ツーリングもあっという間に最終日。
出発は午前4時ですからその前に朝風呂。
スタート後すぐにハイペースになりますからお湯に浸かってシャキッと目覚めておかないと遅れをとってしまうし楽しくありませんからね。
電熱ウエアとハンドルカバー。。。
これから急激な上昇が始まるので防寒対策は必須なのであります。
旅館のそれよりも価値のある(かもしれない)朝ごはんをコンビニで調達し、
ほとんど雲の無い空模様の陰りを疑うことなく志賀草津高原ルートを上昇開始。
温泉街を発ち、志賀高原に横手山そして日本国道最高地点碑まで、
距離は26Kmほどで1500メートル以上の上昇ですからそれほど急こう配ではありません。
そしてこの時間帯(午前4時台)ですからルートはほぼクリアな状態。
緩やかで見通しの効く中高速ワインディングでエンジンのパワーを十分に引き出すことができ、
このツーリング中もっとも燃料消費率の高かった数十分間 (^_^;)
登るにつれて気温はどんどん下がっていき、
やり過ぎかと思われた防寒対策が間違いではなかったことを知るに十分な高さになってまいりました。
白樺に高山植物に路肩の雪。。。
気温の変化と景色の流れの速さがバイクならではで、この変化にここはどこなんだ~と叫びたい(知ってるけど)
でもなんだか空模様が怪しくなってきたゾ。
いよいよこれからさらにさらに絶景エリアが広がる横手山あたりから
視界が急激に遮られ始め、景色どころか前走者のテールランプさえも油断していると見失ってしまう状況。
この先いくつか連なるそれほど長くないスノーシェッド。
この中で5月の大型連休時期に路面凍結による転倒車が時間帯により発生したらしいので
気を付けるようにとインカムで注意喚起。。。のん気な最後尾に向けてありました。
気温は3℃ でも凍結はありませんでしたね (^_^;)
群馬県との県境付近にあるスキー場。
2年前に訪れた時には営業していてスキーヤーとかスノーボーダーがたくさんいらっしゃいましたけど
雪解けが早かったのか今年はもう営業終了しているみたい。
だってもう5月も終わりですからね。
国道最高地点碑。
ここでおにぎりとサンドイッチを食べるはずでしたが、
いやもうそこまでしなくても。。。「また来よう」とあっさりと通過。
一喜一憂のスペシャルステージを終え長野県は「渋・湯田中温泉」から
広くて高い高い上信越高原国立公園エリアを越え対岸の群馬県「草津温泉」までノンストップ。
いやもう停まる気にもなれない濃霧。。。
レインウエアこそ着なかったけどこのお天気をどうとらえていいのやら。
スマホで見ても雨雲なんてレーダーには全く存在しない空の下、
もともと標高2172メートルで食べるはずだった朝食をココで。。。
けれどもこの道の駅だって標高1200メートル(寒い)なんだから気象の変化は
平地に暮らす我々には理解に苦しむレベル。
気を取り直して再スタート。
ココからだと「嬬恋パノラマライン」から小諸を経て「ビーナスライン」と
早朝で空いたワインディングを高いペースで巡る贅沢な時間を過ごせるところですが、
RTが要所要所のライブカメラの画像をチェックしたところ、
どこも霧の中であるらしく残念ではありましたがやや低めのルートを選んでおりました。
ちょうど雲(霧)の下層
路面も乾いていてなんとか快走を続けることができました。
志賀高原と嬬恋とビーナスラインを一度に欲張るために
浅間山の西側を越え小諸に下るルートはもう何度も走っていて、
地形によるものなのかココを境にお天気が変わることが多かったので
登りつめた先の空がどうなのか。。。
ようやく雲が被った高地を抜け出したようです。
このツーリングでタイヤに不安を抱えているとしたらそれは自分が楽しめないばかりでなく、
この楽しさを共有できていないんじゃないかと周囲に心配される(しらけさせる)ことになるので、
いくら最後尾だからとか、「いえいえワタシは飛ばすなんてことはしないからこれでいいのデス」なんて言ってられない。
だから速く走ってもそうでなくてもタイヤのパフォーマンスの最も高い状態をココに持ってくるのは
貴重な時間を割いて行動を共にしているメンバーへの礼儀と言えるかも。
結局、ライブカメラで周囲の見えていなかったビーナスラインも諦めて「諏訪湖」
そして長野自動車道「岡谷IC」から高速道路に乗り、
さらに中央自動車道で木曽方面に移動。
ココまで来るとさらに晴れ模様。
30Kmほど走って伊那ICで高速を降り
開田高原を経て「御嶽山」を拝んで帰ることに。
御岳山は標高3000メートル以上もある独立峰ですから我々にでもすぐにそれだとわかる雄姿。
なんだかんだで年に1回この展望台に来ていますが、
連続3回目となる今回は最も見えていない少し残念な結果。。。
それでもここを通過点とするルートは実に快適快走であるうえにコーナーリングで視野がめまぐるしく移る中に
時折御岳山が飛び込んでくると言うもうすっかりお気に入りのルートですから、
まったく気落ちすることはないのデス。
御岳山と時々乗鞍岳が見えていた快走も一段落。
道の駅「飛騨たかね工房」でいつもの五平餅を食べなくては (^_^;)
今年もいらっしゃいましたね、注文を聞いてから美味しく焼き上げてくれるおばちゃん。
信州で最後に食べる甘辛い味噌の味。。。
すでに岐阜県に入っていますが、ココから最後の高速道路に上がる「郡上八幡」までの走り〆。
わかっちゃいるけどもう帰って行くのかと言う寂しい時間帯。
ココをどう乗り切るかは美味しい食べ物若しくはルート次第ではないでしょうか。
ロングとショート問わずツーリングは終わり方が大切だと思っているので
この口数が少なくなってきがちなところでなおさらルートに拘る必要があることをRTはよく理解していて、
今回もまたこれまでと違うルートを選びました。
去年の富士山からの帰りで分かれ道を通過する際、
「次回はあちらを走ってみましょう」と言っていたポイントからの初ルート。
なんともう見納めたと思っていた御嶽山が再びその雄姿を現しました。
さっきは山頂部分が雲に隠れていたのにここでは見事に露出しています。
それならばと振り返ると乗鞍岳、それだけでなくさらに向こうには「穂高岳」や「焼岳」といった残雪の名峰がが見えていました。
おかげで早朝からの濃い濃い霧がココでようやくすっきりと晴れ渡った気がします。
あとはもう郡上八幡までワインディングを「わちゃわちゃ」言いながら走るのみ。
サンデードライバーやバイクが多く走っている「せせらぎ街道」を極力避け
郡上八幡に到着。
初日のウキウキ気分を今思い出すことの無いよう(だったのか?)最終日は同じエリアであっても違うGSで給油 (^_^;)
また来ることを誓って高速道路を加速。
KTM2台は下関なのでココから大阪泉大津港へ進み阪九フェリー。
BMW2台は広島と山口県東部の周南なのでこのまま走って帰宅ですから途中で別れることになります。
名神高速道路の「多賀SA」で少し遅めのランチ。
KTMはあと140Km程度だけどBMWはここから450Km前後を走るのだから
しっかりとエネルギー補給と言うことで「餃子の王将」
チェーン店だからどこにでもあるけどなんだか日常に戻っていってる感じ (笑)
早朝のルートが短縮になったおかげでそこそこ時間に余裕アリ。
ちょうど琵琶湖の下あたり(瀬田東JCT)でKTMは京滋バイパスに乗り
BMWはそのまま名神高速へと二手に分かれました。
その後の高速道路は交通量が増える一方。
けっこう緊張するのだけど事故渋滞もなく
フェーリー乗り場埠頭に渡る黄色い泉大津大橋を渡ると一気に緩みます。
同じ週末に下呂温泉にて開催されていたCB1100Rオーナーズミーティングからお帰りの旧いお客さんと合流
きれいだった夕陽そっちのけの往生際の悪い飲み方で、このツーリングを終えることになりました。
多角&タフな企画と応えるメンバー。。。
お世話になりました-。