飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

黒部五郎岳・2泊3日(2016.8.20、折立~太郎平小屋・薬師岳)2/3

2016-09-04 23:52:09 | 宮笠で登山

 (初日である19日の行程は → こちら )

 

 さて、2日目の今日はいよいよ黒部五郎岳に登ります。小屋泊まりで荷物は少ないとはいえ、コースタイムでは9時間超となるので、朝5時の早出としました。そのために朝食は弁当を頼みました。

 空が明るくなり始めた5時、太郎平小屋を出発。南の太郎山方向に向かいます。この辺りは薬師岳でご来光が遮られますが、太郎山にてしばし周りの景色に色がついていく様子を楽しんでいました。北を向くと、昨日登った薬師岳と小屋が見えます。

 

 さて、長い一日の始まりです。まずは北ノ俣岳へ緩く、しかし長い登り。体を慣らしながら、徐々に高度を稼いでいきます。

 太陽の光を浴びたのは、5時半ころ。肌寒かったのが、光が当たるとあったかく感じました。太陽の力って、すごい!と実感。

 予定では、北ノ俣岳で7時に朝食でしたが、腹が減っては何とやらで、6時半に朝食タイム。朝食弁当は、もち米を使ったチマキでした。塩分が程よく、おいしかったです。

 

 北ノ俣の頂上を踏み、さらに進むと、左手には去年沢登りでたどった赤木沢が見え始めてきました。いい渓だったなぁ・・・その奥には雲の平と水晶岳、鷲羽岳などの山並み、今日泊まる三俣小屋も見えるような・・・。昨日はほとんど見えなかった大パノラマをを横目に見ながら、黒部五郎に近づいていきました。

 この辺りではタテヤマリンドウもちょうど花の見ごろを迎えていました。

 

 

 岩が重なる赤木岳を越え、中俣乗越からなだらかなピークを登りきると、正面に黒部五郎の雄大な斜面が見えました。今日一番の登りが続くところです。ジグザグとガレ場を登り、徐々に山頂に向かっていきました。

 だいぶ頑張ったころ、尾根に到着。ここからは迫力の黒部五郎の圏谷(カール)が見渡せ、山頂へはここに荷物を置いてピストンします。

 そして山頂。10時30分。遠く笠ヶ岳にはガスがかかり始めてきました。笠並びで記念写真。

 

 荷物のところに戻り尾根を少し進んでから、カールの中に降りていきました。ちょっとガレているところもあり、慎重に下ります。それにしてもカールの雄大さは見事でした。見とれて足下が危なかったかも。

 

 カールの底に降り、黒部五郎小舎に向け進むと、他の方のブログ等で見た有名なカミナリ岩(だったかな)がありました。手前にはテーブル上の平らな岩もあり、そのほかにも見事な岩の造形に目を奪われながら進みました。

 

 黒部五郎小舎は予定通り12時到着。昼食をとりました。一部のメンバーは小屋でラーメン!おいしそうだったなあ・・・。

 小屋の方によると、三俣小屋は水が少ないため、ここでたくさん汲んでいった方がいいよ、とのこと。みんな開いている容器にいっぱい詰めて、三俣蓮華岳方面への急登に取り付きました。本日2番目の厳しい登りでした・・・。

 今日は三俣小屋に向かうため、三俣蓮華手前でトラバース道へ左折。草付きの斜面のトラバース道は、遅くまで残雪があったのか所々でお花畑があり沢山の花が咲いていました。

 そこで、かなり久しぶりに見たのがミヤマアケボノソウ。前に見たのはかなーり前だったような。きれい、というか落ち着いた美しさです。

 

 岩尾根を回り込むと下り勾配になります。小屋は近そうですが、なかなか見えません。途中道沿いにけっこうな雪渓が。

 

 かなりまわりが霧に包まれてきましたが、やがて前方に今夜の宿が見えてきました。おおむね予定通りの15時30分。

 

 三俣山荘は、数年前の第一回山岳サミット以来。当時はまだ初代小屋主の伊藤さんが見えましたが、この前お亡くなりになられたと聞きました。合掌。

 この天気では、鷲羽ピストンはあきらめ、早々に酒盛り。夕食のジビエシチューでもビールを飲み、今日も早々に寝てしまいました・・・

 今日も頑張ったもんね。

(3/3につづく、はず・・・。)

 



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2 コメント

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Unknown (徒然写真帳管理人)
2016-09-06 05:58:33
三俣山荘の初代小屋番の伊藤さんは亡くなられたのですね。
戦後間もないころの三俣山荘を舞台とした黒部の山賊は面白かったです。
最近リバイバル版がでていますね。
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Unknown (宮笠ランナー)
2016-09-06 22:37:38
管理人さん、こんばんは。
ヤマケイから出ているようですね。
本に描かれているような、昔の原始の姿は、黒部の源流部でも徐々になくなっているような感じがします。(自分もその片棒を担いでいるのでしょうが)
妖怪が跋扈していたような世界、どこかに残っていてほしいものですねー
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