中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

廃業者数が大幅に減少することは想定しづらい!

2014年08月31日 04時09分19秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)264ページ「第3-3-19図 第三者承継時の課題」をみましたが、今日は272ページ「第3-3-22図 我が国の自営業主の廃業者数と年齢別構成割合の推移」をみます。

下図により、我が国の自営業主の廃業者数と年齢別構成割合の推移をみると、1982年以降、廃業者数は20万人を超える数で推移していることが分かります。

「廃業」の定義をみると、理由の如何を問わず、自営業主を辞めた者の数を指し、事業承継や倒産により辞めた者も含むとあります。

また、白書は、今後さらに経営者の高齢化が進む中で、廃業者数が大幅に減少することは想定しづらいとしています。

高齢の自営業主の廃業について、白書はどのように捉えているのでしょうか。明日から見ていきます!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

第三者に事業を引き継ぐ場合の課題

2014年08月30日 04時35分11秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)261ページ「第3-3-17図 事業承継後の新しい取組」をみましたが、今日は264ページ「第3-3-19図 第三者承継時の課題」をみます。

下図により、親族外の第三者に事業を引き継ぐ場合に直面する課題を見ると、親族外の第三者に事業を引き継ぐ場合には、「借入金の個人保証の引継ぎが困難」、「後継者による自社株式の買取が困難」、「後継者による事業用資産の買取が困難」といった、財産の承継に関係した課題に直面している者が多いことが分かります。

この状況を踏まえ、2013年度税制改正により事業承継税制が拡充され、制度創設時には、納税猶予の適用を受けることができる後継者は、「現経営者の親族」に限られており、また、猶予を受け続けるためには「雇用の8割以上を5年間毎年維持する」等の要件が課せられていたが、2013年度税制改正において、各種要件が緩和される等の制度の拡充が図られています。

かつて、私も、相談内容とは別件で、事業承継時の借入金、自社株式の買取、相続税・贈与税でもめている中小企業から相談を受けたことがあります。

その時は全く知識がないため対応できなかったのですが、今、同様の相談を受けても、やはり太刀打ちできない難題です。

せめて「所有と経営の分離」というように、株主は経営に無関心であれば、まだ先に進むかもしれませんが、親族が複雑に絡む中小企業ではそのようにいかないことが、このアンケートをみると分かりますね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

後継者の新たな一歩を踏み出すきっかけに!

2014年08月29日 04時36分40秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)258ページ「第3-3-15図 後継者として社外の第三者人材に求める条件」をみましたが、今日は261ページ「第3-3-17図 事業承継後の新しい取組」をみます。

下図により、事業承継が行われた企業の承継後の新しい取組の状況を見ると、事業承継後、「新たな販路開拓・取引先拡大」を行った者が中規模企業、小規模事業者共に3割超存在し、その他にも、「新商品開発」や「赤字部門からの撤退等、業態見直し」、「異業種への参入」等の取組を行っている者も一定程度います。

その一方で、「先代と異なる取組は行っていない」者も、中規模企業では約3割、小規模事業者では約4割存在していることが分かります。

次に、事業承継後の新たな取組の実施状況ごとの企業業績の変化を見ると、事業承継後に何らかの新しい取組を行った企業は、先代と異なる取組を行っていない企業と比べ、業績が「良くなった」と回答した企業の割合が総じて高く、全ての取組について、3割程度の企業が業績が「良くなった」と回答しており、「やや良くなった」まで含めると、約6割に達することが分かります。

白書はこの結果について、経営者の年齢が若いほど「経常利益が増加傾向である」と回答した企業の割合が高く、事業運営方針も「拡大したい」と回答した企業が多いという分析結果をもとに、若い経営者の新しい取組への挑戦がその後の企業業績の改善に寄与していることがうかがわれる、としています。

先代と異なる取り組みを行うことには大きな勇気と覚悟が必要かと思います。しかし、このアンケートの結果は、そのような後継者にエールを贈っていると捉え、新たな一歩を踏み出すきっかけになると良いですね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

後継者は3年以上修行せよ!

2014年08月28日 04時05分07秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)257ページ「第3-3-13図 後継者の決定状況」をみましたが、今日は258ページ「第3-3-15図 後継者として社外の第三者人材に求める条件」をみます。

下図により、社外の第三者の後継者に求める条件を見ると、「経営に対する意欲が高いこと」を挙げる者が最も多いが、「自社の事業・業界に精通していること」、「自社における職務経験」を挙げる者も多いことが分かります。

次に、「自社における職務経験」と回答した経営者に対し、自社でどの程度の経験を積む必要があるのかを見ると、約7割の者が、3年超の就労経験を求めていることが分かります。

要するに、社外の第三者には、自社事業の即戦力となり得る能力が期待されているが、そのためには3年以上の時間が求められるということです。

ふと思うのですが、経営に対する意欲とは何なのでしょうか?経営者になりたいのであれば、なぜ、起業家ではなく後継者を選択するのでしょうか。

このように考えると、このアンケートで浮かび上がる社外の第三者の理想像を叶える人物がいるのか、会ってみたくなりますね!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

中小企業は後継者を求めている!

2014年08月27日 05時18分53秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)254ページ「第3-3-11図 内部昇格による事業承継の企業規模(従業員規模)別の内訳の推移」をみましたが、今日は257ページ「第3-3-13図 後継者の決定状況」をみます。

下図により、「事業を何らかの形で他者に引継ぎたい」と考えている企業における後継者の決定状況を見ると、中規模企業、小規模事業者ともに、8割以上の者が後継者を決めているか、候補者はいることが分かります。

次に、「(後継者は)決まっていないが候補者はいる」及び「候補者もいない」と回答した者に対して、社外の第三者への事業承継(外部招へい)の検討状況を見ると、「社外の第三者への事業承継を検討している」と回答した者が、中規模企業は約4割、小規模事業者は約5割いることが分かります。

このように、中小企業は、社内であれ、社外であれ、事業を承継する者を求めていることが分かりますが、では後継者に対して求める条件はどのようなことでしょうか。明日、見ていきます!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

小さな企業で会っても、社外に後継者を求めている!

2014年08月26日 05時31分20秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)252ページ「第3-3-9図 後継者の育成期間」をみましたが、今日は254ページ「第3-3-11図 内部昇格による事業承継の企業規模(従業員規模)別の内訳の推移」をみます。

内部昇格による事業承継について企業規模(従業員規模)ごとの内訳の推移を見ると、構成比に大きな変化はないことが分かります。

次に、外部招へいによる事業承継を見ると、従業員規模10人未満の規模の小さな企業が占める割合が、近年上昇してきていることが分かります。

この背景について白書は、少子化が進む中で、従業員数が少ない規模の小さな企業が、自社の中で後継者を確保することができずに、社外にまで後継者を求めている動きがあるものと推察される、としています。

また白書は、中小企業白書(2013年版)によれば、中規模企業では約4割、小規模事業者では6割超が親族内で事業承継を行っており、規模の小さな企業ほど親族への承継を検討する者が多いという結果となっているが、長期的なトレンドを見ると、親族外の第三者承継が存在感を増してきていることが分かる、とあります。

とはいいつつも、従業員の少ない小規模事業者が外部から後継者を招き、新体制として発展させることができるのでしょうか。

この点について白書はどのように考えているのか、明日から見ていきたいと思います!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

後継者が育つには最低でも3年は掛かる!

2014年08月25日 04時24分36秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)251ページ「第3-3-7図 経営者の年齢別事業承継の予定時期」をみましたが、今日は252ページ「第3-3-9図 後継者の育成期間」をみます。

後継者の育成に要するであろう期間の見込みを見ると、中規模企業では9割以上、小規模事業者では8割
以上の者が後継者の育成には3年以上掛かるとしていることが分かります。

次に、事業承継の形態の推移を見ると、我が国の事業承継の形態としては、依然として親族への承継(親族内承継)が一番多いが、長期的には全体に占める割合は低下しており、その反面、内部昇格や外部招へい等の、親族外の第三者への承継(第三者承継)や買収(事業売却)が占める割合が上昇してきていることが分かります。

石の上にも三年、桃栗三年柿八年というように、誰を後継者にするにしても、後継者が育つには最低でも3年は掛かるということであり、いかに早い時期から事業承継の準備をすべきかということですね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

事業承継はまだまだ先のこと!

2014年08月24日 04時00分39秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)249ページ「第3-3-5図 事業承継に関して相談しなかった理由」をみましたが、今日は251ページ「第3-3-7図 経営者の年齢別事業承継の予定時期」をみます。

経営者の年齢別の事業承継の予定時期を見ると、50歳代を過ぎると、事業承継を10年以内の経営課題として捉える者が急増していますが、その一方で、事業承継を3年より先のことと考えている者が60歳代で約8割、70 歳代で約6割、80歳代でも5割超存在していることが分かります。

次に、事業承継の準備状況を見ると、「あまりしていない」、「全くしていない」、「準備の必要を感じない」と回答した者が、60歳代では約6割、70歳代で約5割、80歳代でも約4割存在していることが分かります。

白書はこの結果について、我が国の経営者の多くを占めており、かつ、遠からず引退していくと予想される高齢経営者には、事業承継をまだまだ先のことと考えている者が多く、また、そのための準備も十分に行っていない者が相当な割合で存在していることが分かる、としています。

このような状況であるために、事業承継が円滑に進まないのが、現状と思いますが、では、後継者の育成はどうなっているのでしょうか。明日、見ていきます!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

「事業引継ぎ相談窓口」を知っていますか?

2014年08月23日 04時24分20秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)248ページ「第3-3-3図 廃業を決断する前の事業承継の検討状況」をみましたが、今日は249ページ「第3-3-5図 事業承継に関して相談しなかった理由」をみます。

下図により事業承継に関して相談しなかった理由をみると、「相談しても解決するとは思えなかった」と回答した者が約8割を占めています。

次に、白書は、引退を決断した経営者の選択肢を整理しており、これをみると、経営者が経営の一線から退くことを決断したとき、真っ先に考えるのは「事業承継」である。

事業承継を円滑に進めるためには、後継者を確保した上で、承継に向けた準備に計画的に取り組んでいくことがポイントとなるが、後継者が確保できない場合には、事業を売却するという選択肢もある、としています。

白書は、事業承継に関して、近年、官民の様々な機関がその支援に取り組んでいるが、そうした取組がまだ十分に認識されていないか、認識されていても十分な解決策は示してもらえないと思われている実態が浮かび上がってくる、としています。

官民の様々な支援とは、全国47都道府県に設置されている「事業引継ぎ相談窓口」のことですが、私もこの窓口のことは知らなかったので、以降の相談には活用したいと思います!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

なぜ事業承継は進まないのか?

2014年08月22日 05時20分59秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)247ページ「第3-3-1図 年齢階級別自営業主の推移」をみましたが、今日は248ページ「第3-3-3図 廃業を決断する前の事業承継の検討状況」をみます。

下図をみると、「自分の代で廃業することもやむを得ない」と考えている者のうち、約3割は事業承継を検討した経験を有していることが分かります。

このように事業承継を検討しながら、なぜ円滑に進まなかったのかを見ると、「将来の事業低迷が予測され、事業承継に消極的」と回答した者が最も多く、「後継者を探したが、適当な人が見つからなかった」という回答を上回っており、事業承継の課題としては後継者不足が挙げられることが多いことがわかります。

最終的に廃業やむなしという考えに至った者については、事業の将来に明るい見通しを持てなかったことが事業承継を断念した最大の要因となっていますが、この状況に対して、どのような対応が必要なのでしょうか。明日、見ていきます!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

経営者の高齢化と事業承継・廃業について

2014年08月21日 05時06分37秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)244ページ「コラム3-2-5図 エンジェル税制を利用した企業数の推移」をみましたが、今日は247ページ「第3-3-1図 年齢階級別自営業主の推移」をみます。

年齢別の自営業主の推移をみると、1982年時点では、30-40歳代の自営業主が分厚く存在していましたが、年を追うごとに高齢の者が占める割合が高まってきており、2012年には、60-64歳が全体に占める割合が最も高い年齢層となっており、70歳以上の年齢層が占める割合は、過去と比較しても最も高くなっていることが分かります。

次に、中小企業・小規模事業者の事業継続の意思を見ると、「事業を何らかの形で他者に引継ぎたい」と考えている者が、中規模企業では約6割存在しますが、小規模事業者では約4割にとどまますが、その一方で、小規模事業者では「自分の代で廃業することもやむを得ない」と考えている者が約2割存在していることが分かります。

このように全国データでも事業承継、廃業が深刻な問題となっていますが、これに対して、中小企業白書は、どのように考えているのでしょうか。明日から、細かく見ていきます!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

あまり利用されていないエンジェル税制!

2014年08月20日 05時02分39秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)241ページ「コラム3-2-4 満足度が高い支援策と今後活用したい支援策」をみましたが、今日は244ページ「コラム3-2-5図 エンジェル税制を利用した企業数の推移」をみます。

下図により、エンジェル税制を利用した企業数をみると、制度発足後に増加傾向にあったものの、2008年をピークに減少に転じていることが分かります。

白書は、この状況に対して、政府としては、手続き負担の軽減やパンフレット・ホームページの整備、対象を広げたPRの強化といった運用改善により、エンジェル税制の利用促進に向けた取組を行っている、としています。

エンジェル税制とは、創業して間もない企業への投資を促進するために、その企業へ投資を行った個人投資家に対して税制上の優遇を行う制度です。

このエンジェル税制そのものは非常に有名で、私も、どのような企業が実際に使っているのか興味はあったのですが、思った以上に利用が低いことに驚きですね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

起業希望者は「商工会・商工会議所」へ立ち寄るべし!

2014年08月19日 04時48分03秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)238ページ「第3-2-45図 起業に関する相談相手」をみましたが、今日は241ページ「コラム3-2-4 満足度が高い支援策と今後活用したい支援策」をみます。

これまでに活用した起業に関する支援策で満足度や優先度が高いものを見ると、「インターネット等による起業・経営に関する情報提供」と回答する割合が最も高いことが分かります。

次に、今後活用したい支援策を見てみると、「起業・経営に関する講座やセミナー」、「インターネット等による起業・経営に関する情報提供」と回答する割合が高いことが分かります。

白書は、今回のアンケートの結果から、「商工会・商工会議所」に注目しています。

商工会・商工会議所は起業に対する相談窓口として、実際に起業した者にとっては満足度が高いが、起業家になる前のステージにいる者の評価は現状では必ずしも高くない。

商工会・商工会議所は、起業した者は会員となれば相談する機会がある一方で、まだ起業していない者にとっては接点が少ないことが理由と推察される、としています。

今後の創業スクールを主催する可能性の高い商工会・商工会議所は、会員企業のみならず、将来の会員になりうる潜在的起業希望者や起業希望者等に対する起業支援もより積極的に行っていく必要があるのではないかと思われる。

確かに、会員組織である商工会・商工会議所にはなかなか足を踏み入れにくいものですが、いずれの商工会・商工会議所には支援策だけでなく多くのパンフレットやリーフレットが豊富に陳列されています。

起業を検討されている方は、情報収集を目的に、商工会・商工会議所へ気軽に立ち寄られてはいかがでしょうか。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

起業は人生の分水嶺!

2014年08月18日 04時24分24秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)233ページ「第3-2-43図 起業に関する相談をすることについて抵抗感を感じるか」をみましたが、今日は238ページ「第3-2-45図 起業に関する相談相手」をみます。

起業希望者や起業家たちは、起業に関する相談相手を見ると、「家族・親戚」、「知人・友人」、「起業仲間や既に起業した先輩起業家」を挙げる割合が高いことが分かります。

白書はこの状況について、こうした周囲の者達は親身になって話を聞いてくれるため、起業を志す過程において生じる様々な課題や不安に対して、精神面で支えてくれるという重要な役割を持つ。

特に、先輩起業家については、精神面の支えともに、実体験に基づいた様々なアドバイスを与えてくれる理想的な相談相手となり得る。

先輩起業家が後輩起業家を育てる仕組みは極めて効果的であり、行政としては、積極的にこうした「生態系」ともいうべき仕組みを全国各地で作っていく必要がある、としています。

起業は人生の分水嶺ですので、どのように進めるとどのような結果になるかが事前に分かると精神的に大きな支えになりますね。

ただし、現状の不平・不満から脱するために起業すべきかどうかという相談だけはやめて欲しいですね!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

人の行く裏に道あり花の山!

2014年08月17日 04時14分34秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)231ページ「コラム3-2-1 フランスの個人事業者制度」をみましたが、今日は233ページ「第3-2-43図 起業に関する相談をすることについて抵抗感を感じるか」をみます。

起業に関して相談する際に抵抗感を感じるかについてのアンケートを見ると、約3割の者が抵抗を感じると回答しており、特に、若者や女性において、その割合が高くなっていることが分かります。

相談しにくい理由について見ると、全体的に、「起業家、経営者としての能力や素養を否定されることへの不安」、「相談しても、満足いく答えを得られないと思っているから」を選択する割合が高いことが分かります。

白書はこの状況に対して、起業家、特に女性や若者が相談しやすい環境や雰囲気をつくることに行政や支援機関はもっと配慮すべき、さらに、行政や支援機関は、起業に関してどのような相談に乗ってもらえるかをあらかじめ具体的に示しておくべき、という提言しています。

「否定される不安」が高くなっていますが、誰もが賛成するビジネスは既に参入企業が多い、いわゆる”レッドオーシャン”とも考えられます。

”ブルーオーシャン”は人の行く裏に道あり花の山ということですので、相談に対する指摘のうち、自分に都合の良い部分だけ聞いておく、これくらいのスタンスで良いのかもしれませんね!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆