哀歌第19部 ～ワールド矢向店

　　手許に11月８日土曜日付のレシートがある。おそらくこれが最後の買い物だったろう。買い物点数18点、支払合計2730円。あれこれ安いと少し買いすぎたかなと思ったほどだった。

　　27日付でも記した矢向駅近くのスーパーです。突然の閉店に言葉を失いました。矢向駅は下りホーム側に改札口があるため、仕事の帰りに立ち寄っていくにも便利なのです。最初は電車から見えることもあって、踏切を渡り「ユアーズ」に行ってました。ところがここを発見してからというもの、安いこともあってワールドに足を運ぶことのほうが多くなりました。

　　しかもただ安いわけではありません。品物も決して悪くないのです。もちろん日が経ったものを値引きして売ることはここも例外ではありませんが。

　　ちなみに最後の買い物の中から例を挙げますと、大抵は198円がいいところの10食入り即席みそ汁が２袋で300円、牛乳1000mlが２本で250円、大手スーパーが広告の品で１箱158円というシチューの素が100円などなど。シチューは不良在庫の再流通品（バッタ品）でしょけど、この値段は魅力でした。

　　牛乳など目玉商品の利益なんて１円あるかないかなんてのは、もはや中規模のスーパーでは当たり前かもしれません。そんな競争の中で生き残れなかった。言ってしまえばそれだけのことでしょう。

　　ともあれこの店が消えて痛いのは家計だけではない。自転車で15分のディスカウント店は雨が降るときつい。そのため定期券を使って電車で行かれ、しかも駅前というロケーションを失うことが残念です。会社が変わっても、また店を開ける日が来ることを願ってやみません。