とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

素ピザ

2007年09月15日 | とのさまの休日
  嫁はんが近くの宅配ピザ屋で働き出した。ご他聞に漏れずというか公然の秘密で“社割”なるものがあるので、たまには食べてみようということになる。メニューのパンフを片手に何が食べたいかと問うので、ひとこと『素ピザ』。

  素うどんのピザ版で、何も具が乗っていないものを食べてみたいと思った。そして昨夜、それは実現して嫁はんが仕事帰りにセルフデリバリーしてきた。

  丸い生地の上にトマトソースとチーズが乗っただけ。別に袋入りのハーブと刻み唐辛子が添付されていて、それをかけると香ばしい匂いがする。そしてこれが意外とうまい。トマトとチーズだけの素朴な味わいと歯ごたえが、なんとも言えぬノスタルジックな風味を醸し出し、麦酒の苦味とも絶妙にマッチする。また食べたいと言ったら、「次は何か具を乗せましょうよ」。

  ちなみに『素ピザ』の注文は稀にあるそうな。ソバ屋の“かけ”と同様、メニューには目立たないように書いてある。もちろん店は具(トッピング)で利益を出したいのだろうし、素ピザや素うどんの注文ばかりではあがったりだろう。

  ところでピザ屋というのもけっこう大変らしい。特に雨や荒天時は出前の需要が多いらしく、1時間待ちもざらとのこと。行事は事前に予測できても天気に合わせて要員を確保するのは難しいし、特に内勤よりも配達要員が難しいようだ。加えて最近は表札のない家が増え、探すのに手間取ればそれだけ時間もかかるようになる。届け先を聞いて「個人情報だから教えられない」とぬかすイカレポンチはまだいないようですが。でも他では実際にいたらしい。アホじゃないか? それとも単なる嫌がらせ?