旧三月三十日。二十四節気の【穀雨(こくう)】です。
春雨降りて百穀を生化すればなり。
『暦便覧』(天明八年/1788年出版)
春このところ、ちょっと気温低め、ちょっと愚図つき気味の陽気が続いています。最後の春雨は「暦便覧」にあるとおり、田畑を潤すために欠かすことができないお湿りなのでしょう。しばしの辛抱です。
ソメイヨシノがすっかり花を落とし淡い新緑をまとうこの頃、八重桜が見頃となっています。
古い庭園などでは新しい品種のソメイヨシノより古くから伝わる八重桜の方が風景にマッチするように思います。浜離宮恩賜庭園も八重桜の名所。様々な種類の八重桜がそろそろ満開を迎えようとしています。右の写真は八重桜の中でも最も古い種類の一つとされる「普賢象」です。びっしりと花びらが密集した八重咲きのためか、重たそうな蕾も花も下を向いています。木の下にあるベンチに横たわると、すべての花がこちらを見ているようで、花を独占しているような気分になり、ちょっといい気分になります。
恒例の落語会『居酒屋寄席』はこの夏にも開催することになりました。7月21日土曜日。梅雨明け後の盛夏到来の頃『暑気払いの会』と題して、落語と共に暑い夏に涼を感じる季節の味覚と銘酒でお楽しみ頂きたいと思います。
出演は立川志の輔一門の二つ目、立川志の八さんと、立川志の春さんです。共に古典から個性的な新作まで果敢に取り組んでおり、各地で定期的に開催している独演会でも注目を集めている、将来が楽しみな存在です。どうぞ、お誘い合わせのうえ、お運び頂けると幸いです。
“暮らしのリズム”presents
【居酒屋寄席~暑気払いの会】
立川志の八・立川志の春
平成24年7月21日(土)
18:30開場 /
19:00開演
渋谷・居酒屋ニュー信州(渋谷区渋谷3-20-16)
3500円(先ずの一杯と季節の味覚お楽しみつき)
30席限定要予約
立川志の八
昭和49年神奈川県横浜市生まれ。平成12年立川志の輔に入門。平成21年春に二つ目昇進を果たす。持ち前の美声と軽妙洒脱な語り口で、聞き手を瞬時に噺の世界に引き込む力量は抜群。平成23年3月「第10回さがみはら若手落語家選手権」で二十人の頂点に立つ。横浜・吉野町市民プラザ、渋谷・公園通りクラシックスなどで定期的に独演会を開催中。
『立川志の八公式ウェブサイト』
http://www.shinohachi.com/
立川志の春
昭和51年大阪府豊中市生まれ。平成14年立川志の輔に入門。平成23年1月に晴れて二
つ目昇進を果たす。IVYリーグの名門~大手商社勤務という経歴を持ちながら、通りがかりにふと立ち寄って聞いた立川志の輔の落語に魅せられ入門を決意。
醸し出す落ち着いた雰囲気からは大器を予感させる。西巣鴨のstudio Fourで月例独演会を、他にも錦糸町・柏で定例会を開催。
『立川志の春のブログ』
http://ameblo.jp/tatekawashinoharu/
落語の第一部、酒宴を愉しむ第二部の二部構成となります。
ご入場の際に先ずの1杯をサービスさせていただいた後、酒肴のご注文は第二部(20時半頃)からとなりますので、予めご了承ください。酒宴では季節の肴や銘酒を一品一杯五百円でご用意しております。お時間許す限りお付き合い下さい。