昨夜からの小雨で、平地の雪はかなり溶けてしまいました。何度も書いていますが、もうちょっと雪積もらないかなぁ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/2c/4ee03858646d9ea106827e5d31b4f15a.jpg)
夏以降、宮笠をかぶっての登山記録を書いてきましたが、そもそも『宮笠』とはなにか?それは、江戸時代から高山市一之宮町問坂(といさか)地区を中心に作られている笠で、ヒノキやイチイの木をリボン状に薄く加工した”ヒデ”を編んで作られています。ヒノキを使った『桧笠』は各地で作られています(といっても、ざっと調べた範囲では石川県白山市、長野県南木曽町、高知県くらいしか今はのこっていないようです)が、イチイを使った『一位笠』は、イチイの木の利用が古くからある飛騨一之宮だけのようです。
今では作る人も少なくなって、後継者の育成が課題になっていますが、この度、宮笠の製作技術を映像等に記録する事業に取り組むことになりました。今日、その撮影初日で、カメラマンと共に技能伝承者の問坂さんをお訪ねし、撮影を開始しました。
撮影した今日の印象として、やはり”すごい”ですねー。一見の価値あります!撮影の合間に撮った写真と、以前撮影した写真を織り交ぜながら、宮笠の製作過程をご紹介したいと思います。紹介するのは、「『紅白』と呼ばれる、イチイとヒノキを編んだ、宮笠の定番のものです。
まずはじめは、材料をそろえるところから始まります。笠ヒデの他には竹を使用します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/68/7a77628bf4ee2385ac209377f01d4a5a.jpg)
この写真は完成間近の宮笠ですが、ここに見える外周の円(ふち)と、中ほどにある円(おたて)、そして放射状に6本あるホネ(さしぼね)は竹でできています。竹は飛騨地方でも標高の低いところでないと成長しにくいので、少し南に行った下呂市萩原町の竹を伐ってきて使います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/63/79af69554f5e985d18357a2642647fd8.jpg)
竹割で4等分した後、小刀で割っていき、「ふち」×1、「おたて」×1、「さしぼね」×6(3本は少し太め、3本は少し細め)の3種類の材料を作ります。(つづく)
今回の記録とあわせて、3月13日(19時~21時)には高山市一之宮公民館で「宮笠伝承セミナー」を実施予定です。興味のある方、ぜひご参加を!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/2c/4ee03858646d9ea106827e5d31b4f15a.jpg)
夏以降、宮笠をかぶっての登山記録を書いてきましたが、そもそも『宮笠』とはなにか?それは、江戸時代から高山市一之宮町問坂(といさか)地区を中心に作られている笠で、ヒノキやイチイの木をリボン状に薄く加工した”ヒデ”を編んで作られています。ヒノキを使った『桧笠』は各地で作られています(といっても、ざっと調べた範囲では石川県白山市、長野県南木曽町、高知県くらいしか今はのこっていないようです)が、イチイを使った『一位笠』は、イチイの木の利用が古くからある飛騨一之宮だけのようです。
今では作る人も少なくなって、後継者の育成が課題になっていますが、この度、宮笠の製作技術を映像等に記録する事業に取り組むことになりました。今日、その撮影初日で、カメラマンと共に技能伝承者の問坂さんをお訪ねし、撮影を開始しました。
撮影した今日の印象として、やはり”すごい”ですねー。一見の価値あります!撮影の合間に撮った写真と、以前撮影した写真を織り交ぜながら、宮笠の製作過程をご紹介したいと思います。紹介するのは、「『紅白』と呼ばれる、イチイとヒノキを編んだ、宮笠の定番のものです。
まずはじめは、材料をそろえるところから始まります。笠ヒデの他には竹を使用します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/68/7a77628bf4ee2385ac209377f01d4a5a.jpg)
この写真は完成間近の宮笠ですが、ここに見える外周の円(ふち)と、中ほどにある円(おたて)、そして放射状に6本あるホネ(さしぼね)は竹でできています。竹は飛騨地方でも標高の低いところでないと成長しにくいので、少し南に行った下呂市萩原町の竹を伐ってきて使います。
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竹割で4等分した後、小刀で割っていき、「ふち」×1、「おたて」×1、「さしぼね」×6(3本は少し太め、3本は少し細め)の3種類の材料を作ります。(つづく)
今回の記録とあわせて、3月13日(19時~21時)には高山市一之宮公民館で「宮笠伝承セミナー」を実施予定です。興味のある方、ぜひご参加を!
私の住む近所にも竹細工で有名な地区がありますが、実際に作っているところは見たことがありません。
網代笠を探している時に竹細工屋へ行って、先代は竹細工職人だったが、息子は跡を継がず店頭に並んでいる商品は問屋から仕入れたものだ、と聞かされた時はちょっとショックでした。殆どがアジア製とのこと。産直のお店のお土産コーナーとかは地元の老人の作品を売っていたりしますね。
私は結局網代笠を仏具屋で買い求めたのですが(笑)、ゴトクは取り付けたものの、あご紐をどういう風に付けるのかわからず、今だちゃんと被ったことがありません。是非記事中であご紐の正しいかけ方までフォローお願いします。
13日の金曜日の宮笠セミナーですが、良かったら参加してくださいませ。
ところで、宮笠は江戸時代に郡上から伝えられたといわれていますが、郡上にその技術(または資料など)は残っているのでしょうか?ご存知なら教えてくださいませ。
民俗ネタや自然ネタなど、那須の情報をまたのぞきにいかせていただきますのでよろしくお願いします。
那須塩原に大学の先輩が住んでいるので、そちらの地域にも何か縁があるような気がしますね。
その時に、宮笠の頭の始まりの部分を教えて
いただいたのを思い出しましたよ(^^)
竹の種類、千葉にはない竹でしょうか。
竹の寸法、特に厚みなども是非お願いします。
との事~~竹篭作りに夢中の人です。
竹の笠もホームセンターなどでも見かけます(外国製が多そうですね)が、木でできた宮笠は軽い事と、雨のときは笠ヒデが膨らんで編み目が詰まって雨漏りしにくい特徴があります。材料の作り方もおいおいご紹介します。
竹篭つくりの名人さんに、笠ヒデをお渡ししたら、新しい作品が生まれそうですねー。