からの産業復興」、「内外経済環境の変化」、「製造品出荷額の減少」等が回答されており、地域が抱える課題は多岐に渡っていると言えます。

では、この課題に対してどのように対応しているのか、明日、見ていきます!

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外部環境の変化を踏まえた経営戦略の必要性

2014年06月23日 04時35分09秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)106ページ「第2-1-32図 サービス業の雇用者数内訳」をみましたが、今日は108ページ「第2-1-34図 従業者規模別の新規求人数の推移」をみます。

下図は、厚生労働省「職業安定業務統計」により、従業者規模別の新規求人数の推移をみると、2008年9月のリーマン・ショックで新規求人数は落ち込んだが、その後、規模の小さな企業の新規求人数は伸びていることが分かります。

次に、総務省「労働力調査」により、従業者規模別の雇用者数の推移をみると、規模の小さな企業の雇用者数は減少傾向にあることが分かります。

以上のことから、採用意欲が高まるものの、雇用者の確保はうまくいっていない可能性が考えられます。

白書はこれまでみた第1章を踏まえ、人口減少・少子高齢化による需要の縮小や我が国の国際競争力の低下に伴う大企業の海外への移転など、中小企業・小規模事業者においては、厳しい事業環境が予想される一方で、観光客の取り込みや情報化の進展によるビジネスチャンスも広がっている。

そして、中小企業・小規模事業者は、これらの外部環境の変化を踏まえた上で、中長期的な経営戦略を立てて、実行していく必要があるとしています。

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人材を確保するための経営者の役割

2014年06月22日 05時32分47秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)104ページ「第2-1-30図 製造業とサービス業の平均給与と給与所得者数の推移」をみましたが、今日は106ページ「第2-1-32図 サービス業の雇用者数内訳」をみます。

下図は、総務省「労働力調査」により、2002年から2013年にかけてのサービス業の業種別雇用者数の推移を示したものですが、これを見ると、「医療,福祉」で雇用者数が大きく増加していることが分かります。

これについて白書は、「製造業」及び「建設業」から、「医療,福祉」へと労働人口が移動しているとしていますが、気になるのは給与の変化です。

「製造業」及び「建設業」の給与は平均を上回っていますが、「医療,福祉」分野はそれを下回っています。

給与は労働ではなく付加価値に対する対価ですので、いかにして「医療,福祉」の付加価値を高めるかが、人材を確保するための経営者の役割になりますね。

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中小企業の人材確保はますます困難に

2014年06月21日 05時46分02秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)102ページ「第2-1-29図 規模別・利用形態別のITの導入の状況」をみましたが、今日は104ページ「第2-1-30図 製造業とサービス業の平均給与と給与所得者数の推移」をみます。

下図は、製造業とサービス業の平均給与と給与所得者数の推移を示したものですが、これを見ると、2002年から2012年にかけて、製造業では、平均給与が上昇する一方、給与所得者数は減少していますが、サービス業では、平均給与が減少する一方、給与所得者数は増加していることが分かります。

2012年までは相対的に給与の高い製造業では給与所得者数を減らしており、相対的に給与の低いサービス業では給与所得者数が増加しています。

しかし、先日、東京・渋谷にある牛丼屋の時給が1,500円でも集まらないという記事に見られるように、人手不足が叫ばれる現在は、サービス業も製造業と同じように、給与所得者数は減少し、平均給与が上昇していく流れにあるように感じます。

とすると、大手の一部で見られるようなパートの正社員化など、従業員の囲い込み策が活発になると、中小企業の人材確保は今後ますます難しくなりますね。

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自社のホームページを持っていない。。。

2014年06月20日 04時56分07秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)101ページ「第2-1-28図 規模別のITの普及に伴う市場や経営環境の変化の内容」をみましたが、今日は102ページ「第2-1-29図 規模別・利用形態別のITの導入の状況」をみます。

下図は規模別・利用形態別の ITの導入状況を2007年と2012年で比較したものですが、これを見ると、2007年から2012年にかけて、ITは全規模で普及してきているのが分かります。

しかしながら、小規模事業者の半数以上が自社のホームページを持っておらず、また、自社サイトでの製品販売・予約受付等は1割程度で、ネットショップやネットショッピングへの出店・出品は1割を切っていることも分かります。

白書はこの状況について、対個人向けEC市場は拡大傾向にあり、ネットショッピング等の普及によって、企業規模の大小や地域を問わず、全国や世界を相手にビジネスができる可能性が広がっているにもかかわらず、ほとんどの小規模事業者はその機会を十分に活かせていないとしています。

私の推測では、ホームページを開設していない理由は、どのように作れば良いか分からないという技術的な課題よりも、何を発信して良いか分からないという、根本的な課題のように感じます。

この課題を解決するには経営者として自社のビジネスに対する思いをまとめる作業が必要となりますが、そういう時間は意外に取れないものですので、専門家派遣制度等を活用するなどして、経営理念や経営戦略をまとめてみてはいかがでしょうか。

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小規模事業者は現状のIT環境に満足している??

2014年06月19日 05時19分09秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)100ページ「第2-1-27図 対個人向けEC市場規模の推移」をみましたが、今日は101ページ「第2-1-28図 規模別のITの普及に伴う市場や経営環境の変化の内容」をみます。

下図はITの普及に伴う市場や経営環境の変化の内容を規模別に見たものですが、これを見ると、「業務スピードの要求拡大」、「個別の顧客ニーズへの対応の要求増大」などの顧客の要求の変化や「同業他社との競争激化」が起こる一方で、「販売機会・市場の拡大」などのビジネスチャンスも生じることが分かります。

その一方で、変化への感度は企業規模が小さくなるほど低くなる傾向にあり、小規模事業者の約3割は「特段の変化はない」と回答しています。

恐らく、小規模事業者は現状のIT環境に十分に満足している、または、現状でも使いこなせていないことから、「特段の変化」を感じることがないように思います、

その結果、次の成長に向けてどこに何を投資すべきか分からないため、十分な対応ができていないように思いますね。

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ネットとリアルの相乗効果を!

2014年06月18日 04時47分14秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)98ページ「第2-1-26図 年齢階級別インターネット普及率」をみましたが、今日は100ページ「第2-1-27図 対個人向けEC市場規模の推移」をみます。

下図は対個人向けEC市場規模の推移を示したものですが、これを見ると、スマートフォンを始めとする情報通信端末・インターネットの普及を背景に、個人向けEC市場は拡大傾向にあることが分かります。

白書は、楽天市場やAmazon等をはじめ、商品の確認は店頭で行い、購入をネット通販で行うという「ショールーミング」、スマートフォンで商品のバーコードを読み取り、インターネットで購入する「ZOZOTOWN」の取り組みを挙げています。

先日、訪問した福島県下郷町にある渡辺酒食品店さんは、他店では入手困難なこだわりの日本酒をネット販売しており、日本全国から購入客が社長と話したいがために訪問するという、ネットとリアルの相乗効果が形成されていました。

中小企業にとってインターネットは機会でもあり、脅威にもなりますが、肝心なことは、価格以外のソフトな要素で自社で買うことの必然性をいかに訴求できるか、ここに集約されると思います。

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70歳代の2人に1人はネットユーザ!

2014年06月17日 04時21分50秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)97ページ「第2-1-25図 情報通信端末の世帯保有率の推移」をみましたが、今日は98ページ「第2-1-26図 年齢階級別インターネット普及率」をみます。

下図により年齢階級別のインターネット普及率を見ると、インターネット普及率は2008年に比べて、全体的に上昇しており、特に、高齢者層での普及が進んでいることが分かります。

この図にあるとおり、インターネット普及率は、70歳代で49%、80歳代で26%と非常に多くなっています。

このような数値をみて、ただ「へぇ~!」というのではなく、白書は自分の地域やビジネスにどのように展開できるかを考えて欲しいという深意があると捉えると、より興味深くなりますね!

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経営者の多様性を感じるとき・・・

2014年06月16日 04時43分32秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)86ページ「第2-1-18図 観光消費がもたらす経済波及効果(2011年)」をみましたが、今日は97ページ「第2-1-25図 情報通信端末の世帯保有率の推移」をみます。

下図から情報通信端末の世帯保有率の推移をみると、携帯電話は世帯保有率は既に9割超となっており社会に十分に普及していますが、スマートフォンやタブレット端末についても、ここ3 年で急速に広がっていることが分かります。

このグラフから、タブレットの普及に伴い、パソコンの保有率が低下していることが分かります。

ということは、スマートフォンが普及率すると、携帯電話の保有率が下がっていくことが見込まれます。

ワープロ→パソコン→タブレット、固定電話→携帯電話→スマートフォンというように新たな商品が出現することで、既存品の市場が減少することを「代替品の脅威」と言います。

この脅威を避けるために、代替品に乗り換えるのが通常の戦略ですが、敢えて脅威に留まるのも一つの戦略です。

そして、後者の考え方を持つ中小企業経営者も少なくなく、彼らには確固たるポリシーがあるので、話しの中から、経営者の多様性や中小企業の役割、さらに、経営戦略の軸の重要性等々に気づかされます。

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