中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

構造的な問題を有する業種に求められる抜本的支援とは??

2017年01月07日 06時30分47秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)296ページ「第 2-5-22 図 業種別にみた開廃業率の平均との乖離」をみましたが、今日は297ページ「第 2-5-23 図 業種別にみた開廃業率の変化(2012 年~2014 年)」をみます。

下図から2012年から2014年までの開廃業率の変化率を業種別に見ると、足下の開業率は全業種プラスとなっており、開業が活発化しているが、その変化幅は業種ごとに異なっており、「製造業」、「建設業」、「卸売業,小売業」は開業率の伸び率が相対的に低い状況であり、また、廃業率は、足下の景気拡張局面の影響もあいまって、低下している業種が多数を占めていることが分かります。

この結果について白書は、再生支援協議会に相談されている業種の大半を占める「製造業」、「建設業」、「卸売業,小売業」は、新陳代謝の停滞や市場の縮小等の構造的な問題を有している業種であり、こうした企業が借入条件の変更による暫定的な金融支援を受けるだけでは、自力で経営を改善させることは難しく、抜本的な再生支援が必要ではないだろうか、とあります。

経営コンサルタントして「製造業」、「建設業」、「卸売業,小売業」と接することは非常に多いのですが、白書の通り、自力で経営を改善することは非常に困難に思うことは少なくありません。

そのため、抜本的な再生支援が必要とは思いながらも、その支援技術がないことに情けなくなりますね。。。

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