たまに修理のご依頼のある教習車。
NC750は教習専用と言ったある意味過酷な使用状況下でもトラブルも皆無で
自動車学校様にとって頼りになる教材なんじゃないかと思います。
使用時間と走行距離(教習所内だけなのに…)もかなり伸びてきて、
担当指導員さんより修理のご相談で、なんだか乗り心地が悪くなっているので
リヤクッションの交換をお願いしたいとのこと。
それは受講されていらっしゃる教習生からの希望ではないだろうけど、
もしそうだとしたらかなりの重傷で、まともに乗れたものではない状態なんだろうと
お預かり後すぐに少し興味深くフロント周りとリヤ周りを手押しでスコスコとストロークさせてみました。
こうしてユニットを取り外して見ると、いわゆる「サスが抜けている」のは一目瞭然なのですが、
見た目はともかく症状としてはまだ重くはなくて、沈んだリヤが伸び始める初期のところでダンパーが効いておらず、
ストローク途中からダンパーが急激に効くものだから、それによりショックを感じて乗り心地を悪くしているようです。
やっぱり教習生の皆さんからこの不具合を訴えてこられることはまずないだろうと思います(たぶん)が
こうして指導員さんによって教材のコンディションを維持されていることに感心しました。
そういうことなら、主因のリヤクッションユニットの交換だけでは不完全だろうと言うことで、
リンク周りの洗浄と給油も実施させていただきました。
もともとあるべき機能を損ねている状態ならともかく、
サスペンションはこうあるべきだと明言するのは、どなたがどのように乗っていらっしゃるのか
わからないだけに難しいですね。
でもあの限られたスペースと特殊な使い方の中で不具合を悟っていらっしゃるのはさすがです (^_^;)
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