"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

立冬は小春日和に酉の市

2010年11月07日 19時04分57秒 | まち歩き

 旧十月二日。二十四節気の【立冬(りっとう)】です。

冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆればなり
            『暦便覧』(天明八年/1788年出版)

 長い冬が始まりました。それでも今日の東京は気温が18.5℃まで上がり、小春日和でした。【小春】とは旧暦十月のこと。冬の季語です。昨日が旧十月朔日でしたから、これからしばらく、こうしたポカポカとした晴れの日がありましたら「今日は小春日和ですね」と言うことにましょう。厳しい寒さの前のひと時。身も心も暖まる小春日和を楽しみたいものです

 そして、今日は11月最初の【酉(とり)】の日です。1107namiyoke1 慌ただしい年末のスタートを予感させる【酉の市】が立ちました。本場は浅草の鷲神社。新宿の花園神社もその賑わいからとても有名です。境内には市が立って「福をとり(酉)こむ」ことに因んで様々なお目出度い装飾を施した熊手が売られます。
 近くの築地・波除神社でも小さな酉の市が行われている
、ということで、行ってみました。築地市場の氏神ということで、商売にかかわるたくさんのお店や会社、そこで働く人たちの依りどころとなっています。1107namiyoke2 今日は市場がお休みの日曜日でしたので、わずかに観光客がいるだけで、意外にも閑散としていました。次の酉の日、11月19日金曜日が二の酉ですので、そちらの方が賑やかになるのではないでしょうか。
 ちなみに今年の11月は酉の日がこの二日。次の酉は12月1日ですので、三の酉はありません。よく三の酉まである日は「火事が多い」という言い伝えがありますが、鶏のとさかが炎を連想させるから、という節が強いようです。それにしても景気の上向きがまったく実感できないこのご時世。熊手効果に神頼みなのでしょうか


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