先週末の顛末その2です。
19日(日曜日)
北陸琴民謡学院のおさらい会を兼ねたミニコンサートに、尺八奏者として参加しました。
場所は岐阜県高山市荘川町方面。
荘川の里に移築保存されている「旧三島家住宅」で、1回目のミニコンサート。
更に場所を同じく荘川町の「高山龍神温泉 龍リゾート&スパ」に移動して、ホテルのテラスで2回目のミニコンサートという段取りです。
荘川町に11時集合ということで、9時に自宅を出発。
途中高岡市で、琴民謡学院の生徒のおばさま方2名をピックアップして東海北陸道を南へひた走ります。
まずは1回目の会場、旧三島家住宅へ。
何故この場所でのコンサートになったのかというと、
琴民謡学院の生徒さんで、この三島家の子孫の方がいらっしゃいまして、ぜひこの旧三島家住宅で長沢勝俊作曲の「飛騨によせる三つのバラード」を演奏して欲しいということで話が進み、この日のミニコンサートを企画することになったのだそうです。


飛騨によせる三つのバラードは、3章で構成されています。
第1章 歩荷「ぼっか」
第2章 立円「たちつぶら」
第3章 杉玉
今回、練習期間が短かったため、難易度の高い第3章はパス、第1章と第2章の演奏でした。
第2章の副題の「立円」とは、今で言うベビーサークルのことですが、誰も「立円」なるものを見たことが無いので、演奏の前に荘川の里に保存されている「立円」を見学に行くことに。

これら3つとも「円」ですが、真ん中の木製のものが「立円」だそうです。
この中に立っていたのだそうで、今で言う歩行器の動かないもののようです。
この円に幼い子供を入れて、その間に台所仕事をしたりしたそうです。
しっかりと「立円」を見学してイメージを焼き付けてから、ミニコンサートです。
プログラムは以下の通り。
・飛騨によせる三つのバラードより
第1章 歩荷
第2章 立円
・荒城の月
・故郷
・琉球民謡による組曲


旧三島家での演奏終了後は、約3キロ離れた「高山龍神温泉 龍リゾート&スパ」へ移動します。
午前中は霧雨状態だったのですが、だんだん雨脚が強まって土砂降り状態に。
予定ではホテルのテラスでミニコンサートをする筈だったのですが、この雨では無理。
ホテルの計らいで、ロビーのソファーを移動していただいて演奏スペースを確保出来ました。
同じプログラムで2回目のミニコンサート。
どうも2回目となると、集中が持続できていないようで、細かいミスがいくつかありましたが、何とか無事に2回のコンサートを終了。
お客さんに聞いたところ、ロビーでのコンサートは、音が響いて良い感じだったようです。



翌日の仕事に影響が無ければ、このお洒落なホテルで泊まって美味しい料理と酒で癒されてくるのですが、そうもいかないので私は日帰り組。
演奏終了後、コーヒーを一杯いただいて、再びおばさま方2名を伴って帰路につきます。
おばさま方の話ってのは、延々と話題が尽きないものですね。
私は相槌を打ってるだけですが、疲れました・・・。
辛うじて陽のあるうちに自宅へ帰還しました。
高速道路の無い時代は、荘川まで3時間以上はかかったと思いますが、1時間40分ほどで氷見まで帰ってきました。
高速道路の威力は絶大です。
かくして先週末は先々週よりさらにドタバタ、東奔西走の2日間でした。