今月は、中華のセッティング。お雛祭り前なので、お雛祭りを少し意識した感じでのコーディネートです。
ディナー皿が、モラン社の八角形のオフホワイトのひび割れ皿なので、これを引き立てるために、クロスは濃紺のちりめんを選びました。
ディナー皿の上には、青磁の深鉢を重ねます。この青磁の器には、カニと白菜のスープ煮を盛りましょう。深鉢とディナー皿の間には、一枚ペーパーナプキンを敷くことで、器を傷つけることもなくなるし、引き締まって見えます。青磁のレンゲを箸置きに見立てて、紫檀のお箸をおいて。
ぼんぼりに見立てたリキュールグラスには、白酒を注いで。
お雛祭りは、女の子の成長を祝う節句なので、「かわいらしいもの」を選びたいもの。
カラフルな文様のお茶碗を茶器にします。
お花は、ピンク系でアレンジをして、優しいパープルのキャンドルを灯して。
お雛祭りのモチーフの一つに、ハマグリがあります。
ハマグリの貝殻は、対になっている貝殻でないとぴったり合わないことから、仲の良い夫婦を表し、良き伴侶に恵まれますように、との願いが込められています。なので、フィギアとして、貝合わせを置きました。
テーブルセッティングをする時には、まず食卓のテーマを決めて、それに基づいて、器を選び、お花を選び、ストーリーを考えながら、組み立てていきます。
その一つで、フィギアと言って、今回の貝合わせのように、ストーリーの一つになるような置物を置くことがあります。これは、お客様同士が、フィギアをきっかけに、会話をしやすいようにするためのもの。
あくまで、あれも、これもと飾りすぎないように注意して選ぶことが大切です。
食卓は、食事をする場所である。
基本中の基本ですが、飾ることに意識をとられすぎると、ついつい忘れてしまいがちになるので、注意をしましょう。
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