当方でご購入から15年を数えるトライアンフ。
片方のフロントフォークだけオイル漏れをほぼ定期的に繰り返していまして、
その都度両方のオーバーホールとシール交換を実施していましたが、
さすがにオーナーさんも持病のようなものとやや諦めながらもこの症状と付き合っていらっしゃいました。
作業する僕にとっても頭の痛いことに違いはなく、毎回作業後半のシール組付けの際には
異物を噛ませないようにするのとパーツに余計なストレスをかけないよう細心の注意を払いながら取り組んでいるのも当然です。
あとはインナーチューブの交換か既存のインナーチューブの再メッキか。。。と言うことになります(僕の判断としては)
再メッキだとすると施工期間が長期になるので店内ジャッキアップ期間も相応にかかるわけですが、
インナーチューブの精度を調整できると言う点で有利だし、新品との価格差も然りなので、
作業は再メッキでと言うことに決まりました。
動かせない状態で長期のお預かりとなりましたが、
当方の事情をよく知っていらっしゃるオーナーさんのご協力もありまして、
施工の仕上がりを待ち続けようやく作業を再開することができます。
既に9万kmオーバーのタイガー1050。
この夏、超ロングツーリングを遂行されるとのこと。
これで長かったオイル漏れの心配から解放されるかと思うと僕も嬉しいです。
一方コチラのK1100RSのマルゾッキフォークもいつも「久しぶり」となるご来店の際、
心配で漏れが無いかどうか確認している(頭の痛い)数少ない中の一台。
以前漏れを繰り返していた時期は休日にたま~に乗られる使用状況でいらっしゃいましたが、
最後のシール交換から通勤車として毎日(雨の日も)乗られるようになって以来、
漏れはぴたりと止まっています。
インナーチューブにサビや歪みが無くても漏れやすいフォークはあるということと
しょっちゅう動いているフォークは漏れにくいことは言えると思います。