"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

秋香る陸奥にて~私流視力回復法

2006年10月02日 14時17分09秒 | 季節のおはなし

 旧八月十一日。秋の長雨の季節です。今週金曜日(10/6)の仲秋の名月は顔を見せてくれるのでしょうか、ちょっと心配ですね。およそ三週間ほどブログの更新をしなかったのですが、ノートパソコン(4年ほど前のiBook)の液晶が不調となり、作業していると突如真っ暗になってしまう現象に悩まされたからでした。その頻度がどんどん上がりとうとうまったく使いものにならなくなったので、ちょうど岩手の方に行こうと考えていたこともあって修理に出すことにしました。

102cosmos 東北に向かったのは彼岸の二日目9/21(木)の夜でした。 早足で歩けばまだ汗ばむ東京とは明らかに違うヒンヤリとした空気が迎えてくれます。今回も家人の実家がある岩手県北上市に滞在し、足手まといになりながらも畑仕事のお手伝いをしながら、彼の地の秋祭りを見て回ろう、というものです。 昨年は稲の刈り取りが中心でしたけれども102denen(その時の模様はこちら)今回はやや時期が早く、畑の作業でした。
 俗に旧暦八月十五日の仲秋の名月のことを“芋名月”、
旧暦九月十三日(今年は11/3金曜日です)の十三夜のことを“栗名月” と呼ぶのですが、東北では芋も栗も一緒。実りの季節を迎えていました。旧暦では実際の季節感と大きくずれる年もあります。今年は閏七月が102akinosora_1あった分、だいぶ遅い仲秋となっていますね。
 滞在中は好天に恵まれ、吸い込まれるような青く高い空と、 黄金に色づいた稲穂、紅葉にはすこし早い緑の山々、夏の頃と比べて低くなり柔らかくなった太陽の光・・・すべてが目に優しく、しかもPCのモニタをまったく見なかったためか、明らかに視力が回復したように実感しました。自然が描く風景という102oohasamaものは、私のように都会暮らしの者にとってなによりの薬なのでしょうね。そんな陸奥の秋の風景をほんの少しご覧下さい。彼の地のお祭りのお話しは次回に。
写真上から:
道ばたや畦道に綺麗に花を咲かせています、コスモスや小菊が花盛り。/丘陵の田園風景、名産のリンゴも色づいています、遠く臨むのは奥羽山脈の稜線。102fox/目を癒す秋を感じさせる空が一面に広がります。/箱庭のような早池峰山麓の小さな集落。/畑には野生の狐が夏の野菜くずを求めて現れます。まだ子狐のようです。


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