旧二月七日。今日は二十四節気の“啓蟄”です。
陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ずればなり。 (『暦便覧』1788年ーより)
雪の多い地方では、今年の場合特に土はまだまだ雪に覆われていることでしょう。それでも青空が広がり、暖かい日差しが降り注ぐ時間も少しずつ多くなってきて、木々の芽や鳥のさえずりから春を実感できるようになってきたことと思います。雪解け水が行きよい良く流れる用水路の脇には、早春の味覚“蕗のとう”を見つけることができたりします。
東京の都心では、例年より少し遅いかな、という気がしますが、梅の花が見頃です。ひと気のない公園で梅の木を眺めていると色々な鳥が飛び交っているのがわかります。シジュウカラ、メジロ、に鶯の姿も見られます。彼らがあの独特の鳴き声を響かせ始めたら、誰にとっても春はぐっと身近なものになることでしょうね。春の香り沈丁花の蕾も膨らんできました。