"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

上海にもうららかなる春の到来

2009年03月14日 12時27分35秒 | 季節のおはなし

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 旧二月十八日。2月中旬くらいから三週間ずっと雨とどんよりした曇り空に包まれていた上海も、一週間ほど前から晴れ間が広がるようになってきました。 0314jusanya写真の月は3月9日。十三夜の月です。こんなにくっきりと月が見えたのは初めてです。もう一枚は3月11日。十五夜の月が姿を現したところです。このあと急激に天気は悪くなり雨が降り出しました。
0314mangetsu_2  上海は今、2010年9月から開催する万国博覧会に向けて、街の美化とインフラ整備を進めています。地下鉄や道路工事、再開発や、古い(汚い?)建物の外壁塗り直しなどです。私の住んでいるアパートも奇麗にしなければいけないのでしょう。足場が組まれ緑色の網が張られてしまいました。そのため日当りは悪く、窓の外で工事の人が大声で話し、パラボラアンテナで受信していた日本のテレビは写らなくなり、困ったものです。そんなわけで、晴れの日が続くと街がとても埃っぽくなります。あれほど雨が厭だったのですが、三日に一度くらいは、とご都合主義です。
 昨日は恵みの雨。それもかなり本降りでした。空気も浄化されたのか、今朝は上海でも珍しい青空が広がっています。0314kouen ウォーキングがてらいつもの公園に行ってみると、モクレンやみつまた、べにすももが花盛りです。柳の枝には新緑と同じ色をした綿毛のような花が咲いています。紫陽花の新芽も出始め、うららかな気分にさせてくれます。それにしてもみつまたの花期は長いですね。もうひと月以上咲き続けています。そして独特の芳香も。そいえば、沈丁花の香りに似ているような。上海の人はみつまたの香りで春を感じるのでしょうか。
(こんな青空の日もあるのですね。写真左上より時計回りに。「べにすもも」花はまばらで色も淡いです/「モクレン」の若木と柳の新緑/「みつまた」はよ~く見ると面白い花です/満開の「モクレン」が青空に映えます)