先日、オーナーさん了解のもとBMWのステアリングダンパーを外しました。
もちろん外した状態で当方でも走らせて、
強い加速と減速状態で、路面状態のあまり良くないところでバンクさせてみたりして
僕が過去に経験してきたような場面に遭遇しても
不安を感じることがないかどうか試してもみた上でのことです。
ダンパーを外すことでこれによりさらにステアリングの回転起動トルクを感じやすくなり、
結果少しベアリングの押し付け具合を弱めることになりました。
これで操舵の抵抗になるものを限りなく取り除くことができたのではないかと思われます。
もともとタイヤさえ摩耗していなければ不満の無かったハンドリングもさらに良い感じ(良い感じって言うのがですね。。。)
になりました。
その後、全く手を付けることができていなくて、
永いこと店頭にてジャッキアップされたままのR100RSのフロント周り作業にたまたま復帰 (^_^;)
当店にやってきてすぐの試運転では発生しませんでしたが、
ステアリングが左右に振れて暴れる(ハンドルのブレ)ことが良くあると言われていた過去。
R100RSの当時はそんなものだと僕も先輩ライダーさん達から申し送りされていましたが、
今ではそんなふうに決めつけなくてもいいことになったのはタイヤ(バイアス)の進化の恩恵が大きいと思っています。
そうは言ってもステアリングヘッドのコンディションがそこに影響することには違いありませんから、
確認しておく必要はあります。
ベアリングのコンディションはもちろんだけど、
グリスの状態と組み立てトルクからの影響も大きいので、
そこをはっきりとさせるために中古車整備はさらに長期化します。
ココの構造によってはステムベアリングの動きを下のナットで探っても、
上のロックナットを締め付けるとそこが変わってしまうので、
たとえ数値化されていてもそれは無視して結果を得るために何度も組みなおし。
もう作業を受け入れて車両を預かると年を越えてしまいますから
最終日前日に受け入れストップとなったので期せずして在庫車両の作業が進みました。
ココまでやったのだからフロントフォークも。。。またしても追加決定。
今年も一年クロキライディングをご愛顧いただきまして誠にありがとうございました。
これまで以上に作業のご依頼にお応えできずお役に立てなかったことも多かったように思います。
バイクに乗る人が増えて売買も多く取り交わされているようで、
不調をなんとかされたい初見のお方からの問い合わせが激増しています。
しかしながら僕の作業ペースが今以上に速くなることもお店のスペースが広くなることもなく、
なかにはお気を悪くされたお方もいらっしゃったみたいですが
無気力や怠慢でないことだけは確かですからどうかご容赦ください。
店内のバイクを外に出して小掃除も終了。
本日をもって今年の営業終了です。
新年は1月6日より営業スタート
皆様良いお年をお迎えください。
ゆっくり休まれてリフレッシュ
されて下さい。
年明けの天気が穏やかであることを祈りましょう。