納車整備中のR1150RTは 後期モデルのため 「ツインスパーク」になっています
従来型同様 シリンダーヘッドの ど真ん中に1本と
ヘッドの下方からの1本で 1気筒あたり2本のスパークプラグで構成されています
イグニッションコイルは独立していて エンジン負荷とスロットル開度により
お互いの点火タイミングはずれて 位相していきます
燃焼効率によるパワーはもちろんですが ノッキングや排ガスの清浄化への対策のため
高度に制御されているところです。
高年式の車両では センサーとプログラムで どのようにでもできる といったところでしょうか
一方 こちらは BROS
ツインスパーク と言うより 「ツインプラグ」 と呼ぶべき
黄色いハイテンションコードをたどっていくと ひとつの同じコイルにたどりつきます
そうです まったくの同時点火で 1燃焼室に火種が2ヶ所あるにすぎません
もともと シングルスパークのエンジンを 内燃機加工により
ツインプラグ化するチューニングも さすがに点火タイミングを位相させるところにまでは至らないので(ウオタニさんならともかく...)
圧縮比と点火タイミングについては 用心しないといけません
実際このBROS ピストン交換によって ハイコンプレッション化していまして
ノッキング対策のため 既にレギュラーガソリンは使えません
そんな仕様ですから あの強烈な SP-2のイグニッションコイルを
ノーマルの点火タイミングでは使えないので 泣く泣く使用を断念しました(10年前の話)
点火タイミングを相対的に 「遅角」できる機能(車種専用のフルパワーキット)が必要だったわけです。
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